大屋地爵士のJAZZYな生活

いまは医者知らずだが ・・・

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 早春に「アセビ(馬酔木)」と並んで一番早く咲く「コブシ(辛夷)」。今はユーモラスな形の実と新芽が同居。微かな春の兆し。

 インフルエンザの予防接種に行ってきた。いままでにインフルエンザには罹ったこともないし、予防接種もしたことはなかったが、体力の衰えによる免疫力の低下と、孫へ移すことを心配しての話である。今のところ、歯医者のほかは、医者知らず、薬いらずの生活を送っているが、これから先、いつまでつづくことやら ・・・。

 今宵の曲、「アイ・ドント・ニード・ノー・ドクター/I Don't Need No Doctor」。オリジナルは、「レイ・チャールズ/Ray Charles」、1966年のヒット・ソング。「I Don't Need No Doctor」、二重否定文の典型ですが、調べてみると肯定の強調ではなく、否定の強調のようです。恋患いに罹った男が、「医者では治せない、治せるのはあの娘だけ」と歌う歌。

【 I Don't Need No Doctor 】 by Jo Armstead, Nickolas Ashford, Valerie Simpson

「♪ I don't need no doctor      医者なんかいらない
  'Cause I know what's ailing me  自分はどんな病気か分かっているから
  I don't need no doctor       医者じゃ治せないだ
  'Cause I know what's ailing me   この病気は
  I've been too long away from my baby, yeah  あの娘とずっと会えないから
  I'm coming down with a misery        落ち込んだままなんだ

  I don't need no doctor       医者なんかいらない
  For my prescription to be filled    処方箋もちゃんとわかっている
  I don't need no doctor, I tell ya now  医者じゃ治せないだ
  For my prescription to be filled    治し方もちゃんとわかっている
  Only my baby's arms,       あの娘の抱擁だけが
  Could ever take away this chill   この悪寒を追い払ってくれることを

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  I don't need no aspirin        アスピリンはいらない
  I don't need no lotion        ローションもいらない
  I say, I don't need, no vitamin pills  ビタミン剤もいらない
  I don't need no lotion         ローションじゃ治せないし
  I say, I don't need, no vitamin pill   ビタミン剤でも無理   ♪」


 フュージョン&ジャズ・ギタリストの大御所、「ジョン・スコフィールド/John Scofield」の演奏。アルバムは、「レイ・チャールズ」をトリビュートした「That's What I Say」(2005)から。ブルース・ギタリストで、この曲をカバーもしている「ジョン・メイヤー/John Mayer」をボーカルにフューチャーしている。

 That's What I Say: John Scofield Plays Ray Charles

 John Scofield / Verve



「I Don't Need No Doctor - John Scofield & John Mayer」

          

 オリジナル、「レイ・チャールズ」のパフォーマンスも。

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The Definitive Ray Charles
レイ・チャールズ
Wsm



「Ray Charles - I Don't Need No Doctor」

          
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# by knakano0311 | 2018-12-12 10:08 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

年に一度の生存報告と思って ・・・

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 年賀状を書く時期となった。この時期「喪中欠礼」のハガキも多く届く。今までは「親が亡くなったので」というのが多かったが、ここ何年か前から、年賀状を取り交わしていた友人、知人、その本人が亡くなり、家族からの「喪中欠礼」の便りが増えてきた。なんとも寂しいかぎりである。この歳になると年賀状が、年一度の生存報告になりつつあるのだ。まあ、それもよかろうと、私は、森林ボランティア、炭焼きなどのこと、妻は、二人目の孫の誕生、ミニ家庭菜園での野菜作りの忙しい毎日、育てている「ヒオウギ(檜扇)」が、やっと咲いたことなど、日頃の生活ぶりを写真に書き添えて、年賀状づくりを終えた。

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 さて、今宵の曲、まず、女性3人のジャズ・ピアノ・トリオ、「Sophisticated Ladies」の演奏で、「The Letter」から。「寺島靖国」氏のシリーズ、「Jazz Bar 2011」(2011)からであるが、オリジナルは、「To You」(録音1995年、リリース2013年)。

 「ソフィスティケイテッド・レディズ/Sophisticated Ladies」。「デューク・エリントン/Duke Ellington」の有名な曲をバンド名にした、デンマークはコペンハーゲンを中心に活動するピアノ・トリオ。元々はトロンボーンも加えた、カルテットだったらしいが、形をピアノ・トリオに変え、2017年に結成30年を迎えたという。写真から想像するに、結構なお歳の「ばあばバンド」のようだが、年齢を感じさせない美メロ。パーソネルは、「マリー・ルイーズ・シュミット/Marie Louise Schmidt(p)」を中心に、「Helle Marstrand(b)」、「Benita Haastrup(ds)」。

