そしていまから悔やんでも仕方が無いことですが、すべては「Blame It On My Youth」、「若さゆえ」、或いは「若気の至り」とでも訳しましょうか。この歌が、わが青春の「言い訳」あるいは「懺悔」として、聴きたい歌でもある。 えっ、懺悔の値打ちも無いって、それは困ったな、どうしましょうか・・・。
「Blame It On My Youth (若さゆえ)」 作曲;O.Levant 作詞;E.Heyman
「♪ If I expected love when first we kissed, Blame it on my youth. If only just for you I did exist, Blame it on my youth. I believed in everything, Like a child of three. You meant more than anything, All the world to me.
If you were on my mind both night and day, Blame it on my youth. If I forgot to eat and sleep and pray, Blame it on my youth. And if I cried a little bit when first I learned the truth, Don't blame it on my heart, Blame it on my youth.
あのロリータ・ヴォイスで、「あのころは若かったの。 ごめんなさいね。」などと囁かれれば、きっと「いいよ、いいよ」と、一も二もなく許してしまうに違いない。スウェーデンの妖精「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」が歌う「Blame it on my youth」は、アルバム「When Did You Leave Heaven」(1995)。
もう少し「酸いも甘い」もかみ分けられる熟女が歌う「Blame It On My Youth」を選ぶとすれば、エレガントでクールな熟女「ホリー・コール」と妖艶熟女「イーデン・アトウッド」あたりか。「若かったのね。あのころはあなたのよさがわからなくて。」 こんなこと言われたら、あっという間に、焼けぼっくいに火が点きそう・・・。
「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。小またの切れ上がったいい女、とでも表現したらいいのかな。モデルの仕事もしてたことがあるいうから、かなりの美貌の持ち主。低音部は、少しかすれ声だが高音部は実に伸びやかにスイングする声の持ち主。「This Is Always: Ballad Session」は、スタンダード集。彼女の歌う「Blame It On My Youth」は、ハスキーで、肩の力が抜けた、熟女を感じさせる歌い方。
囁きボイスではあるが、「LISA」とはあまりにも対照的な晩年の「チェット・ベイカー」の「Blame ・・・」も捨てがたい味。 生涯ドラッグと酒から抜け出すことができなかった筋金入りの「無頼派JAZZメン」。このアルバムを最後にアムステルダムのホテルから謎の転落死を遂げた。 その彼が歌う、「Blame It On My Youth」は、あまりにも、はまり役といえばはまり役。しかし、そういわれても、「それはToo Lateでしょう」と返すしかないのだが・・・・。