冬が近づいてくると、特別な思い出があるわけではないのに、なぜか思い出す歌がある。「オフコース」の「冬が来るまえに」である。この曲は1976(昭和51)年11月に発売された「オフコース」のアルバム「Song Is Love」に収録された歌で、作詞、作曲は「小田和正」である。「小田和正」氏とは、多少因縁がある。彼は同じ大学の1年後輩で建築を専攻して、混声合唱団で活動していたため、直接の接点はなかった。しかし、キャンパスかダンパーあたりで出会っていた可能性はかなり高いのである。そして、妻の兄とは中学校、高校と同級生だった。妻の実家の横浜・金沢文庫駅前、すずらん通り商店街には、まだ小田の実家の薬局が残っているのではないだろうか。1976年といえば、結婚した翌年である。多分、こんな因縁が、この美しいバラードに私の関心を惹きつけ、今も冬が近づいてくると思い出すのであろう。このタイトルと同名異曲である「紙ふうせん」のヒット曲「冬が来る前に」がありますが、こちらも名曲でしょう。