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JAZZ BAR 2011 Compilation
V.A.(寺島靖国)
寺島レコ-ト゛



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To You
Sophisticated Ladies
Music Mecca



「The Letter ー Sophisticated Ladies」

          

 同名異曲ですが、もうひとつの「The Letter」。歌唱は「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」。1996年1月3日、ワシントンDCにある老舗のジャズクラブ、「Blues Alley」での最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」(2015)にも収録されているが、アルバム、「Time After Time」(2000)から。

【 The Letter 】  by Wayne Carson Thompson

「♪ Send me a ticket for an airplane    エアチケットを送ってよ
  I ain't got time to take a fast train    一番速い列車でも待ちきれないわ
  Lonely days are gone I'm coming home  寂しい日々とはおさらばよ 家へ帰るの
  My baby wrote me a letter         だってあの人が手紙をくれたから

  I don't care how much I got to spend   今までの日々なんてもうどうでもいい
  I gotta get back to my baby again     あの人の元に帰るんだから
  Lonely days are gone I'm coming home  寂しい日々とはおさらばよ 家へ帰るの
  My baby wrote me a letter         だってあの人が手紙をくれたから

  Well he wrote me a letter said       彼ってこんなふうに書いてきたの
  He couldn't live without me no more     君がいなくちゃやっていけないって
  Oh listen mister can't you see I gotta get back ねえ聞いて 私は帰るのよ
  To my baby once more anyway        なにがあってもあの人のもとへ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


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Nightbird
Eva Cassidy
BLIX



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Time After Time
Eva Cassidy
Blix Street



「Eva Cassidy - The Letter」

          

    


   
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# by knakano0311 | 2018-12-10 10:34 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

今が佳境、クヌギの伐採

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 「クヌギ(櫟、椚)」の伐採を始めて、1ヶ月たち、天候にも恵まれ、炭焼きに必要な窯木の数の、ほぼ半分を伐り終え、ちょっとほっとした今がまさに佳境。体験教室の募集も始まり、炭焼きへの期待感も高まる。

 今宵は、「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday(1915年誕生)」の生誕100年に「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」がリリースしたアルバム、「Coming Forth By Day」(2015)をじっくり聴く。

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 ひときわ異彩を放つミューズ、「カサンドラ・ウィルソン」。あの眼の強い光はどこから来るのだろうか? 彼女は思うがままに素材を選び、自分のイメージする世界観に味付けし、料理してしまうことができる、まさに現代の「歌い部」、或いは「巫女」、「シャーマン」といえる。そんな多彩なイメージから、私は彼女を、「千手観音」になぞらえている我がJAZZディーヴァの一人。

 アルバム・タイトルの「Coming Forth By Day」は、直訳すれば、「(死)者が昼間に現れる」という意味らしいが、ライナー・ノーツによれば、古代エジプトの「the Egyptian Book of the Dead(死者の書)」の意訳だという。「ビリーの歌を彼女のスタイルで再構築しているが、彼女の魂の本質を見出し、21世紀の新しい音楽的な呪文として、このアルバムを作った」とカサンドラは語る。そういえば、ジャケットの表紙に、なにやら象形文字らしきものがあるのも納得できる。

 とはいえ、こんなムーディでロマンチックなカサンドラは初めてである。ただ残念なのは、こもったような感じで、録音状態が、音響があまりよくないが、それを超えて余りある出来栄えである。

 そのアルバムから、ビリーの歌唱でよく知られているスタンダード3曲と、アルバム・メイキング・ビデオを。

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COMING FORTH BY DAY CD
カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson
COLUM



 「Don't Explain(いいわけはやめて)」。男運に恵まれなかったホリデイの実際の出来事を元にして、ビリー・ホリディ自身が作った歌だという。

 『夫の襟についた口紅が目にとまった。すると夫が私の視線に気づき、延々と弁解を始めたの。私が最も耐え難いのは"嘘"、嘘をつかれるくらいなら、浮気されるほうがずっとまし! だから話をさえぎって言ったのよ。「Don't Explain」って。』

