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大屋地爵士のJAZZYな生活

S&W M36  ~フィリップ・マーロウの拳銃~

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久しぶりに出かけた図書館で、ふと眼に留まった本があった。「フィリップ・マーロウの拳銃」という詩集。「フィリップ・マーロウの拳銃」といえば、たしか「S&W M36」、通称「チーフ・スペシャル」である。ガン・マニアでもない私が何故こんなことを知っているのかといえば、昔、ハードボイルドの大ファン、とりわけ、「レイモンド・チャンドラー/Raymond Chandler」の「フィリップ・マーロウ/Philip Marlowe」シリーズが大好きだった時期があるからだ。「大いなる眠り/The Big Sleep(1939年)」、「さらば愛しき女よ/Farewell, My Lovely(1940年)」など、長編シリーズはたった7作であるが、ずいぶん夢中になって読んだものである。しかし、マーロウは拳銃を所有しているが、普段は携行しておらず、滅多に撃つことはなかったはずである。

「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。」(プレイバック)、「さよならをいうのは、少しだけ死ぬことだ。」(ロング・グッドバイ)、なんて名セリフを皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?わたしは、とりわけ「長いお別れ/ロング・グッドバイ/The Long Goodbye(1953年)」が好きであった。

さて、以倉紘平(いくら こうへい)の詩集、「フィリップ・マーロウの拳銃」の一篇、「定年」。定年を迎えた男の心情を描いた詩であるが、最後はこんな詩句で終わっている。

「 ・・・ 拳銃を隠し持つフィリップ・マーロウみたいに / ぼくはまだやる気でいる」

この詩句、私はすっかり気に入ってしまった。

フィリップ・マーロウの拳銃―以倉紘平詩集

以倉 紘平 / 沖積舎



そして、かって読んだ「清水俊二」訳ではなく、「村上春樹」訳の「ロング・グッドバイ」を急に読みたくなった。

ロング・グッドバイ

レイモンド・チャンドラー / 早川書房



「フィリップ・マーロウ」シリーズは、そのほとんどが映画化されているが、マーロウ役は、トレンチコートを着てソフト帽をかぶり、キャメルのタバコをふかしているという、「ハンフリー・ボガード/Humphrey Bogart」のイメージが定着しているかもしれない。しかし、1974年製作「ロバート・アルトマン/Robert Altman」監督の映画「ロング・グッドバイ」のマーロウを演ずるのは、「エリオット・グールド/Elliott Gould」。私は、せりふが多いボガードのマーロウ映画とは違って、アクション・シーンも多く、ハードボイルドの色が濃く、テンポや歯切れのいいこの作品の方が好きである。「エリオット・グールド」、すこし「松田優作」に似ている ・・・ 。

ロング・グッドバイ [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン



そして、この映画「ジョン・ウィリアムス/John Williams」のテーマ音楽が最高にいい。演奏は「ディヴ・グルーシン・トリオ/Dave Grusin Trio」や「ジャック・シェルダン/Jack Sheldon」、女性ボーカル、トランペット、スパニッシュ・ギターなど作品中いろんなバージョンで出てくるが、いずれもJAZZYでこの映画の雰囲気にマッチしている。歌手はわかりませんが、女性ボーカルのバージョンで「ロング・グッドバイ」のテーマを。

The Long Goodbye Theme - Vocal Version

          


 
by knakano0311 | 2011-02-25 09:48 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)
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