夕食を終えてお茶を飲んでいると、遠くから花火の音が聞こえてきた。そうだ、今日は猪名川花火大会の日だったのだ。この近辺では、この夏、最後の花火大会である。近くの高台へあがる階段に腰を掛けて、5、6km先の遠くの夜空に浮かぶ花火を見ていた。近くで見るように頭上で大きく花開くのではなく、はるかな闇に小さくふっと浮かぶ花火。微妙に遅れて聞こえてくる、頼りないようなかぼそい音もなんだかいい感じに聞こえる。近くで見る大音響の花火より、遠くで見る花火のほうが落ち着けるのも年齢のせいだろう。そして、もうひと辛抱、この暑かった夏ももうすぐ終わるのだ ・・・。
子供のころも花火は好きだった。人ごみのなかで、親の手をしっかり握り締めながら、打ちあがる花火を飽きもしないで見つめていた。そんな光景が頭に浮かんだ。そんなサウダージ(郷愁)を誘うのも花火のせいだろうか。ぱっと華麗に咲いて、さっと散る花火。華麗ではあるが、どこか儚い。桜にも似て花火には、日本人の感性、美意識に訴えて、奥にしまいこんでいた懐かしさを引き出してくるものがある。だから見た人それぞれにいくつもの遠き思い出や郷愁が胸をよぎるのであろう。
「遠花火 一呼吸して 爆ぜにけり」 孤礁
「遠花火 窓に見し夜の 別れかな」 小坂順子
「遠花火 開いて消えし 元の闇」 寅彦
遠い花火が一瞬思い出させた少年時代。「銀河鉄道の夜」を最後に読んだのはいつだっただろうか? 「宮沢賢治」の生誕百年に「久石譲」が描いたアルバム「銀河鉄道の夜」。その宇宙的でもある賢治のメルヘンの世界に、西欧的な世界への憧れより、なぜか日本的な古きよき時代への郷愁を感じてしまう。
銀河鉄道の夜
サントラ / コロムビアミュージックエンタテインメント
聴いてみます?
アルバム『銀河鉄道の夜』より「プリオシン海岸」。
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