【 Don't Explain 】   by Billie Holiday, Arthur Herzog

「♪ Hush now, don't explain      黙って! 言い訳なんか聞きたくない
  Just say you'll remain        このまま残るといって
  I'm glad you're back, don't explain  帰ってくれただけで嬉しいの もう黙って

  Quiet, don't explain   静かにして! 言い訳なんか聞きたくない
  What is there to gain  言い訳なんかしても何にもならないわ
  Skip that lipstick     口紅のことはもうどうでもいいの
  Don't explain       もう黙って 言い訳なんか聞きたくない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「Cassandra Wilson - Don't Explain」

          

 「オール・オブ・ミー/All Of Me」。

【 All Of Me 】   by Seymour Simons, Gerald Marks

「♪ All of me        私の全部
  Why not take all of me  私の全てを持って行っちゃってよ
  Can't you see       わからないの
  I'm no good without you  あなたじゃないとダメってことが

  Take my lips        私の唇を持って行って
  I want to lose them     奪っていっていいの
  Take my arms       腕もね
  I'll never use them      もう使わないから

  Your goodbye        あなたがサヨナラするから
  Left me with eyes that cry  私の目は涙でいっぱい
  How can I          どうやってやっていったらいいの
  Get along without you    あなたなしで

  You took the part      あなたは私のハートの
  That once was my heart   一部だけ持って行ってしまった
  So why not, why not    なぜ、なぜ
  Take all of me        全部盛っていってくれなかったの ♪」


「Cassandra Wilson - All of Me」

          

 「今夜の君は」という邦題がついている、「The way you look tonight」。

【 The way you look tonight 】 by Jerome Kern, Dorothy Fields

「♪ Some day, when I'm awfully low  落ち込んでいるとき
  When the world is cold         世の中が冷たいと感じる時はいつも
  I will feel a glow just thinking of you   君のことを考えると暖かくなる
  And the way you look tonight      今夜の君はどうだろうかとね

  Yes, you're lovely, with your smile so warm  暖かい微笑みと柔らかい頬の
  And your cheeks so soft            君がとても可愛い
  There is nothing for me but to love you    君を愛することだけが僕の生きがい
  And the way you look tonight         今夜の君はどうだろう

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

「Cassandra Wilson - The Way You Look Tonight」

          

 「メイキング・ビデオ」も。


「Cassandra Wilson - The Making of Coming Forth by Day」


          
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# by knakano0311 | 2018-12-07 17:35 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

晩秋の色は

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 鉢植えしている庭の「マユミ(檀、真弓、檀弓)」の実が、綺麗なピンク色に色づいた。材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ、この名前の由来となったという。小さく角ばったピンク色の形がユーモラス、熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。「コムラサキ(小紫)」の種子、「ヒオウギ(檜扇)」の種子である「ヌバタマ(射干玉)」も健在。

 さて、今宵の曲、「In The Still Of The Night」。「夜の静寂(しじま)の中で」という素敵な邦題がついている。実は、この歌、同名異曲、二つの曲がある。一つは、あの「コール・ポーター/Cole Porter」が1937年に作った曲でスタンダード。もう一つは、1956年の「ファイヴ・サテンズ/The Five Satins」のヒット曲、Doo-Wopの名曲、「In the Still of the Nite」。リード・ヴォーカルの「フレッド・パリス/Fred Parris」によって書かれた曲ですが、「コール・ポーター」の曲と間違われないようにとタイトルを「Nite」にしたという。そのほかにも、「In The Still of the Night ・・・」の歌い出しで始まるイギリスのヘヴィメタ・バンド「 ホワイトスネイク/Whitesnake」の「Still Of The Night」という歌もあるが、ちょっと聴いたところ、とても「静寂」とは程遠い曲だった。

 いずれも、メロディアスでロマンチックな歌ですが、まず、「コール・ポーター」のスタンダードから。歌唱は、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。アルバムは、「Love Is... The Tender Trap」(1999)。

【 In The Still Of The Night 】 by Cole Porter

「♪ In the still of the night    夜の静寂(しじま)の中で
  As I gaze from my window   私は窓から
  At the moon in its flight    空に浮かぶ月をじっと眺める
  My thoughts all stray to you  私の心はあなたを思って千々に乱れる

  In the still of the night      夜の静寂の中で
  While the world is in slumber   世界が眠りにつき
  All the times without number   時は動きを止めている間に
  Darling when I say to you    ダーリン、君に尋ねたいんだ 

