人気ブログランキング |

大屋地爵士のJAZZYな生活

ボサノバはお好き?(1) ~クラシック・ボッサはサウダージ(郷愁)~

b0102572_15431978.jpg
(散歩道の途中でにあるほころび始めた梅の花)

春は曙、すこし春めいてきましたね。爽やかなボサノバで目覚めを迎えられれば、どんなにか素晴らしい朝でしょうか。ボサノバはどんな季節にも似合いますが、私はとりわけ春が一番似合う季節だと思っています。シニアの皆さんには「ボサノバ好きが多い?」と聞きますが、もちろん私もその一人です。そんな春風に誘われて、リクエストもあった「ボサノバ語り」をはじめましょうか・・・。とはいえ、私はあまりボサノバには詳しくはないので、又聞き、寄せ集めの知識ですが、ご容赦ください。

ボサノバ創立の歴史については、ここではあまり詳しく述べませんが、もう少し詳しく知りたい方はウィキペディア(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/ やGoogleなどで「ボサノバ(ボサノヴァ)」と検索すれば、色々な記事が出てきますので、そちらを参考になさってください。また、「ボサノバ誕生50周年」を記念して製作された映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」では、ボサノバが生み出された過程が、創始者の一人でもある「カルロス・リラ」と「ホベルト・メネスカル」によってドキュメンタリー風に語られています。これもファンには必見、お薦めの映画だと思います。(参照ブログ記事音楽の誕生~ボサノバのルーツを知って~」)

ディス・イズ・ボサノヴァ [DVD]

ビクターエンタテインメント



そうそうこんな本もでていますね。「アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男」。ジョビンの実妹が語るジョビンの繊細かつダイナミックな世界観のすべて。これもファン必読の書・・・。

アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男

エレーナ ジョビン / 青土社



1950年代後半、リオ・デ・ジャネイロのコパカバーナやイパネマといった海岸地区に住む中産階級の学生やミュージシャンたちが、従来のブラジル音楽に飽き足らず、JAZZのコードに影響を受け、生み出したのがボサノバである。特に1958年に「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antinio Carlos Jobim」と「ヴィニシウス・ジ・モラエス/Vinicius de Moraes」が作曲し、「エリゼッチ・カルドーゾ/Elizete Cardoso」が歌った、「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)」がボサノバ第1号とされ、2008年は「ボサノバ誕生50周年」を記念して、色々なイベントが催され、CDなども多くリリースされた事も記憶に新しいところです。

心地よく洗練されたサウンド、「新しい感覚」のサンバの一種として成立したボサノバは、瞬く間にブラジルの若者の間に拡がった。ボサノバとはポルトガル語で「新しい傾向」というような意味であり、それまでのブラジル音楽の流れを変えたといわれる。そしてまた、このボサノバは、ブラジルだけでなく世界の音楽にも大きな影響を与えたのである。たとえば、ジョビンの「イパネマの娘」はとれほど多くのカバーがなされたのであろうか? 多分「ビートルズ」の楽曲に匹敵するか、いやそれ以上かも知れないのだ。

そして、世界へ踏み出していったその後のボサノバは、大きく分けると四つの流れになるのではないかと、私は勝手に考えているのである。そんな四つの流れについて、私の好きなアーティストやアルバムの紹介をしながら、ゆるりと語っていきたいと思いますが、さて、どうなりますやら・・・。

一つ目の流れは、ジョビンらによって創始された、いわば「クラシック・ボッサ」といってもいいボサノバが、母国ブラジルで発展し、今日まで至っている流れ。そんな「クラシック・ボッサ」を今回はとりあげてみました。囁くような、語るような歌声とギター、そんなボサノバ・スタイルを確立したのが、「ジョアン・ジルベルト/Joao Gilberto」。そんな「クラシック・ボサ」の完成されたスタイルを、アルバム「ジョアン 声とギター」に見ることが出来る。全盛期をすぎ、70歳近い、2000年発表の作品であるが、まさにタイトル通り、ジョアンの声とギターのみで奏でている逸品のアルバム。

