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大屋地爵士のJAZZYな生活

我が青春のシネマ・グラフィティ(7) ~フェイ・ダナウェイ/俺たちに明日はない~

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正統派美人というわけではない。個性的で素敵なんだけど、どこかちょっと翳や癖のある顔。目元や口元に感じるやや酷薄な印象。どちらかといえば、悪女顔で、ジャンヌ・モローを思わせる感じで悪女役デビューしたが、その後作品に恵まれず、いつしか私の記憶の奥にしまいこまれた女優が「フェイ・ダナウェイ/Faye Dunaway」。

【フェイ・ダナウェイ/Faye Dunaway】
1941年1月14日生まれ、フロリダ州バスコムの出身。軍人だった父の関係で任地を転々として育つ。ボストン大学在学中に出演した舞台の演出家の紹介で「エリア・カザン」と知り合い、彼の勧めでリンカーン・センター・レパートリー・シアターに入団。ブロードウェイ・デビューする。66年「真昼の衝動」で映画デビュー。翌年「夕陽よ急げ」を経て「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」に出演して一躍注目を受ける。その後、73年の「三銃士」以降は「タワーリング・インフェルノ」、「チャイナタウン」、「コンドル」と大作、話題作にめぐり合い、76年の「ネットワークNetwork (1976)」では演技力を発揮してアカデミー主演賞を受賞した。(Wikipediaより)
この「三銃士」、「タワーリング・・」、「Network」も観たはず、しかしながら私の記憶には彼女の主演作は、「俺たちに明日はない」、「華麗なる賭け」の2作のみが色濃く刻まれている。前者は、奔放で欲望のおもむくまま無軌道に生きる若者を描き、米国では泥沼化したベトナム戦争、日本では70年安保前夜、大学紛争の真っ只中の学生らにとって、その無茶であるが一種徹底した生き様と「俺たちに明日はない」という邦題の妙が当時の全共闘世代の若者の共感を得た。「華麗なる賭け」は、打って変わって大人のオシャレなラブ・サスペンスであるが、これも、ダナウェイ扮する凄腕の保険調査員としてのキャリア・ウーマンの生き方、恋、ファッション、主題歌の美しさと、これも邦題の妙により大人の女性たちに共感を呼んだという。ホットとクール、二面を演じたフェイ・ダナウェイの印象はいまも色褪せずに私の記憶の奥底で生きている。

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「ボニーとクライド(BONNIE AND CLYDE)/俺たちに明日はない(1967)」

監督をアーサー・ペン、 製作・主演をウォーレン・ビーティが担当。 大恐慌時代のアメリカ30年代に実在の男女二人組の銀行強盗であるボニーとクライドの、出会いと死に至るまでの凄絶な生きざまを描いた犯罪映画。アメリカン・ニューシネマの先駆的存在として有名。アカデミー二部門を受賞(助演女優賞エステル・パーソンズと撮影賞)した。

ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、コンビを組んで強盗をやりはじめる。二人は順調に犯行を重ねていくが……。まるでスポーツを楽しむように犯罪を繰り返す二人の姿は、行いこそ異端であれ青春を謳歌する若者像そのままであり、犯罪者である事すら忘れ奇妙な共感を覚える。ラストで87発の銃弾を浴びて絶命するボニーとクライドの凄まじい姿が、当時若者の圧倒的共感を呼び、一つの頂点を築いた傑作である。映画でボニーを演じた「フェイ・ダナウェイ」は一躍知名度を高め、英国アカデミー賞の新人賞を受賞した。また、この映画は、日本では1968年度のキネマ旬報外国映画ベスト・テン第1位に選出された。

映画公開後もその暴力性や性描写で、保守的な評論家からの非難に晒された。特に、当時ニューヨーク・タイムズの批評家だった「ボズリー・クラウザー」の批判は過激で、映画を酷評するレビューを三回も掲載したという。しかし「ザ・ニューヨーカー」の批評家「ポーリン・ケール」や、当時駆け出しの映画評論家だった「ロジャー・エバート」が映画を賞賛したことで風向きが変わり、結果1960年代のアメリカ映画を代表する傑作として認知されるようになった。数ヵ月後にクラウザーはニューヨーク・タイムズの批評家を更迭されたが、一説には、『俺たちに明日はない』を酷評したことが辞任に繋がったとも言われている。

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今まで残念ながら、スティーブ・マックイーン主演「華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)」のDVD化はされていなかったが、この夏、2009年7月3日にフォックス・ホームエンタティメントよりやっとDVD発売予定だそうだ。喜ばしい限りである。「華麗なる賭け/The Thomas Crown Affair (1968)」は、ノーマン・ジュイソン監督のサスペンス映画。音楽は、ミシェル・ルグラン。主題歌「風のささやき(唄、ノエル・ハリソン)」は、その年のアカデミー主題歌賞を受賞し、以後スタンダートなった。話題となった360度カメラ・パンのキス・シーン。そして、有名なチェス・シーン。二人を引き立てるファッション、小道具の粋でオシャレなこと。

大富豪トーマス・クラウン(スティーブ・マックイーン)は、実業家として忙しく働く一方、裏の稼業、泥棒に関しては、異常な才能と情熱を持っていた。クラウンは、ある日部下を従え、ボストンのある銀行を襲撃し、260万ドル相当の現金をやすやすと手にした。 ボストン警察のマローン警部補は、保険調査員のビッキー(フェイ・ダナウエイ)に調査を依頼、ビッキーは、クラウンを黒幕と見抜き、彼に接近していく・・・・・。

華麗なる賭け [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



「スティーブ・マックィーン」と、「フェイ・ダナウェイ」が二人で渚をサンドバギーで駆ける叙情的で美しい場面に流れていた曲が、「風のささやき/The Windmill Of Your Mind」。この曲はいまやスタンダード曲になり、多くのミュージシャンが歌ったり、演奏しているが、私のお気に入りの歌唱は以下のふたり。

「Carla Helmbrecht/カーラ・ヘルムブレヒト」の「Be Cool Be Kind」から。ウィスコンシン州出身。このアルバムは2001年発表されたが、グラミー賞3部門にノミネートされたことから分かるように実力派。おとなの女の魅力にあふれる本格派で、私が聞き惚れるアルバム。寡作で、私のしるかぎり、このほかデビューアルバム「One For My Baby」、日本人アーティストとコラボした「Here's To Love」の3枚のみ。

Be Cool Be Kind
Carla Helmbrecht / Heart Music
ISBN : B0000560GJ
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「カーメン・ランディ/Carmen Rundy」。彼女の歌う「風のささやき」は、かって、HONDAの車のCMフィルムで流れていましたね。前にあげた「カーラ・ヘルムブレヒト/Be Cool,Be Kind」に収められていた同曲が叙情あふれる歌い方に比べ、カーメンの歌い方はドラマティックでこちらも好きです。CMに魅かれて買ったこのアルバムは地味ながら、ベテランの深い味わいに彩られている。HONDAのCFのディレクターもよくこんな歌手とアルバムを探してきたもんだと感心します。

Something to Believe In
Carmen Lundy / Justin Time
ISBN : B00009PXZX
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「Carmen Lundy - Windmills Of Your Mind」

          
by knakano0311 | 2009-06-24 16:55 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)
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