「Worrisome Heart(くよくよする心)/(邦題)夜と朝の間で」。スタンダート・ナンバーのカバーではなく、全編彼女のオリジナル曲で、全10曲、35分程度でちょっと短めだけど、 輸入盤¥1,140 は安い!歌詞を楽しみたい方は国内盤(1600円)がお薦め。
冒頭のブルース、タイトル曲「Worrisome Heart」から惹き込まれてしまう。ゆったりとした、ややけだるい空気の中に感じられる熱いハートと説得力。ハスキーだけどしっとりしたセクシーな歌声。20代の前半の若さながら、欝っぽい暗さだけど色っぽい成熟した女を感じる。「Quiet Fire」。このアルバム全編の印象を表すようなタイトルの曲。そして「Love Me Like A River Does」の切ない歌唱に聴き入ってしまった。
第2作目アルバムの「My One and Only Thrill」(輸入盤)は、すでに発売されているが、『マイ・オンリー・スリル』(国内盤)は4月8日にリリースされる予定。その最新作では,ストリングス・オーケストラをバックにガルドーのソングライターとしての音楽性が浮き彫りになっている。プロデューサーにラリー・クライン,アレンジャーにビンス・メンドーサを迎え,一作目と相通ずる繊細さと深みを持つガルドーの音楽の魅力が、ここでも一層鮮やかな輝きを放つ。デビュー作よりやや明るくリズミカルなアルバムとなっているが、ここでも全編オリジナルの中にあって、ただ一曲ラストのスタンダード「虹の彼方へ」は、明るい希望を感じさせる佳唱。