何気なく観ていたTVから懐かしい歌が流れてきた。番組はNHK-TV、「SONGS」。歌は、「来生(きすぎ)たかお」の「Goodbye Day」であった。かって学生バンドに夢中になり、就職してからも、しばらくは会社の軽音楽部などで活動していたが、やがてそれもしなくなり、音楽活動からまったく遠ざかっていた。が、やがてカラオケが普及するにつれ、時々酒席で唄うように要請される機会が増えていった。始めは断っていたが、そのうち渋々と、やがてはリクエストもして歌うようになっていった。もともと歌うことは好きな性質、男性歌手ばかりでなく女性歌手までレパートリーは拡がっていった。後で気付いたが、そのなかに、「シルエットロマンス」、「夢の途中」、「マイ・ラグジュアリー・ナイト」など少なからず「来生たかお」作曲の歌が入っていた。
あのふっと力が抜けた、脱力感あふれる(?)歌い方はなかなかできないが、彼の歌の中で、もっとも好きな歌、そして私のカラオケの十八番(おはこ)のひとつが「Goodbye Day」であった。最近は酒席やカラオケなどまったくといっていいほどないので、歌う機会はないのであるが、TVから流れてくるメロディにあわせて口ずさんでみた。「こんなにも愛は深いよ/それに気づかぬだけだろう」という、「恋歌」としてのフレーズよりも、「・・・また一日/おだやかならばそれでいい」という、日々の平穏のありがたさを願うフレーズが心に沁みる。
だからいま、もう歌うことがないだろうこの歌は、「60歳過ぎたら聴きたい歌」になった。ウォーキングの道筋に咲く花を見ながら、今年もまためぐり来る春のありがたさを、しみじみ思う毎日である。う~~~ん、すこし爺くさくなったのかなあ。
「
Goodbye Day 」 作詞;来生えつこ 作曲;来生たかお
歌詞は以下のHPを見てください。
http://www.kasi-time.com/item-14301.html
ストリングス、ピアノ、ライブなど、いろいろなバージョンの「Goodbye Day」があるが、私は次のアルバムに収録されている、エンディングがちょっとJAZZYなアレンジのバージョンが好きである。
Goodbye Day~タカオキスギ・グレイテスト・ヒッツ
来生たかお / キティ
そんなJAZZYなバージョンの「
Goodbye Day/来生たかお」をどうぞ。