  Do you love me, as I love you   僕が愛するほど、僕を愛しているかい
  Are you my life to be, my dream come true 私の人生になってくれますか、それが僕の夢
  Or will this dream of mine fade out of sight その夢は消えてなくなってしまいますか
  Like the moon growing dim,          まるで輝く月が
        on the rim of the hill       丘の向こうに消えていくように
  In the chill, still, of the night       ひんやりとした夜の静寂の中で ♪」

              

 テンダー・トラップ

 ステイシー・ケント / キングレコード



「In The Still Of The Night - Stacey Kent」

           

 そして、「ファイヴ・サテンズ/The Five Satins」のヒット曲の方。こちらの歌唱は、最近人気急上昇の実力派で、スタイリッシュな、「リン・スタンレー/Lyn Stanley」。アルバムは、「Potions (From the 50s)」(2014)から。ボッサ・テイストの軽快さ、彼女の声が心地よく入ってくる。

【 In The Still Of The Night(Nite) 】 by Fred Parris

「♪ In the still of the night   夜の静寂(しじま)の中で
  I held you          僕は君を抱いた
  Held you tight        強く強く
  'Cause I love         愛しているからさ
  Love you so         こんなにも深く
  Promise I'll never       約束するよ
  Let you go          決して君を離さないと
  In the still of the night    夜の静寂の中で

  I remember          覚えているさ
  That night in May       あの五月の夜
  The stars were bright above  空には星が輝いていたね
  I'll hope and I'll pray      僕は願ったんだ 祈ったんだ
  To keep             君のかけがえのない愛が
  Your precious love       続きますようにと
  Well before the light      夜が明ける前に
  Hold me again         もう一度抱きしめて
  With all of your might      力の限り
  In the still of the night      夜の静寂の中で  ♪」


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Potions
Lyn Stanley
CD Baby



「In the Still of the Night - Lyn Stanley」

          


    


    
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# by knakano0311 | 2018-12-05 14:58 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

紅葉の中で窯木づくりに汗をかく

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 周り一面の紅葉に囲まれての窯木づくり。今年の窯木づくりは例年の3K作業とは違って、作業環境が抜群にいいので、作業がはかどることこの上もない。おかげさまで、まず一窯分の窯木は十分確保できた。そして「クヌギ(椚、櫟)」を伐採したため、林の見通しがよくなり、「イロハモミジ(いろは紅葉)」の紅葉が一段と鮮やかに見えるようになったことも嬉しい。

 さて11月も終わり、12月へ。あと1ヶ月ほど、もう一窯分の窯木づくりが続く。それを終えたら、いよいよ年が明け、我々のメイン・イベントというべき平成最後の「炭焼き」が始まるのである。

 今宵の曲、ひと月遅れではあるが、「When October Goes」。「10月が過ぎると ・・・」とでも訳しましょうか。オリジナルは、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」の自身の作曲になるヒット曲である。そして、作詞は、「ミスター・アメリカ」と呼ばれ、「Moon River」、「The Days Of Wine And Roses」などでオスカーをとった有名な作詞家、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」(1976年没)である。こんなエピソードが伝えられている。彼の妻が彼の死後、遺品を整理していた時に、この詩を偶然見つけたそうである。彼女は、そのとき直ちに「マニロウに曲をつけて歌ってもらおう」というインスピレーションが閃いたそうで、また詩を渡されたマニロウも、この詩の奥に流れている「スピリチュアルなもの」に動かされ、曲を完成させるのに15分もかからなかったそうである。

【 When October Goes 】  by Johnny Mercer,Barry Manilow

「♪ And when October goes    そして、十月が過ぎ去ると
   The snow begins to fly     雪が降り始める
   Above the smokey roofs    煙たなびく煙突の上に
   I watch the planes go by    飛行機が飛んでゆく
   The children running home  子どもたちは家路を急ぐ 
   Beneath a twilight sky      暮れなずむ空の下
   Oh, for the fun of them     なんと楽しかったか
   When I was one of them    私もそんな子供達の一人だった

   And when October goes      そして、十月が過ぎ去ると
   The same old dream appears   かってのあの夢がよみがえってくる
   And you are in my arms      今あなたは私の腕の中で
   To share the happy years     幸せな時を共に味わっているが
   I turn my head away         私は頭を逸らせ         
   To hide the helpless tears      流れる涙を隠す
   Oh how I hate to see October go  ああ、十月よ、行かないで
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」


 歌姫は前回に続いて、ご贔屓、「インガー・マリエ(グンナシェン)/Inger Marie (Gundersen)」。アルバムも、前回紹介の最新作「Feels Like Home」(2018)から。

