人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

お菓子屋さんで見かけたハロウィン

お菓子屋さんで見かけたハロウィン_b0102572_16552692.jpg

ヨーロッパなどへ行くと、よく街角で眼にするのが、コンフェクショナリー、パティスリー、パティシエール(pâtissière)、あるいはショコラトリーなど、いろいろの呼び方があるが、そう「お菓子屋さん」である。どの街角にも必ずといっていいほどあるところをみると、欧米人の日常の生活の中にはケーキ、お菓子が相当習慣として溶け込んでいるのであろう。日本でも最近あちこちにオシャレな洋菓子屋さんができて、TVなどでもよく特集しているが、神戸では「スイーツめぐり」をするタクシー・ツアーもあるという。

多分、女性は総じてそうであろうが、例外にもれず、妻も大のスイーツ好きである。わたしは基本的に和菓子であり、餡子(あんこ)好きなのであるが、かつ困ったことに酒飲みでもある。しかし、妻のお供でカフェに立ち寄ったときは、時々洋菓子をいただくこともある。神戸のカフェで食べたバナナのミルフィーユのおいしさはまだ記憶に残っているところである。

お菓子屋さんで見かけたハロウィン_b0102572_17514099.jpg

さて、妻の誕生日やら、知人への贈り物やらで、三田(さんだ)にある、休日には行列ができるくらい結構有名な洋菓子屋「SK」を訪れた。ここは栗を使ったロールケーキ、「Kロール」が大変有名であるが、生菓子、とても二人ではその日の内には食べきれないので、赤と白の色の組み合わせが素敵な包装BOXの焼き菓子を知人への分も含めていくつか求めた。

お菓子屋さんで見かけたハロウィン_b0102572_17574068.jpg

お店の片隅には、魔女やお化けに仮装した子供達が「Trick or treat. (お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねるハロウィン(Halloween、万聖節)の飾りがおかれている。もうそんな時期なのだ。つい数週間前、あの暑かった日がまるで嘘見たいである。店の周りには小さな庭があって、そこには虫の音楽家などいくつかの彫刻がおいてある。ちょっとしたアイデアであるが、こんな風にさりげなくアートがおいてあるというのもオーナーの気遣いやセンスなのであろう。

明日は妻の還暦誕生日、息子夫婦が気を利かしてイタ飯屋に誘ってくれている。お土産はここの焼き菓子。妻は、すっかりうきうきして何を着ていこうかと迷っているようである ・・・ 。

そしてこれは、行く途中に見かけた宝塚の稲田に描かれた巨大アート、ギフチョウである。生育の早さが違う4種類の稲によって、胴体や羽を表現し、その大きさは横30メートル、縦20メートルであるという。うれしいことに、高みから見渡せるようにちょっとした展望台を作ってくれている。こうして、ちょっぴりアートな秋の一日が過ぎてゆく。

お菓子屋さんで見かけたハロウィン_b0102572_11502637.jpg
 

お菓子、といってもチョコレートであるが、ストーリー上、重要な役割を担った映画がいくつかある。いずれも、当代女性に人気抜群の色男「ジョニー・デップ/Johnny Depp」が主演している映画。1964年に「ロアルド・ダール」原作の本が出版され、1971年に最初に映画化されたのが、「メル・スチュアート/Mel Stuart」 監督、「ジーン・ワイルダー/Gene Wilder」主演の「夢のチョコレート工場」。そして鬼才「ティム・バートン/Tim Burton」監督、「ジョニー・デップ」主演によるリメイク作品が「チャーリーとチョコレート工場/Charlie And The Chocolate Factory」。5人の子供が謎めいたチョコレート工場に見学に訪れると、そこには ・・・。子供向けなどと侮るなかれ、それはすごく楽しくて、ちょっぴり不思議で、目も眩むばかりの甘美なる世界が拡がっている。

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



イギリス出身の作家・脚本家、「ロアルド・ダール/Roald Dahl」原作のファンタジーはこれ、「チョコレート工場の秘密」。

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)

ロアルド・ダール / 評論社



「ジョニー・デップ/Johnny Depp」主演のもうひとつの映画「ショコラ/Chocolat」もお菓子が重要な意味を持つ忘れられない映画のひとつ。「ラッセ・ハルストレム/Lasse Hallström」監督による心温まる物語。フランスの小さな町にやって来た母娘が開店したチョコレート・ショップは、人々を虜にし、氷のように閉ざされた村人の心を開いていくが ・・・。

ショコラ【廉価2500円版】 [DVD]

アスミック



この映画では、ヨーロッパ・ジャズの祖でもある伝説のJAZZギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt」の創始した音楽、「ジプシー・スイング」がふんだんに聴ける。本当に弾いているかどうかはわからないが、デップがギターを引くシーンも見られる。ラインハルトの代表曲といえば映画の中でも演奏される「マイナー・スイング/MINOR SWING」。「ショコラ」のサウンド・トラックで「Minor Swing」と映画のスチールを ・・・。

           

そして、 「ショコラ」の中で「ジョニー・デップ」がギターの弾き語りをしていた曲が、「ジプシー・イン・マイ・ソウル/The Gypsy in My Soul 」。ラインハルトの曲ではないが、古いスタンダードらしい。いままでに「 トニー・ベネット」、「アンディ・ウイリアムス」、「ドリス・デイ」、「ライザ・ミネリ」などそうそうたるアーティストがカバーしている曲。ここでは、ご贔屓「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」の同名のアルバムから。ジプシー・スイングを基調とした、うきうきするようなスイング感あふれるサウンドにのせて、有名なスタンダード曲が、彼女の艶やか声で響き渡る。3曲目のタイトル曲が、「ジプシー・イン・マイ・ソウル」。ヴァースに続くイントロは「マイナー・スウィング」のメロディーで、いつの間にか「ジプシー・イン・マイ・ソウル」になり、エンディングは再び「マイナー・スウィング」に戻るというアレンジが面白い。

ジプシー・イン・マイ・ソウル
コニー・エヴィンソン Connie Evingson / ガッツプロダクション
by knakano0311 | 2010-10-10 00:02 | いもたこなんきん | Comments(0)
<< 我々のCOP10  ~外来種の駆除~ 千年の香り ~但馬高原の大かつら~ >>