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大屋地爵士のJAZZYな生活

我が家の歳時記  ~今年の観梅は・・・~

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春近し。我が家の花の歳時記は、いつも「観梅」からスタートします。これからまた次の冬の時期まで色々な花が楽しめる四季と自然に恵まれている日本の風土、外国に比べこのことには本当に感謝したくなります。

今年の観梅は手近な梅の名所、隣町、宝塚市の中山寺の梅林からスタートしました。
「中山寺」。寺伝では聖徳太子が建立したとされる日本最初の観音霊場。現在の本堂(1603年再建)や阿弥陀堂は豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建したという。中山寺は安産の寺としても関西ではよく知られており、豊臣秀吉が中山寺に祈願して秀頼を授かり、また、幕末期には中山一位局が明治天皇を出産する時、安産祈願して無事出産したことに由来するという。毎月の戌(いぬ)の日には、日本各地から多くの参詣者が訪れます。

現世のご利益で結構繁盛しているらしく、新築の伽藍が立ち並ぶ境内を抜け、奥の院へ通じる参道の入口近くにある梅林が今回の観梅のお目当て。約1000本の豊後と摩耶など6種類の紅梅、白梅が植えられており、梅林の小高い斜面からは宝塚市街地を見渡すことが出来ます。まだ5分咲き位であったが、梅林は可憐な花と香りで一杯。訪れる人もちらほらでゆっくりと観梅を楽しめました。少し肌寒かったので、境内の喫茶でぜんざいを頂き、参道の店で、朝餉の友にと名物「昆布の佃煮」を求めました。

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そして次は、二駅先の「清荒神清澄寺(きよしこうじん せいちょうじ)」へ。ここでのお目当ては「鉄斎美術館」の『鉄斎の器玩 -匠との共演-』展。 
「清荒神清澄寺」は、真言三宝宗の大本山。896年に宇多天皇の勅願寺として建てられたという。本尊は国の重要文化財に指定されている大日如来。鎮守社として三宝荒神社があり、竃の神の荒神などを祀る神仏習合から「清荒神清澄寺」の名称がある。創建後およそ三百年の後、源平の兵火により灰燼に帰しましたが、勅命により建久四年(1193)源頼朝によって再興され、さらに四百年の後の伊丹合戦で再び炎上しましたが、荒神社のみは、いづれの火災にも難を免れています。その故事により、近隣地域では、「荒神さん」と呼び慣わされ、霊験あらたかな火の神、火防の神、かまど神の一種としての信仰が根付いているとのこと。

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阪急電車宝塚線の清荒神駅から北へ約1km、ゆるやかな坂道を登っていくと、両側には屋台を含め200近い飲食店や土産物店が軒を並べ、昔ながらの門前町の懐かしい風情をかもし出しています。この参道が実にいいのです。近畿地方にはこんな嬉しくなるような門前町が結構多いのです。山門に近づくにつれ、清流の音が聞こえ、木の香りが漂い、鳥のさえずりが聞こえてくるので、絶好の散歩道としても愛されているようです。運がよければ、近くに宝塚音楽学校があるので、生徒さんにあえるかもしれませんよ。

山内には画家「富岡鉄斎」の作品を集めた、今日のお目当て「鉄斎美術館」があります。
「鉄斎美術館」は、第三十七世法主 光浄和上の、「名物といえば歌劇しかなかった宝塚に、宗教と芸術文化の花を咲かせる理想の聖域を創造したい」という意志を継承して、永年にわたって蒐集されてきた「富岡鉄斎」の作品を広く公開展示するために昭和50年(1975)に設立されました。そして、いつのころからか清荒神清澄寺は、「鉄斎寺」として世界的に知られるようになったという。

「富岡 鉄斎(とみおか てっさい 1837年(天保7)- 1924年(大正13))」は、明治・大正期の日本の文人画家、儒学者。鉄斎の絵は、いわゆる文人画のジャンルに入りますが、極めて創造的な独自性を持っている。
時には繊細に、時には大胆に、何ものにもとらわれない自由闊達さが、縦横に発揮され見るものをひきつけてやまないという。主題は中国や日本の歴史、故事、逸話などから引いた物語や人物、或いは東洋画に伝統的な山水画。鉄斎の作品は、この鉄斎美術館と、西宮市の辰馬考古資料館に多くの作品が収蔵されている。

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『鉄斎の器玩 -匠との共演-』。前々から見たいと思っていた鉄斎に触れることが出来ました。今回の展示は、絵画よりむしろ「器玩」と呼ばれる工芸品の分野での展示。「器玩」とは一般に身辺に置いて賞翫し日々愛でる器や工芸品を指すそうだ。陶工浅見五郎介、清水六兵衞、指物師中島菊斎など当時の名工、匠との合作が多く展示されている。煎茶碗、香合、花器、あるいは器局、炉屏、盆等の匠の技と、そこに描かれた絵や書、賛などの鉄斎独自の感性とが見事に調和し、コラボする世界を創り出しています。初めて触れる鉄斎の世界に、すっかり魅せられてしまった。
自由闊達、おおらか、伸びやか、墨の幽玄、独特の味わいの書体 ・・・・。次回の展示、「鉄斎-先賢を画く-」は、3月~5月に開かれる予定。境内の櫻が満開になる頃、またぜひ来て見よう。

かって大阪市内のマンションに住んでいたときは、勤めが忙しいためもあったかもしれないが、四季折々の自然や花、木々などを楽しむ心のゆとりもなかったように思う。この地に引っ越してきて、春の花が、5月の山の緑が、こんなにも鮮やかで美しいかったのかとあらためて気がついた。
私は信州の出身、子供の頃は当たり前のように見聞きし、親しんでいた自然の風景を、長い間の都会の生活の中で、いつしか忘れてしまっていたのだ。

「♪ 季節の花がこれほど美しいことに  歳をとるまで少しも気付かなかった ・・・・ ♪」と「さだまさし」の曲「人生の贈り物」を歌う「沢知恵」。私の経験にも重なる歌。

わたしが一番きれいだったとき
沢知恵 / / コスモスレコーズ
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by knakano0311 | 2009-02-27 17:28 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)
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