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Feels Like Home
Inger Marie
Stunt



「When October Goes - Inger Marie Gundersen」

          
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# by knakano0311 | 2018-12-02 10:53 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

冬支度のふるさとで

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 ちょこっと槍の穂先が覗く北アルプスの山々。両親が眠る霊園。「松本山雅」のJ1昇格で盛り上がる市街。ふるさと松本の一望。見慣れた景色である。

 折しも地元出身の「草間彌生」の展覧会(どこかと違って、こちらは本物が展示)が開催とあって、市内には水玉模様にラッピングされたバスが走っている。駅前から、旧制松本高校、信州大学文理学部跡地、「県の森」へと続く道。その奥には、美ヶ原・王ヶ頭が見える。これも見慣れた景色である。

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 いつもこの時期なら、りんごを買うために訪れる市場。大根と野沢菜が山のように積まれている。自宅で漬けるために買い求めるのである。子供の頃、私も自転車にリアカーを付け、父親と一緒に近くの農家まで買いに行き、荷台にいっぱい積んだリアカーを引いて帰ってきた。各家でひと冬分というか、半年分を漬けるので、相当な量、数樽にもなるのである。したがって、ご近所総出で助け合って、近くの川で集団「お菜洗い」。この時期はもう水も冷たく、大変な作業だったことを覚えている。洗ったあとは、漬ける作業。直径1mほどの大樽に漬けては大きな石を上に乗せる。これはもう一家の主人の仕事。塩分控えめの今日、まだ各家でこんな作業をしているのだろうか。山積みのお菜、昔見慣れた懐かしい景色である。

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 今宵の曲、「Feels Like Home」。「ランディ・ニューマン/Randy Newman」の曲。歌姫は、ご贔屓、「インガー・マリエ(グンナシェン)/Inger Marie (Gundersen)」。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。そんな彼女が好きで、このブログでも、何回か取り上げてきた。

 「インガー・マリエ」。1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。そんな寡作の彼女の最新5作目のアルバム、「Feels Like Home」(2018)から。

【 Feels Like Home 】  by Randy Newman

「♪ Somethin' in your eyes,        あなたの瞳は
    makes me wanna lose myself   自分を忘れてしまうほど素敵
  Makes me wanna lose myself,     あなたの腕の中いても
            in your arms    自分を忘れてしまうほど素敵
  There's somethin' in your voice,     あなたの声は
      makes my heart beat fast    私の心を震えさせる
  Hope this feeling lasts, the rest of my life  こんな感じが一生続けばいい

  If you knew how lonely           もしあなたが私の人生がどんなに
          my life has been        寂しかったかを知れば
  And how long I've been so alone      ずっと一人ぼっちだったかを知れば
  And if you knew                一緒に歩んでくれる人を
    how I wanted someone to come along  どれだけ望んでいたかを知れば
  And change my life the way you've done    あなたが私の人生を変えた

  It feels like home to me, it feels like home to me  ふるさとに戻ってきた感じがする
  It feels like I'm all the way back where I come from やっと戻ってきた感じが
  It feels like home to me, it feels like home to me  ふるさとに戻ってきた感じがする
  It feels like I'm all the way back where I belong  いるべきところに戻ってきた感じが

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


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Feels Like Home
Inger Marie
Stunt



「Feels Like Home - Inger Marie Gundersen」

          

 さて、「ダイアナクラール/Diana Krall」と、「ブライアン・アダムス/Bryan Adams」のデュエットもなかなか味のある歌唱。アルバムは、「Wallflower」(2015)から。

 WALLFLOWER

 DIANA KRALL / VERVE



「Diana Krall (feat. Bryan Adams) - Feels Like Home」

          
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# by knakano0311 | 2018-11-30 17:37 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

百日を祝うお食い初め

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 近所の和食ファミレスで二人目の孫の「お食い初め」の宴。「百日祝い」ともよばれる「お食い初め」、献立は作法通り、一汁三菜で、鯛、赤飯、お吸い物、煮物、香の物、歯固めの石が用意されている。これには赤ちゃんが生きてゆくうえで必要な食材として、穀物、海のもの、山のもの、飲み物、塩を与えるという意味、お祝いごとを祝い、邪気を払うと同時に、吸う力が強くなるように願ったり、赤ちゃんに丈夫な歯が生まれることを願うためのものだという。

