8月29日、癌のため米国ニュージャージー州で、女性Jazz歌手「クリス・コナー」さんが、81歳で亡くなったと新聞が報じている。スタン・ケントン楽団出身で、同じ楽団出身の「ジューン・クリスティ」、「アニタ・オデイ」とならんで、50~60年代にかけて活躍した。恋に焦がれるおんな心をハスキー・ヴォイスで切々と歌って人気を博した。
なんといっても、一世を風靡した代表作は、「バードランドの子守唄」。それと、JAZZスタンダードの歴史を俯瞰することのできるガーシュインの名曲に迫った大作アルバム「ガーシュイン・ソングブック」の2作をもって、御霊に献じることにしよう。
「バードランドの子守唄」は、白人女性JAZZヴォーカルの歴史的名盤といわれている。タイトル曲は「ジョージ・シアリング」が、「チャーリー・パーカー」の愛称「バード」に由来する、ジャズ・クラブ「バードランド」をテーマに作曲したナンバーだが、リリース当時のクリスは20代半ばで、その歌声は楚々としていて初々しく、小粋なスイング感に溢れていたが、そのイメージとは違って、アルバム・ジャケットのみっともないほどの大口写真にびっくりしたこともなつかしい。
合掌 ・・・・。
バードランドの子守唄
クリス・コナー / EMIミュージック・ジャパン
ガーシュイン・ソングブック(+4)(紙ジャケット仕様)
クリス・コナー / ワーナーミュージック・ジャパン
「Chris Connor - Lullaby of birdland」 ピアノは「George Shearing」。