大屋地爵士のJAZZYな生活

60歳過ぎたら聴きたい歌(30) ~Blame It On My Youth~

今回の「60歳過ぎたら聴きたい歌」は、連載してきた「わが青春のジャズ・グラフィティ」の番外編として。

ぼけかかった記憶を頼りに、40年近く昔のことをあれこれ思い出しながら、「わが青春のジャズ・グラフィティ」を書いていますが、人を傷つけたり、人に傷つけられたり、そんな苦い思い出もいくつかよみがえってきました。今になって顧みれば、まだ青いガキで、思慮の浅かった青春、ただ前だけを向いて、立ち止まって回りを見渡す余裕も無かった青春、自分の感情や想いだけを先にたてて行動していた青春、傷つけたことがわかっているのに素直に謝ることができなかった青春、傷つけられて負け犬のように悄然とうなだれるだけだった青春・・・・・。

そしていまから悔やんでも仕方が無いことですが、すべては「Blame It On My Youth」、「若さゆえ」、或いは「若気の至り」とでも訳しましょうか。この歌が、わが青春の「言い訳」あるいは「懺悔」として、聴きたい歌でもある。
えっ、懺悔の値打ちも無いって、それは困ったな、どうしましょうか・・・。

「Blame It On My Youth (若さゆえ)」   作曲;O.Levant  作詞;E.Heyman

「♪ If I expected love when first we kissed,
   Blame it on my youth.
   If only just for you I did exist,
   Blame it on my youth.
   I believed in everything,
   Like a child of three.
   You meant more than anything,
   All the world to me.

   はじめてのキスで恋を期待したとしても 
   それはまだ恋に慣れていなかった僕の若さのせい
   君のためだけに僕が存在しているなんてうぬぼれたとしても、
   未熟だった僕の若さのせい
   まるで三歳のこどものように、
   なんでもすぐに信じてしまったあのころ
   でも僕にとって、君は何よりも意味がある大事なひと、
   僕にとって世界のすべてだった

   If you were on my mind both night and day,
   Blame it on my youth.
   If I forgot to eat and sleep and pray,
   Blame it on my youth.
   And if I cried a little bit when first I learned the truth,
   Don't blame it on my heart,
   Blame it on my youth.

   夜も昼も君のことが頭から離れなかったとしても 
   恋に不慣れだった僕の若さのせい
   食事や寝ること、祈ることさえ忘れるほど、
   恋に溺れてしまったとしても僕の若さのせい
   はじめて本当のことを知って、ちょっぴり涙したとしても
   それは僕の心のせいではないんだ 
   それは僕がまだ未熟だからと思ってほしい   ♪」

あのロリータ・ヴォイスで、「あのころは若かったの。 ごめんなさいね。」などと囁かれれば、きっと「いいよ、いいよ」と、一も二もなく許してしまうに違いない。スウェーデンの妖精「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」が歌う「Blame it on my youth」は、アルバム[When Did You Leave Heaven」。

When Did You Leave Heaven
Lisa Ekdahl / RCA
ISBN : B000003ETV
スコア選択:

「Lisa Ekdahl Blame it on my youth」

          

もう少し「酸いも甘い」もかみ分けられる熟女が歌う「Blame It On My Youth」を選ぶとすれば、エレガントでクールな熟女「ホリー・コール」と妖艶熟女「イーデン・アトウッド」あたりか。「若かったのね。あのころはあなたのよさがわからなくて。」 こんなこと言われたら、あっという間に、焼けぼっくいに火が点きそう・・・。

「ホリー・コール/Holly Cole」。彼女のアルバムを聴くといつも、あたかも、彼女が女優として演ずる一幕のステージのように感じてしまう。おしゃれでクールですこしアンニュイで・・・。

ドント・スモーク・イン・ベッド

ホリー・コール / EMIミュージック・ジャパン



「Blame it on my youth - Holly Cole」

          

「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。小またの切れ上がったいい女、とでも表現したらいいのかな。モデルの仕事もしてたことがあるいうから、かなりの美貌の持ち主。低音部は、少しかすれ声だが高音部は実に伸びやかにスイングする声の持ち主。「This Is Always: Ballad Session」は、スタンダード集。彼女の歌う「Blame It On My Youth」は、ハスキーで、肩の力が抜けた、熟女を感じさせる歌い方。

This Is Always: Ballad Session
Eden Atwood / Groove Note
スコア選択:

「Eden Atwood -Blame It On My Youth」

          

囁きボイスではあるが、「LISA」とはあまりにも対照的な晩年の「チェット・ベイカー」の「Blame ・・・」も捨てがたい味。 生涯ドラッグと酒から抜け出すことができなかった筋金入りの「無頼派JAZZメン」。このアルバムを最後にアムステルダムのホテルから謎の転落死を遂げた。 その彼が歌う、「Blame It On My Youth」は、あまりにもはまり役といえばはまり役。しかし、そういわれても、「それはToo Lateでしょう」と返すしかないのだが・・・・。

Chet Baker Sings and Plays from the Film

Chet Baker / Novus


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by knakano0311 | 2009-03-03 23:46 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)
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