 もちろん、自分が「お食い初め」をしてもらったかどうかは、親からは聞いていないが、時期とすれば、敗戦の翌年の6月、とてもそんな余裕があったとは思われない。二組のじじ、ばば、父と母、姉に囲まれて祝ってもらえるなんて、君はなんて幸せ者なんだ。こう語りかけると小さな手が、ぐっと握り返してきた。

 君に贈る最初の歌は、「I Was Born To Love You」。たしか11月24日が命日だった、「クイーン/Queen」のボーカル、「フレディ・マーキュリー/Freddie Mercury」の曲。今、映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしているという。歌うのは、「タック&パティ/Tuck & Patti」。アメリカのジャズ・デュオ。ギター担当の「タック・アンドレス/Tuck Andress」と、ボーカル担当の「パティ・キャスカート/Patti Cathcart」の二人。デビューは、1988年。

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 1978年、スタジオ・ミュージシャンとして活動していた「タック・アンドレス/Tuck Andress」と、当時は無名のシンガーだった「パティ・キャスカート/Patti Cathcart」が、オーディションで出会って、意気投合したという。翌年にデュオが結成され、さらに二人は1981年に結婚した。デビュー前からライブの上手さが話題となり、その後「ウィンダム・ヒル・レコード/Windham Hill Records」と契約して、アルバム、「ティアーズ・オブ・ジョイ/Tears of Joy」(1988年)でデビュー。現在まで多くのアルバムをリリースしている。

 「I Was Born To Love You」が収録されてるアルバムは、「愛の贈り物~ギフト・オブ・ラヴ/Gift Of Love」(2003)。バレンタイン・ディに合わせて、日本のレコード会社からのオファーで作ったバラードを中心としたラブ・ソング・アルバムだという。

【 I Was Born To Love You 】  by Freddie Mercury

「♪ I was born to love you         俺は生まれた 君を愛するために
  With every single beat of my heart    俺の心のビート、一拍一拍のすべてをかけて
  Yes, I was born to take care of you, ha  そうさ 俺は君を守るために生まれてきたんだ
  Every single day...            一日一日すべての日をかけて
  Alright, hey hey             そうなんだぜ ヘイ、ヘイ

  I was born to love you         俺は生まれた 君を愛するために
  With every single beat of my heart   俺の心のビート、一拍一拍のすべてをかけて
  Yes, I was born to take care of you   そうさ 俺は君を守るために生まれてきたんだ
  Every single day of my life       俺の人生すべての日をかけて

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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愛の贈り物~ギフト・オブ・ラヴ/Gift Of Love
タック&パティ/Tuck & Patti
Universal Music LLC



「Tuck & Patti - I was born to love you」
 
          

 そして、この愛のデュオ、もう一曲は、「One Hand, One Heart」。ミュージカル映画不朽の名作、「ウエスト・サイド物語/West Side Story」(1961)の挿入歌。「レナード・バーンスタイン/Leonard Bernstein」作曲、「スティーヴン・ソンドハイム/Stephen Sondheim」作詞。

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 周囲に結婚を認めてもらえないトニーとマリア。マリアの働くブライダル・ショップの結婚衣装の展示室で、トニーとマリアは、マネキンを両親や介添え人に見立て、結婚式の真似事を始め、ウエディング・ヴェールを被った二人は、口づけを交わし永遠の愛を誓うというシーンで歌われた曲。

【 One Hand, One Heart 】  by Leonard Bernstein , Stephen Sondheim

「♪ Make of our hands one hand  ふたりの手を ひとつの手に
  Make of our hearts one heart  ふたりの心を ひとつの心に
  Make of our vows one last vow: ふたりで誓うのは これが最後の誓い
  Only death will part us now   死のみが ふたりを分かつ

  Make of our lives one life    ふたりの人生を ひとつの人生に
  Day after day, one life     来る日も来る日も 同じ人生を一緒に歩む

  Now it begins, now we start   今から始まる ふたりの人生が
  One hand, one heart;      ひとつの手と ひとつの心で
  Even death won't part us now  いまや 死さえもふたりを分けることはできない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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ドリーム /Dream
タック&パティ/Tuck & Patti
BMG JAPAN



「TUCK&PATTI - ONE HAND, ONE HEART」

          
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# by knakano0311 | 2018-11-28 17:39 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)

晩秋の公園で木の実を拾う

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 先日の木工教室で大好評、ほとんどなくなってしまった「フウ(楓)」、多分「スギ(杉)」仲間の「コウヨウザン(広葉杉、檆)」でしょうか、いずれもユニークな形の実。次回のイベントのために補充しようと、公園に採集に出かける。冷え込んできたため、ほとんど人影の見えない公園。長く伸びた影と落ち葉の絨毯が、季節を感じさせる。

