すこし遅くなってしまったが、連休の間を縫っての「おやじの遠足」レポート三題。
まずはETC高速1000円メリットを活かして訪れたのは、山陰随一といわれる兵庫県・朝来市(あさごし)和田山近くの「
大町藤公園」。丹波、播磨地方には、
丹波・古刹、白毫寺の九尺藤などいくつかの藤の名所があるがここの見ものは藤棚の回廊の長さ。優に500mは超えるという。アースフィル式のダムの堰堤の麓が公園になっていて、10年ほど前に町おこしの一環として開園したという。500mの藤回廊はやはり見もの。堰堤のうえでは、端午の節句をまえに、50匹ほどのこいのぼりが、勢い良く一面の芝櫻の上を泳いでいた・・。初夏を思わせるような爽やかな風を感じ、日本の美しい田園の中をゆっくりドライブして帰路に。
写真左;整備されている散策路を歩く
写真右;標高350mの展望台からの眺め
隣町宝塚市に、里山まるまる一つを自然公園にしたところがある。新緑真っ盛りの今、ウォーキングを兼ね、森林浴を楽しもうと訪れてみた。「
宝塚西谷の森公園」。東の谷、西の谷という二つの大きな谷には、農地や湿地、ため池などがあり、里山の暮らしや生き物が学べるようになっている。二つの谷を結ぶ約8kmの散策道も整備されていて、その散策道の途中には少しスリルのある馬の背と呼ばれる尾根や岩場などもあり楽しめる。訪れた日は、殆ど人が居らず、聴こえるのは風の音と鳥の鳴き声だけ。展望台からの360度の緑だけの眺望には眼を見張る。見渡す限りの緑、全身に樹の薫りを浴び、散策しながらも、心身がリフレッシュしていくのが感じられる。この公園、四季を通じて楽しめる最高の我が家の散策路になりそうである。夏が、秋が、冬が楽しみ・・・。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。古来、美人を喩える華麗な花、牡丹。訪れたのは西の谷公園近くの「長谷(ながたに)牡丹園」。約5,000平米の敷地に約100種1,400株の牡丹が植えられている。宝塚は花卉(かき)植木産業で有名なところで約1000年の歴史があるという。そして宝塚と牡丹の歴史は古く、明和3年(1766年)に福島県の須賀川に牡丹の苗が送られたという記録が残っているそうだ。また明治33年(1900年)にフランスのパリで開催された万国博覧会にも宝塚市より牡丹50種250株が出展されたそうである。さて、牡丹といえば、関西では奈良の長谷寺(はせでら)の牡丹がつとに有名であるが、ここ長谷(ながたに)の地名は、神亀年間に長谷寺よりやってきた法道上人が、この地に普光寺を開いたところに由来しているという。その縁で、かって宝塚より送られて、その地で有名になった牡丹を全国13地域から里帰りさせ、長谷の地に牡丹園を開園したそうである。咲き誇る色とりどりの大輪の牡丹、いや見事!の一言に尽きる。一服のお点前を馳走になりながらしばし時を忘れる・・・。
華麗な花めぐりの旅にお供させるなら、レイ・ケネディ・トリオの「モーツァルト・イン・ジャズ」あたりがお似合いか。トルコ行進曲、アイネ・クライネ・ナハトムジークといったモーツァルトのおなじみの曲が 見事にスイングしています。スイング・ジャーナル誌の「ゴールドディスク」に選定された、ジャズファンにもクラシック愛好ファンにもお薦めの1枚。
モーツァルト・イン・ジャズ
レイ・ケネディ・トリオ / カメラータ東京
モーツアルトではありませんが、「Ray Kennedy Trio 」の軽快な演奏を ・・・。
「Ray Kennedy Trio - Largo from Sonatas "I'll Pastor Fido" No.6」