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大屋地爵士のJAZZYな生活

60歳過ぎたら聴きたい歌(63) ~ お山の子守歌~

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昨日、次男夫婦に子どもが産まれた。女の子。初孫誕生で私たち夫婦も、名実ともに「爺さん婆さん」になったわけである。予定日より1週間くらいたっていたので、妻は少しやきもきしていたようだ。早速病院へ行ってきたが、硝子越しに寝顔を見ただけなので、我が子の時とは違って、正直まだ格別の実感はわかない。じわっと湧いてくるのかな。だが、孫ができたらきっと聴きたくなるだろうと、ずっと思っていた歌がある。子守歌である。JAZZのナンバーのなかにも、「木の葉の子守歌」、「バードランドの子守歌」、「ロシアン・ララバイ」などと子守歌はいくつかあるが、聴きたくなるだろうと思っていた子守歌は、「Hushabye Mountain/お山の子守歌」。

「hushabye」という英語は、「ねんねんころりよ、ねんねしな」という意味らしいが、この「Hushabye Mountain(お山の子守歌)」の美しくやさしいメロディーは、ミュージカル映画「チキ・チキ・バンバン/Chitty Chitty Bang Bang」(1968年公開)の挿入歌として有名な子守歌である。なんと、007シリーズで知られる「イアン・フレミング/Ian Fleming」の童話を原作とし、「ロアルド・ダール/Roald Dahl」が脚本を手がけている幻想的なミュージカル映画。

英語歌詞はこちらをクリック。

【 Hushabye Mountain (お山の子守歌) 】 
                   作詞・作曲: R.B.Sherman/R.M.Sherman

「♪   ねんねん山から柔らかな風が
     ララバイ湾をこえて優しく吹いてくるよ
     その風は帆を一杯に膨らますの
     悩みを吹き飛ばす航海へ旅立つ船のね
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     さあ目を閉じておやすみ
     今日一日にさよならをして

     夢の中で船をごらんよ
     ララバイ湾から遠くへ旅立って行くんだよ ♪」


男やもめで二人の子連れの発明家(D・ヴァン・ダイク)は生活力はないが、夢多き好人物。その空を飛ぶ改造オンボロ車で楽しい冒険の旅に出る。

チキ・チキ・バン・バン [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



おすすめの「Hushabye Mountain(お山の子守歌)」は、我がJAZZミューズ「ステイシー・ケント/Stacey Kent」のアルバム「Dreamsville」からの歌唱である。

Dreamsville

Stacey Kent / Candid Records



母パペットがステイシーの歌にあわせて歌う、なんとも可愛らしい動画。健やかに育ってほしいし、子どもを育てることで息子夫婦も成長してほしい。そんな願いをこめて、「Hushabye Mountain by Stacey Kent」。

          

そうそう、JAZZスタンダードに、こんな曲もありましたね。「A Child Is Born」。こちらは、例のジョーンズ三兄弟(ハンク、サド、エルヴィン)の次男、「サド・ジョーンズ/Thad Jones」の曲に、「アレック・ワイルダー/Alec Wilder」が詩をつけた、これもなんとも美しい曲。こちらのほうが、今の私の心境に近いかもしれない。

英語歌詞はこちらをクリック。

【 A Child Is Born 】    作詞;Alec Wilder  作曲;Thad Jones

「♪  いま夜から出でて
    夜明けのように新しい
    光の中へ
    この児よ
    無垢なる児よ
    小鹿のように柔らかな児よ
    この児は産まれぬ

    小さきこころ
    つぶらな瞳
    芸術品のごとく
    我が腕の中に
    抱かれしこの児
    信じて委ねしその暖かき身
    この朝に祝福あれ
    児は産まれぬ    ♪」

「サド・ジョーンズ」が「Mel Lewis Jazz Orchestra」と1970年に録音したアルバム。

Consummation

Thad Jones / Blue Note Records


アルバム「Consummation」から「サド・ジョーンズ」の美しい演奏で、「A Child Is Born - Thad Jones(fl.horn)、Mel Lewis(d)、Roland Hanna(p)など」

          


 
by knakano0311 | 2010-11-14 17:05 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Comments(0)
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