さて、私は皆さんと同じように「禁じられた遊び」からギターに入った口ですが、そんな私が秋になると聴きたくなるギタリストがいる。ブラジル出身のギタリスト「セバスチャン・タパジョス/Sebastiao Tapajos」である。かって彼のLP盤を所有していたが、手元から逸し、長い間そのCD復刻版を探していたアルバムが、「Sebastiao Tapajos/brasil/el arte de la guitarra(trova 1971録音)」 。「バーデン・パウエル/Baden Powell」の陰に隠れて目立たなかった感があるが、パウエルを超える速弾きのギターの名手であると私は思っている。バロック・ジャズかと思うような曲調をもつ「Alemande」、甘美なメロディをもつパウエル/モラエスの「Samba em Preludio」。ジョピンの「Amei Demais」ほか珠玉の12曲。