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大屋地爵士のJAZZYな生活

猪名川に沿って (続き)

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さて、帰りは猪名川左岸を並行して走っている国道173号線を歩くことに。この国道は、大阪から能勢を経て丹波篠山へ抜ける国道であるが、古くは「能勢街道」とよばれた、妙見山の無漏山真如寺(能勢妙見宮)に至る旧街道と重なっている。池田や能勢で産する酒や衣類、木材がこの街道によって大坂へ運ばれ、更には能勢から奥に続く丹波国の米、栗、炭、銀、銅などの搬出路でもあった。現在は、車の通行量も非常に多く、車優先のための拡張工事やなにやらですっかりかわってしまったが、まだそこかしこに昔の街道の面影が残っているので、そんな町並みを楽しみながら、戻ることにした。

呉服(くれは)橋を池田市側に渡りスタート。この池田市は、上方落語の名作「池田の猪買い」の舞台でもあり、呉服橋の近くには町おこしの「落語ミュージアム」も建てられている。またこの付近には、呉服神社、絹延橋(きぬのべばし)などの地名も残り、その昔、養蚕技術や機織技術をもった朝鮮半島からの渡来人たちが住み着いていたことを推測させる。173号線、能勢街道を北へと向かうのであるが、右手、東側は、すぐに斜面が立ち上がっている五月山である。五月山公園は大阪有数の櫻の名所でもあり、また付近には、室町時代から戦国時代にかけ、この近辺を支配していた豪族・摂津池田氏により、築城された池田城跡や阪急グループ、宝塚歌劇の創始者「小林一三」翁が蒐集した5000点に及ぶ美術品や茶道具の個人コレクションを収めた逸翁美術館がある。

この街道筋で出会ったレトロな建物やお店をギャラリー風に・・・・。こんな建物やお店がまだ現役で街の中に息づいているのを見ると、本当にうれしくなってしまうのだ。

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創業元治元年(1864年)のうどん屋さん「吾妻(あづま)」。ここの名物あんかけの「ささめうどん」がめっぽう美味いのだ。冬の寒い日に体を温めるには最高。多分その昔も街道を行き来する旅人たちの疲れや飢えを癒したのであろう。旧池田実業銀行本店。1925年(大正14年)に建てられたもので、重厚さを残しつつ、派手さを抑えた大正時代末期の銀行の面影を残している。当時の池田市の繁栄振りが偲ばれる建物。大正12年(1923年)創業の食堂。その構えをみただけで、美味そうなカツ丼を食わせてくれそう。

猪名川に沿って (続き)_b0102572_1456057.jpg猪名川に沿って (続き)_b0102572_992180.jpg猪名川に沿って (続き)_b0102572_14571837.jpg

こちらは「創業百余年」の看板が揚がっている豆腐屋さん。手作りの豆腐なので、近辺の限られた食料品店でしか手に入らないが、ここの豆腐も実に美味い。そして、創業320年を誇る提灯屋さん。320年続いている提灯屋さんも凄いが、いまだに手作りの提灯を使っているお客さんがいるということも凄いと思うのだ。能勢、丹波は「農」と「林」の国。いまだに美しい里山が保たれている。そんな農作業や林業に必要な数々の道具を売っている店が何軒かあるのだ。店先にずらりと並べられた鋤、鍬、鎌、鉈などその道具の形も美しいし、「とぎ」と書かれた看板もおもしろい。

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この街道筋を中心とした商いで財を成した人のお屋敷だろうか、レンガ造りの洋館と黒塀、数寄屋造りの純和風の建物をくっつけた和洋折衷のお屋敷が建っている。裏へ廻ってみると、まるで明治か大正時代へタイムスリップしたような光景が目の前に現れた。

変化に富んだ水辺と歴史の残照が残る町並みを楽しんだこの日の猪名川ウォーキングは約2時間の行程であった。ゆっくりと眠れそうな心地よい疲れが後に残る、こんなウォーキングが私は大好きである・・・。

かってシカゴからLAへアメリカを横断していた国道は「ルート66」。今はハイウェイに取って代わられ、もはや地図の上からはなくなってしまい、いまは、ヒストリカル・ロードとして観光名所になっている。車やバイクで、かっての「R66」を走るシニア世代の日本人が最近絶えないという。そう、この「R66」には、あのTV映画に映し出された、まぶしいくらいに輝いて見えたアメリカへの憧れがこめられ、我々世代は、それを郷愁として、いまだにひきずっているのである。でっかいオープンカーのアメ車でR66を飛ばしてみたいという思い、よくわかるなあ・・。主題歌「ルート66」は、元々は「ナット・キング・コール」が歌い、日本でも大ヒットした歌。自らのギターとボーカルで、コールと同じピアノ、ベースを加えた編成のドラムレス・トリオを率いる「ジョン・ピザレリ」が、コールに捧げたアルバム「ディア・ミスター・コール」から。スイング感溢れる楽しさいっぱいの快演が見事。

ディア・ミスター・コール

ジョン・ピザレリ / BMGビクター



「John Pizzarelli - Route 66」

          

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そういえば、能勢街道にあった輸入雑貨の店先に、GMの破綻によってそのブランドの行方が注目されている、もっともアメ車らしい車ともいえる「ハマー」が880万円の値をつけて飾られていた。
by knakano0311 | 2009-10-23 16:52 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)
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