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大屋地爵士のJAZZYな生活

マン・マシン・インターフェース(MMI)

NHK-TVの番組「クローズアップ現代」で、「BMI(Brain-Machine-Inteface)」に関する最新の技術を紹介する内容を放映していた。例えば、脳から直接コントロールする車椅子などである。脳からの電気信号を取り出して、車椅子のコントロール・システムに指令を与えるところまで技術は進んでいた。私の体が言うことを聞かなくなっている頃にはどれほど進んでいるのだろうか? 機械が人間に近づいてきているのか、人間が機械に近づいていっているのか。「そこまでして」という思いも正直ある。マン・マシン・インターフェースも相当進歩したが、脳や臓器、遺伝子に関する技術的進歩は著しく、神と人、医学と工学の境界がどっちか分からない場合も多く、また与える影響も広範囲、複雑になってきているため、私にとって、是非の判断がつきにくくなっていることも事実である。

ところで、コンピュータが日本でも話題になりだした頃、読んだ本に「ノーバート・ウィナー著;人間機械論」があった。サイバネティックスの原理がやさしい言葉やありふれた実例を通して語られながら、人間社会というものが、それがもつメッセージと通信機関の研究を通じてはじめて理解できるものであること、さらにこれらのメッセージや通信機関が発達するにつれて、人から機械へ、機械から人へ、また機械と機械との間のメッセージがますます大きな役割を演ずることが示されている。人に関わるシステムを携わる人が読むべき好著。

人間機械論―人間の人間的な利用

ノーバート ウィーナー / みすず書房



NHKの番組をみていて、もう15、6年も前になろうか、かって訪問した事のあるオランダにある高齢者やハンディキャップを持つ人の暮らしを技術でサポートする研究をしている研究所のことを思い出した。(参照「欧州JAZZY紀行(4)~北ヨーロッパ シニア事情~」)

研究しているのは要約すると3つの技術である。1)電動車椅子を自由にコントロールすることを可能にするモビリティsys技術。2)家の中のあらゆる設備や機器をリモートコントロール化し、それを簡単に制御可能にする技術。3)社会やボランティアたちとのつながりを取ったり、ケア・サービスなどを受けるためのコミュニケーション・ネットワークであった。丸ごと1軒の家を建て、その中で試作システムの実証を行っているのをみて、技術者として少し感動を覚えたものである。

そして私からみると、使えば便利で体が楽と思われる、設備や器具を拒否して一人暮らしを続けている母親のことも脳裏に浮かんだ ・・・。

体に大きな障碍を負ったフランス出身のジャズ・ピアニストは、「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani(1962年12月28日 - 1999年1月6日)」。その先天性疾患による障害を克服し、かってフランス最高のジャズ・ピアニストと評価されるほどの成功を収めた。その独自性の強いスタイルはビル・エヴァンスらの影響を受けているといわれる。遺伝的原因から、生まれつき骨形成不全症という障害を背負っていたため、彼の身長は成長期になっても1メートルほどにしか伸びず、骨はもろく、演奏席までは他人に運んでもらわねばならないほどであった。またペダルに足が届かないため、ペダル踏み機を使わねばならなかったが、腕は標準的なサイズであったことで、鍵盤を弾くことができたのである。小さな体から発せられるその音は、ダイナミックで鮮烈で、清清しい印象を聴く人に与える。36歳の若さで他界。

アメリカへ渡り、BLUE NOTEと契約した弱冠21歳の時のピアノ・ソロ・アルバム、「100 Hearts」。1983年6月のNY、RCAスタジオでの録音。縦横無尽に鍵盤上を駆けめぐり、鮮烈なタッチのそのピアノ・ソロは、長く厳しい冬を耐えた後、一気に加速するふるさと安曇野の春を感じるような好アルバム。

100 Hearts

Michel Petrucciani / Concord Jazz



シュッツガルトのソロ・ライブから ・・・。

「Michel Petrucciani - In a sentimental mood」

          
by knakano0311 | 2010-01-27 17:44 | マーケッターとしてのシニアから | Trackback | Comments(0)
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