
"John Lennon" is a trademark of Yoko Ono Lennon.
(c) 2003 Yoko Ono Lennon
元「ビートルズ/The Beatles」のメンバー、「ジョン・レノン/John Lennon」ゆかりの品々を集めた「さいたまスーパーアリーナ」内にある「ジョン・レノン・ミュージアム」が9月30日閉館し、10年間の歴史に幕を閉じた。このミュージアムは大手建設会社「大成建設」が文化事業としてジョンの生誕60周年の2000年10月9日に10年間の期限付きでオープン。ジョンの妻「オノ・ヨーコ」さんが公認し、ジョンの愛用品約130点をを展示した世界初の公式ミュージアムだったが、9月末にライセンス契約が満了になることから閉館した。開館以来の来場者は約61万人。最終日には大勢の来場者が訪れ、閉館時間を迎えても、残ってジョンとの別れを惜しんだという。
訪れたいと思っていながら、ついぞ果たせなかったミュージアムである。ジョンが1958年にドイツ・ハンブルグで購入し、「ビートルズ」のごく初期に使っていたエレクトリック・ギターのモデルが「リッケンバッカー・325/Rickenbacker 325」。そのピン・バッジをミュージアムから抽選でもらって、どこかにしまいこんでいるはずである。
10年間の入場者数が約61万人というから、年平均で6万人、月5,000人程度である。「ビートルズ」の全盛期に近い頃ならいざ知らず、もうビートルズ世代も殆どが還暦を超している人たち。その人たちが、わざわざ埼玉まで見に行くかというと、いささか厳しい気もする。大人1,500円の入場料として月750万円の収入。グッヅの販売やイベント収入を入れたとしても、かなり経営が厳しかったのではないだろうか。大手といえども、ゼネコンの経営も大変な時代、閉館の本音はそんなところかも知れない。最近長引く不況のため、地方自治体や企業がオーケストラ、美術館、ホールなどを閉鎖、あるいは手放したという記事を見かける。自治体、企業頼みでなく、市民にとって本当に必要なカルチャーは、市民が育て、市民の間に根付いていくという本来の姿にもどらないと長続きはしないのだろう。
「ジョン・レノン」といえば、もうこれでしょう。「イマジン/Imagine」。
イマジン
ジョン・レノン / EMIミュージック・ジャパン
2010年10月9日は、「ジョン・レノン」の生誕70周年である。
「Imagine - John Lennon」