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 さて、晩秋の今宵のピアノは、スイスのベテラン・ピアニスト、「ティエリー・ラング/Thierry lang」。スイスの人気ピアニストで、そのピアノの音の美しさは格別である。 「ティエリー・ラング」が、ブレークするきっかけとなった1993年のスイス録音のアルバム、「Private Garden」だという。しかし、アルバムは復刻・再発があまりされず、アルバムによっては、とんでもない価格がついていて、入手は無理なアルバムも多い。
  
 そして、ベテランなのにキャリアについてほとんど情報はなく、1956年生まれのスイス出身の作曲家、ジャズ・ピアニストで、フランスの芸術文化勲章を受章したということぐらいしか分からない。 しかし、何年か前に、日本・スイス国交樹立150 周年記念のメイン・アーティストとして初来日し、コンサートを行ったという。

 話は変わるが、11月24日は、死因はHIV感染症とも言われ、1991年、45歳の若さで亡くなった「クイーン/Queen」のボーカル、「フレディ・マーキュリー/Freddie Mercury」の命日だという。 代表曲、「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」を「ティエリー・ラング」のソロ演奏で。アルバムは、これも高値で手が出ないが、フレディの作品をタイトルにした「Guide Me Home」(2000)から。その代表曲をタイトルとし、「フレディ・マーキュリー」を描いた映画、「ボヘミアン・ラプソディ」が今、幅広い層で大ヒットしているという。

 このティエリー・ラングのアルバム、「Guide Me Home」は、2000年に「ブルーノート/Blue Note」から発売されたラングのソロ・ピアノ作品(2枚組)。このアルバムは、Disc2が、「フレディ・マーキュリー」特集のボーナスCDらしく、「テイク・マイ・ブレス・アウェイ/You Take My Breath Away」、「Bohemian Rhapsody」、「ラヴ・オブ・マイ・ライフ/Love Of My Life」、「生命の証/There Must Be More To Life Than This」などフレディーの曲が4曲収められている。

 Guide Me Home

 Thierry Lang / EMI Import



「Bohemian Rhapsody - Thierry Lang piano solo」

          
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# by knakano0311 | 2018-11-26 15:31 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(333) ~ 塀に沿って咲く ~

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 塀に沿って季節の花が咲いている。「ノギク(野菊)」、「サザンカ(山茶花)」、「バラ(薔薇)」。蔦系の紅葉も美しい。「花の壁」なら、「Flowerwall」、「壁の花」なら「Wallflower」。「Wallflower(壁の花)」というのは、パーティーなどで社交の輪に加わらずに壁際でひとりじっとしている女性、もともとは、舞踏会で、踊りに誘われず壁際に立っている女性をいった言葉と記憶している。

 ということで今宵の曲は、「ウォ-ルフラワー/Wallflower(壁の花)」。「ボブ・ディラン/Bob Dylan」によって、1971年に作られ、録音された曲だという。「ダイアナ・クラール/Diana Krall」のアルバム、「Wallflower」(2015)のアルバム・タイトル曲。

 実は「壁の花(wallflower)」という花が実際にあるんですね。黄色やオレンジの香りのよい花で、「ニオイアラセイトウ(匂紫羅欄花)」という和名をもつアブラナ科の多年草だという。

【 Wallflower 】   by Bob Dylan

「♪ Wallflower, wallflower,               寂しそうにしているそこの君、
       won't you dance with me?            僕と踊りませんか
  I'm sad and lonely too              僕も一人だから
  Wallflower, wallflower,               寂しそうにしているそこの君、
       won't you dance with me?             僕と踊りませんか
  I'm fallin' in love with you             あなたに恋してしまったから

  Just like you I'm wonderin'            何をしてるんだろうと
         what I'm doin' here                不思議に思ってるね
  Just like you I'm wonderin'            何が始まるんだろうと
         what's goin' on                  不思議に思ってるね

  Wallflower, wallflower,               寂しそうにしているそこの君、
       won't you dance with me?              僕と踊りませんか
  The night will soon be gone            だって夜は短いから

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 アルバム・バージョンと弾き語りバージョンがアップされているようですが、弾き語りバージョンで ・・・。

