時折、冬の寒さへと引き戻されるが、確実に日一日と春の気配が深まっていっている。桜が開花へと向かうには、DNAが目覚めるための寒さが必要であるという。わが団地のいたるところにある桜、この冬のあの寒さでしっかりと目覚め、日一日と蕾が膨らんでいっているようである。うん、あと1ヶ月足らずで ・・・ 。
「♪ 日一日と君への想いが深まっていく 日一日と君への愛は深まっていく ・・・ 」という歌詞をもつ歌は、「デイ・バイ・デイ/Day By Day」。「アストラッド・ジルベルト/Astrud Gilberto」の軽快なボサノバで初めて聴いて好きになった曲。残念なことに、今の私は日一日と老いが深まっていくだけですが ・・・ 。
この歌は、「サミー・カーン/Sammy Cahn」、「アクセル・ストーダール/Axel Stordahl」、「ポール・ウェストン/Paul Weston」のトリオの作詞・作曲による1945年の曲である。私はずっとボサノバの曲だとばかり思っていたが、実はそうではなかったのだ。多くの著名なシンガーによっても数多く歌われているが、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「ドリス・ディ/Doris Day」、「ジョー・スタッフォード/Jo Stafford」などは、バラードとしてこの歌を歌い上げている。一般的に、広く知られるようになったのは、「フォー・フレッシュメン/The Four Freshmen」がラテン・リズムでアレンジからのようだ。その後は、そのわかり易さから、軽快なラテン・アレンジで歌われることが多くなり、そして「アストラッド・ジルベルト」のアルバム「いそしぎ」の大ヒットと、その時期のボサノバ・ブームにより、完全にボサノバの代表曲になってしまった感がある。
英語歌詞はこちらをクリック。
「Day By Day (日一日と)」 作詞・作曲;Sammy Cahn/Axel Stordahl/Paul Weston
「♪ 日一日と
君との恋にだんだん深く落ちていく
日一日と
僕の愛は育ってきている
果てがないほど深い僕の愛は
もうどんな海よりも深くなっている
日がたつにつれわかってきた
君は僕の夢全てを実現してくれると
何があろうとも知っておいて欲しい
僕は君だけのもの、ずっと愛していることを
これから一緒に何年も過ごしたとしても ♪ 」
「フォー・フレッシュメン」は、ジャズ界を代表するコーラス・グループであり、しかも全員が楽器演奏をこなす手錬れのつわものグループ。その全容がわかるベスト・アルバムは、「Four Freshmen」。
Collector's Series
Four Freshmen / Capitol
日本でも一大ブームを巻き起こしたボサ・ノヴァの名花、「アストラッド・ジルベルト」のなつかしの2ndアルバム、「いそしぎ/The Shadow Of Your Smile」。今ではよく知られたスタンダードが可憐で軽快なボサノバで ・・・ 。
いそしぎ
アストラッド・ジルベルト / ユニバーサルミュージック
さあ、「フォー・フレッシュメン」のラテン・アレンジをきいてみましょうか。
「Four Freshmen- Day By Day」。
そして、「アストラッド・ジルベルト」の軽快で可憐なボサノバも ・・・ 。
「Astrud Gilberto-Day By Day」。