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大屋地爵士のJAZZYな生活

フリマ、ヤフオクの経済学

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先日、近くのショッピング・センターを訪れたら、フリー・マーケット、通称「フリマ」が開催されていた。出店していたのは、殆どが子どものいる家族もしくは若い女性。どうも、若い主婦や女性に人気があるみたいですね。
子ども達が大きな声で生き生きとして、自分の出品したおもちゃの説明や値段交渉をしていたのが微笑ましい。子どもにとっては、ピクニック感覚や遊び感覚かもしれないが、「フリマ」を通じて経済感覚が、知らず知らずの間に養われるのかもしれない。そして大人にとっては、趣味の作品が売れたという満足感や、エコやリサイクルの実践という達成感や癒し感が、結構あるみたいです。

この「フリー・マーケット」という言葉の意味は、「蚤(のみ)の市」。「フリー」とは英語で「free」ではなく、「flea/ノミ」の意味だそうです。知りませんでしたね。ちょっと調べてみたら、この「フリマ」は、1973年のオイルショク以降、「資源は有限」との認識から、生活防衛、節約運動として誕生したらしく、現在はすっかり市民権を得て、「中古流通マーケットの新しい形」として定着しているようです。そして、そのマーケットの推定規模は、「リサイクル運動市民の会」によると、年間200億円ほど(日経新聞による)で、日本経済にとって無視できない存在になりつつあるようです。

そして、もうひとつの「中古流通マーケットの新しい形」は、「ヤフオク」に代表される、「ネット・オークション」でしょう。私は参加したことはありませんが、宅配でよく物が届いていたところを見ると、息子達は結構利用していたのでしょう。「B to C 」、「C to C」、「E-Commerce」なんて言葉がもてはやされてから久しくなりますが、この「ネット・オークション」もすっかり定着したようです。もっとも私は、Amazonのネット・ショッピング程度が関の山ですが ・・・ 。「ネット・オークション」の市場規模は、本格的にスタートした1999年以降、年々拡大を続けていますが、日本に初めてネット・オークションを導入した「ヤフー/Yahoo」が、今も圧倒的に市場を占有しているようですが ・・・。「NIKKEI.NET」の記事に、「国内最大手ヤフー・オークションの2009年の落札総額は前年比4.4%減の7003億円と初めて前年を下回った」とあったので、市場規模は、年間7000億円超の規模に達していると思われます。ヤフー・オークションでは、落札額の5%が手数料としてヤフー・ジャパンに納入される仕組みで、他にもひと月1500万点とも言われる出品の手数料、660万人といわれるYahoo!プレミアム会員の月額利用料などを計算すると、年間600億円程度が、「ヤフー・ジャパン」の収入になる勘定のようです。ネット上に場を提供するだけのこのビジネス。改めて認識してみると、いや、すごいですね!!

先日も比較的JAZZのCDの品揃えの多かったご近所のHMVが閉店しました。こうなると、JAZZのCDを求めようと思うと、電車賃をかけて、梅田か神戸まで出かけなくてはならない。その結果、ますます私はAmazonに頼らざるを得ないこととなる。さらにCDショップはますます衰退をしていくという悪循環へと落ち込んでいく。ネットの与えたビジネスへの影響を身近に感じているのです。


JAZZ、フュージョン界に一大旋風を巻き起こしたバンド、「ウェザー・リポート/Weather Report」に「ブラック・マーケット/Black Market」というアルバムがあります。1976年発表の6作目で、「ジャコ・パストリアス/Jaco Pastorius」が初参加して、世界最強のグループとなった「ウェザー・リポート」が残した傑作アルバム。

ブラック・マーケット

ウェザー・リポート / ソニーレコード



スイスはレマン湖のほとり、モントルーで行われる「世界3大JAZZフェスティバル」のひとつ、「モントルー・ジャズ・フェスティバル/the Montreux Jazz Festival」における演奏。「Black Market - Weather Report - Live in Montreux」 Wayne Shorter - Saxophones、Joe Zawinul - Keyboards、Jaco Pastorius - Bass、Alex Acuna - Drums、Manolo Badrena - Percussion

          
 
 
by knakano0311 | 2010-11-18 00:12 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
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