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大屋地爵士のJAZZYな生活

祈りのかたち ~ 路傍の神「道祖神」 ~

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私の故郷である信州・松本や安曇野の野辺にはたくさんの道祖神(どうそじん)があることで知られている。写真のものを始め、実家の近辺にも、5、6体の道祖神があり、ウォーキングの際の楽しみともなっている。松本市には、旧農村部に約370体、安曇野市には、約400体の石像道祖神があり、日本でも有数の道祖神地域であるそうだ。

しからば、道祖神とは何であろうか? 「路傍の神」である。集落の境や村の中心、村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに置かれているが、その起源はよく分かっていないようである。集落と神域(常世や黄泉の国)を分かち、過って迷い込まない、禍を招き入れないための結界という説もあり、主に石碑や石像の形態で祀られる。男女が遠慮がちに寄り添って立つもの、何気なく手を握るもの、堂々と腕を組むもの、ぐっと抱きしめるものなど、その姿態はさまざまであるが、実家近辺で見かけるものは、大抵、男女一対が手をつないだり、並んだりしている。 村人たちが五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願するもっとも身近な神として、具体的な男女像を祀ったものという素朴な解釈でいいのではないかと思う ・・・ 。

「安曇野(あづみの)」という言葉を聴くと、私なんぞは独特の「郷愁」というか、空気、匂い、風や空の色などまで含んだ故郷への想いを感じてしまう。それは故郷を離れた者の身勝手な想いといわれればその通りであるが・・・。

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安曇野は、長野県中部にある松本盆地のうち、梓川・犀川の西岸(押野崎以南)から高瀬川流域の最南部にかけて広がる扇状地全体を総括している。語源は古代にこの地に移住してきた海人族「安曇」氏に由来する。安曇氏はもともと北九州の志賀島周辺を本拠地としていたが全国に散らばっていった。穂高神社は信濃の安曇郡に定住した安曇氏が祖神を祀った古社であり、志賀島から全国に散った後の一族の本拠地はここだとされる。「安曇野」が指し示す範囲としては、明確に画定された線引きは無いが、概ね安曇野市、池田町、松川村の3市町の他、さらに松本市梓川地区(旧・梓川村)、大町市の南部(常盤・社地区)まで含まれることもある。古くは安曇平(あづみだいら)と呼ばれていたが、臼井吉見の小説「安曇野」によって有名になり、この名称が定着した。(Wikipedia参照)

母校の大先輩でもある「臼井吉見」氏の小説「安曇野」は、激動の明治から昭和を描く本格的大河小説である。オリジナル全五巻を実家に持っているが、この大長編、読み通すだけの覚悟と気力、体力が未だ湧いてこないのだ ・・・ 。

主人公は実業家の「相馬愛蔵・相馬良(黒光)」夫妻、彫刻家の「荻原碌山」、教育者の「井口喜源治」、社会主義者の「木下尚江」、そして終盤で登場する作者本人の母校の先輩、計6人。木下と良を除く4人の故郷である安曇野と相馬夫妻が東京本郷で起業した「新宿・中村屋」の物語に、作者の戦中戦後の回顧録を併せて、広く明治から昭和中期にかけての日本を描いている。

安曇野 全5巻セット限定復刊

臼井 吉見 / 筑摩書房



新宿・中村屋は、昭和2年喫茶部を開設するにあたり、インド独立の志士、ラス・ビハリ・ボースから教わった純インド式カリーを日本で始めて発売したという。独立運動のため英国政府に追われたボースは、大正4年日本に亡命、頭山満、犬養毅らが抗議や救いの手を差し伸べた。とりわけ中村屋創業者「相馬愛蔵・相馬良(黒光)」夫妻は中村屋の店でボースを匿い、やがてボースは相馬夫妻の長女・俊子と恋におち、結婚し、日本に帰化する ・・・・。それはまた別、もう一つの大河物語である。

自宅近くの中村屋のレストランで「純インド式カリー」を食したが、「恋と革命の味」のほか、ほのかに「安曇野」の味もしたような気がした。


キュートで、コケティッシュな白人美人ヴォーカリスト「スー・レイニー/Sue Raney」による「My Prayer」(私の祈り)。「ザ・プラターズ」で大ヒットした曲をしっとりとした情感で歌う。抜群の雰囲気でジャズ・ヴォーカル史に残る傑作は、雨をテーマにした詩情溢れる名盤「雨の日のジャズ/Songs For A Raney Day」。「Rainy」と「Raney」とをかけ、雷鳴で始まり雷鳴で終わるこのアルバム、1959年録音ながら古臭さはまったくなく良き時代のJAZZの香り溢れる名盤。

雨の日のジャズ

スー・レイニー / EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)



聴いてみますか? 「スー・レイニー」の「September In The Rain」。




ご存知、人気ピアノ・トリオ「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/Europian Jazz Trio」がおなじみのクラシックの名曲をJAZZ演奏したアルバム「天空のソナタ」から「乙女の祈り/The Maiden's Prayer」。

天空のソナタ

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / エム アンド アイ カンパニー

 
by knakano0311 | 2010-05-16 17:35 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)
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