JOAO VOZ E VIOLAO
Joao Gilberto / / Universal



共にボサノヴァを生み出した詩人「ヴィニシウス・ヂ・モライス」へのジョビンのトリビュート・アルバムが、「ジョビン、ヴィニシウスを歌う」。「イパネマの娘」などボサノバの名曲の数々。そして、すべてのボサノバ・ファンを心酔させるモライスのメロディの美しさと彼へのジョビンの想い。

ジョビン、ヴィニシウスを歌う

アントニオ・カルロス・ジョビン / スリーディーシステム



没後20年経っても未だ人気の高いブラジルの歌姫「エリス・レジーナ/Elis Regina」の楽曲の魅力28曲がたっぷりと詰まったベスト・アルバム。ボサノバは癒し系音楽というイメージが少し変わるかも・・・。

カフェ・アプレミディ~エリス・レジーナ

エリス・レジーナ / ユニバーサル インターナショナル



そして、ボサノバにおけるギターのスタイルを確立したといってもいいバーデン・パウエルのベスト盤。

黒いオルフェ~ベスト・オブ・ボサノヴァ・ギター

バーデン・パウエル / ユニバーサル インターナショナル



ボサノバ創始者の一人「ホベルト・メネスカル」は、「今はもう、ブラジルではボサノバを聴く人は、めっきり少なくなってしまった」と嘆いていたが、「ボサノバは過去の音楽ではない、進化し続けている」と気を吐くのが、ジョビン亡き後のボサノバ界のトップに立ち、ボサノバをここまで広めてきた巨匠「オスカー・カストロ・ネヴィス/Oscar Castro-Neves」。「アイアート・モレイラ」、「レイラ・ピニェイロ」などの実力派ミュージシャンを「東京ブルーノート」に集め、熱いライブを展開したアルバム「Live At Blue Note Tokyo」。ブラジルの空気や街のにおいが熱気とともに伝わってくるコンテンポラリーなボサノバ。

ボサノヴァ・セレブレーション・オールスターズ ライブ at ブルーノート東京!

オスカー・カストロ・ネヴィス / スリーディーシステム



その後のブラジルのミューズ、歌姫もあげておきましょう。まず「ジョイス/Joyce」。’70年ごろ盛んに活動していたが、結婚後、音楽生活から遠ざかり、復活し、再び「自然派」として脚光を浴びたのは、’80年代である。そのころの名盤2枚、「フェミニーナ」、「水と光」がカップリングされ、再発された。

フェミニーナ、そして水と光

ジョイス / EMIミュージック・ジャパン



「ベベウ・ジルベルト」。「ジョアン・ジルベルト」の娘という毛並みの良さ。アコースティックな音と、多分ミュージック・シーケンサによってプログラムされた電子音が、うまくバランスをとって、違和感をもたらさずに融合されている。今までのボサノバにはない新鮮な感覚があじわえる今世代のボサノバ。

タント・テンポ
ベベウ・ジルベルト / キングレコード
ISBN : B00004U2TA



さて、最後にクラシック・ボッサの名曲を映像でお楽しみいただきましょう。

ボサノバ第一号といわれる、「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)」をジョビンとジョアン・ジルベルトの唄と演奏で。




ジョピンのピアノによる名曲「波(Wave)」。




ジョアン・ジルベルトの声とギターによる「Estate(夏)」。




バーデン・パウエルの超絶ギター「tristeza(悲しみ)」。



このように、初期のボサノバはブラジル色の強いサンバの一種ということがよく分かると思います。
by knakano0311 | 2010-02-25 09:24 | サウダージ | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://oyajijazz.exblog.jp/tb/12860854
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< インビクタス/負けざる者たち ... 炭焼き小屋から(3)  ~ 櫻... >>