 WALLFLOWER

 DIANA KRALL / VERVE



「Diana Krall - Wallflower (Session Off TV) 」

          
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# by knakano0311 | 2018-11-25 10:29 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

木の実いっぱいの工作、その後は手作りピザを頬張る

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 今シーズン、朝一番の冷え込みだとか。今日は20人ほどの家族連れと一緒に、木の実をいっぱい使った木工細工と手作りピザを楽しむイベント。ドングリ、松ボックリ、楓(ふう)や杉の実。かなり寒くなってきましたが、子供たちは元気いっぱい木の実などでいろんなものを作り、お昼には、生地を自分で伸ばし、野菜をトッピングしたピザを、美味しい、美味しいと頬張っている。

 焚き火が恋しく懐かしい季節になった。おそらく、一般の住宅地なんかでは、焚き火は御法度。しかしこの山では、この時期の野外イベントには、必ずと言っていほど、焚き火がつきものである。人が集まってくる。「火吹き竹」を珍しがる子も。あるお母さんはキャンプで使うと言って、「火吹き竹」を作っては喜ぶ。

 もうすぐ12月。ネイチャー・センターの薪ストーブにも火が入る。

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 「焚き火」。英語で「bonfire」。イタリア出身のご贔屓のピアニスト、「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」のアルバムに、「The Moon And The Bonfires」がある。「兵庫県立芸術文化センター」で行われた「Hyogoクリスマス・ジャズ・フェスティバル2016」のコンサートを聴きに行ったこともある今まさに絶頂期、旬を迎えているといっても過言ではないジャズ・ピアニストである。

「ロベルト・オルサー/Roberto Olzer」。1971年、イタリアは「ドモドッソラ」生まれ。幼少の頃から、クラシックのピアノとオルガンを習い、名門「ベルディ音楽院」ではオルガンを専攻。その後、ミラノのカソリック大学では哲学を学ぶ傍ら、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」らからジャズ・ピアノを学んだという。その後、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev (doublebass)」、「マウロ・ベッジオ/Mauro Beggio (drums)」とピアノトリオを結成、2012年に、「ジャズ・ディスク大賞金賞」を受賞した「Steppin'Out」で日本デビュー、そして2015年「澤野工房」からの初リリース、「The Moon And The Bonfires」(2015)、その後も「Dreamsville」(2016)、「Torre del Lago」(2017)、「Celeste」(2018)とコンスタントにリリースされている。

 このアルバム、「The Moon And The Bonfires」、なんとなくタイトルに気にかかるものがあったが、最初はその理由に全く気がつかなかった。最近聴き返しながらジャケットを見たら、オルサー自身の言葉で、こんなことが記されていた。『La luna e i falo、’The Moon And The Bonfires’は、イタリアの作家、「チェーザレ・パヴェーゼ(Cesare Pavese)」の小説のタイトルです。その小説の主人公は ・・・』。ここで気がついた。このアルバムは、「チェーザレ・パヴェーゼ」の著名な小説、「月と篝火」の、その英語訳のタイトルをとり、パヴェーゼに捧げたアルバムであると。そして、オルサー自身の作曲になる収録曲、「La luna e i falo」は、絶筆「The Moon And The Bonfires(月と篝火)」(1950)の原題であると。

 そして、『この小説は時折私自身の人生、一人の人間としても音楽家としても、それを写した鏡のように思える時がある。・・・』とオルサーは続けて書いている。

 私はこの本の存在は知っていたが、残念なことに、一度も読んだことがないし、パヴェーゼが、1950年に42歳の若さでで自ら命を絶ったことも知らなかった。この繊細で優雅、美メロに満ちたアルバムを聴くと、「月と篝火」を一度読んでみたいと興味が湧く。

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月と篝火 (岩波文庫)
パヴェーゼ (著)、 河島 英昭 (翻訳)
岩波書店



 そして、アルバム、「The Moon And The Bonfires」は、YOUTUBEへのアップがありません。「澤野工房」のHPでさわりが聴けます。

 THE MOON AND THE BONFIRES

 ロベルト・オルサー・トリオ / 澤野工房


 
 代わりに、日本デビュー・アルバム、「Steppin'Out」(2012)から、トリオによるライブ映像をアップしておきます。曲はオルサー自身の曲で、「Die Irren」。「惑い、迷い」という意味でしょうか。

 Steppin' Out

 Roberto Olzer Trio / Abeat Records



「Roberto Olzer Trio - Die Irren」

          
  
  
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# by knakano0311 | 2018-11-24 18:31 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)