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大屋地爵士のJAZZYな生活

60歳過ぎたら聴きたい歌(65) ~ When October Goes ~

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人には、昔一度聴いて、そのときは印象には残ったが、やがて題名も歌っている歌手も忘れてしまい、ある時ふと再び聴いて、不意に懐かしさや共感がこみ上げて来て、忘れられない歌になってしまったという歌が一つや二つはあるかも知れない。私にとってそんな歌のひとつは、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」の歌う「When October Goes」である。何かで初めて聴いたそのときは、単に「美しい曲だな」と思っていた程度で、その後聴く機会もないまま、曲の名前も、歌っている歌手もすっかり忘れていた。最近、ローカルのNHK神戸がニュースの時間に放映しているJAZZライブの番組で歌っているのを聴き、この歌を思い出すとともに、深い共感が湧き上がってきた。

冬へ向かう季節の状況を淡々と歌っているのであるが、挫折があっても輝いていた若さの夏、人生の機微や悲哀、そして充実を経験した成熟の秋、定年を迎え、老いが始まり、これからもますます老いて、冬の時代が深まってゆくが、しかしまだ輝いていたいと思っている私の想いと二重写しになったのであろう。

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この歌の歌詞は、「ミスター・アメリカ」と呼ばれ、「Moon River」、「The Days Of Wine And Roses」などでオスカーをとった有名な作詞家、「ジョニー・マーサー/Johnny Mercer」(1909年11月18日-1976年6月25日)の作詞である。彼の妻が彼の死後、遺品を整理していた時に偶然見つけたそうである。彼女は、そのとき直ちに「マニロウに曲をつけて歌ってもらおう」というインスピレーションが閃いたそうで、また詩を渡されたマニロウも、この詩の奥に流れている「スピリチュアルなもの」に動かされ、曲が完成するのに15分もかからなかったそうである。そんな二人の直感、閃き、想いがこの美しい曲、「When October Goes」を産んだのである。そしてその「スピリチュアルなもの」は、いまの私にも届いたのだ。

「バリー・マニロウ」(1943年6月17日 - )。私たちと同世代で、「コパカバーナ/Copacabana」という大ヒット曲をもつアメリカのポピュラー音楽の歌手、ピアニスト・作曲家・アレンジャー・プロデューサー。

英語歌詞はこちらをクリック。多分、訳詩は不要ですね。


この歌は、1984年ポピュラー畑の彼にしてはJAZZ・ブルース色の濃厚な、全曲オリジナルで構成されたアルバム、「2:00 AM Paradise Cafe」に収録されている。これからの冬の夜長、グラスを傾けながらゆったり聴くにはぴったりの一枚であろう。まるでNYあたりの小さなJAZZクラブの片隅に居るような気分に浸れる極上のジャズ・バラード・アルバム。

2:00 Am Paradise Cafe

Barry Manilow / Sbme Special Mkts.



なんという美しい歌なのであろうか。少し老いたけど、公演、プロデュース、アルバム発売と、いまなお輝いている「Barry Manilow」が歌う「When October Goes」。

          
by knakano0311 | 2010-11-28 00:16 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ふじなつ at 2012-01-31 14:29 x
初めまして。When~ この曲のことを色々探していたらこのブログに到着しました(^^) 私は現在ジャズを勉強しているのですが、最近私の師匠が出したCDでこの曲が入っており始めて知ったのですが、とても切なくて、でもこの綺麗なメロディーに惚れてしまいました♪ まだまだ私の年齢では心の底から共感することができないかもしれないのですが、同じようにこの曲に感銘を受けた方いらっしゃっるのは嬉しいことです(^^) 宣伝ではありませんが、私の師匠山岡未樹さんが最近前田憲男と出されたCDにこの曲が入っています。機会がありましたら是非一度聴いてみてください。
Commented by knakano0311 at 2012-01-31 15:25
ふじなつさん
ありがとうございます。山岡未樹さん・・・、懐かしい名前ですね。失礼ですが、現役で活躍されていたのですね。「I’m a woman, Now -MIKI」ですね。一度聴いてみましょうか。
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