今年もまた確定申告を済ませてきた。定年した年からであるから、もう5回目か。現役のときは、会社がすべてやってくれていて、納税にかかわるのは、年末調整、出産、家の購入、親父の財産の相続ぐらいであった。私もご多分に漏れず、いくら税金を払っているのかなど強く意識することはなかった。この源泉徴収というサラリーマンのほとんどが徴税されている制度、納税者に納税を意識させず、かつ取りはぐれのないシステムとして、国にとっては極めて優れたシステムというほかはない。
2月のはじめになると、駅前のホールに、確定申告の会場が臨時開設される。私は2006年以来、ずっと国税庁のホームページの「確定申告書作成コーナー」を利用して、申告書類を作成し、この会場に提出することにしている。「e-Tax」ではなく、ホームページで作成した書類を、ダウンロード、印刷して、会場へ持っていって提出するのである。「e-Tax」は、全てがネット上でできるのに比べ、ダウンロード以下が手間で、そこだけが違う点である。私は年金生活者、医療費や保険も必要最小レベルであるので、書類作成も簡単で30分もあれば済むので、3年ごとに更新を行う必要のある電子証明書の取得やICカードリーダーの購入までして、「e-Tax」にする必要性を感じていない。
開設二日目の朝、会場に行ってみると例年とすこし違う。会場は9時30分からオープンしているのであるが、ビルがオープンしていないので、会場へ上がる唯一の手段のエレベータの前が長蛇の列である。それにしても去年より大分多いし、ほとんどが私と同じ年代のシニアである。考えられる理由は二つあって、ひとつは国税庁の予算削減により、申告会場の開設の期間が、例年より半分ほど短縮されたため、二つ目は、「団塊の世代」が、大量に定年退職し、一斉に確定申告を始めたためであろう。
やっとエレベータに乗り込んで会場へ着くと、私と同じ提出だけの受付にも結構人が並んでいる。書類作成の順番待ちと比べてみる半々ぐらいの印象であろうか。もちろん提出だけの人の行列は、どんどんと捌けていくのであるが ・・・。わたしが確定申告を始めたときは、9割の人が会場で税務署員の指導で手書きかパソコンで書類作成をしていたように思う。会社の業務でパソコンを扱うことが当たり前になっている団塊世代が、家のパソコンで書類を作成しているのでその結果、提出だけの人が急激に増えたのであろう。数年前には問題になっていた「デジタル・デバイド」は急激に解消の方向へ向かっていることが見て取れる。
消費税アップなどの増税論議が本格化するようであるが、国民は本音では仕方がないと思っている。しかし、私も納税者、そのまえにこれだけは指摘しておきたい。
スウェーデンの友人に訊ねたことがある、「50%近い税負担をどう思っているか」と。「子どもの教育や老後、医療のための貯蓄は必要ない。納めた税金は、国民に100%返ってくるのであるから、まったく不満はない」との答えが返ってきた。高福祉・高負担ということを別にしても、国民が政府を100%信頼しているのです。
与党民主党だけでなく、現実から目をそらし、巨額の借金を作る政治をずっと行ってきた野党自民、公明などを含む全ての政治家の皆さん、今の日本の国民からスウェーデンの友人のような答えが返ってくるような政治を行っていると思いますか?その後での増税、消費税アップでしょう。
それに、まったく脱税、節税すらする余地のないサラリーマンや年金生活者からすれば、いろいろ噂などで見聞きする黒字隠しや脱税など、本当に腹立たしい限りである。少し前に放映されていたTVドラマのヒロインの決め台詞、「脱税する奴は日本の道路歩くな!!」が思い浮かぶ。
「tax」がキーワードやタイトルのJAZZ、POPSって聞いたことありませんね。しからば「マネー」ならばどうでしょう。これは「ビートルズ」、「アバ」などいくつか出てきますね。「ABBA」のヒット曲で映画「マンマ・ミーア/Mamma Mia」の中でも使われた「Money,Money,Money」なんぞが浮かんできます。
アバ・ゴールド
アバ / USMジャパン
ABBAの歌で
「Money, Money, Money」。