雲ひとつない秋晴れの今日。先日お嫁さんともども退院した孫の顔を見てから、紅葉を見ながらのCafeとしゃれ込む。
よく行く峠のログハウスのカフェ「氣遊」とは、今日はちょっと気分を変えて、すぐ近くのカフェ・ダイニング
「Soto dining」へと、ちょっと車を走らせる。「Soto」とはスペイン語で「雑木林」という意味だそうだ。夏であれば、この周りの雑木林のテラスでのお茶もきっと楽しいだろうが、結構冷え込んでいるので室内で。我が家の近辺とは、気温が相当違うのだろう、この辺も見事な紅葉が盛りである。
このカフェ・ダイニングも、天然の時の形状を想像させる太い見事な丸太を、柱や梁に使った一見、ログハウス風であるが、そんな無骨でカントリーな雰囲気は感じさせないエレガントな空間。高い天井、ふんだんに木を使った広い室内、四季の花が咲く庭や遠くの森、山を見渡せる大きな窓、暖かそうな薪ストーブ、アンティークな家具や足踏みミシンの脚台を利用したテーブルなどのインテリアが落ち着きを感じさせるのであろう。若い女性やおばさんに人気があるのも無理からぬところ。平日ではあったが、この空間を楽しむお客さんで席も適度に埋まっていたことからも窺える。
店の名のとおり雑木林に囲まれたこのカフェ・ダイニング、円形に張り出した窓からの眺めがすばらしい。午後3時を回ったこの時間、だいぶ陽も西に傾きかけ、午後と夕暮れの境目の和らいだ日差し。その光を浴びた山の紅葉に目を和ませる。
例によって、私はたっぷりのコーヒー、妻はダージリンと抹茶のシフォン・ケーキをいただいて、しばしの憩いの時を過ごす。こんな時間がいつまで持てるのだろうか。初孫が産まれて、やっと一安心、ほっとした爺さん・婆さんの午後のひとときである ・・・ 。
さて、音楽のお供は、哀愁の「ジプシー・スウィング」、先日のコンサートは「ローゼンバーグ・トリオ/The Rosenberg Trio」のアルバム「Suenos Gitanos」。スペインのフラメンコに強い刺激を受けたというアルバムで、意味は調べていないが、スペイン語のタイトルがつけられている。ジャズ・ハーモニカの達人「トゥース・シールマンス/Toots Thielemans」をゲストに迎え、ピアノやパーカッションを加え、いつもの「ジプシー・スウィング」色をかなり抑え、ラテンJAZZの雰囲気を色濃く出したアルバムで、スタンダード、ボッサ、ラテンなどを聴かせる。「ローゼンバーグ・トリオ」の新しい一面が結実したアルバム。
Suenos Gitanos
Rosenberg Trio / Verve
上のアルバムから、「トゥース・シールマンス」のハーモニカをフューチャーしたおなじみのスタンダード、
「ムーンライト・セレナーデ」を。