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大屋地爵士のJAZZYな生活

春告げ鳥たち

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家やご近所の庭の椿や梅に、蜜を吸うために、ヒヨドリ、メジロ、ジョービタキなどがあつまってきているのが目立ってきた。そして、時折、声はすれども姿の見えないウグイスの鳴声も ・・・ 。

ご近所の公園では、幼児を連れたお母さん達が大勢集まってきている。本当におひさまにあたるのはいい日和。砂場や遊具で遊ぶ子どもたちの声が響く。「春告げ鳥」のように聴こえるのである。また、わが団地は高齢化率35%に達している。子ども達の声は、未来への希望を告げるような意味にもとれる名前の「善知鳥(ウトウ)」のようにも思えるのである。

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一転、故郷・信州松本は、7日未明からの「カミ雪」(南岸低気圧によって長野県の南部ほど多く降る雪のこと)が、まだ相当残っている雪景色であった。日は照っても身を切られるような冷たい風の中を春の息吹や兆しを探して歩いてみた。

雪が融けかけた畦に咲く小さな花。路傍の素朴な祈り、馬頭観音の微笑み。露出した地面を必死についばんでいる鳥達。確信はないが「セグロセキレイ」、「オオマシコ(写真)」あたり?であろうか。関西と違って、まだまだ「ウグイス」の声は聴こえない。「春は名のみの風の寒さ」なのである。

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片道5時間の故郷へのロング・ドライブには、いつも音楽のお供は欠かせない。先日の春の陽気に浮かれて、久しぶりに買ってしまった3人の「Song Birds」のCDをはじめとして、何人かがドライブのお供をしてくれた。その3人の女性JAZZボーカルとは、澤野工房イチオシのボーカル、「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」、カナダ出身期待の歌姫、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」、そしてもうベテランでしょう、美貌と歌唱を備えたお久しぶりの登場の歌姫、「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」である。

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「ニコレッタ・セーケ/Nikoletta Szoke」。可憐な美形で、「秘密の花園」入りした私が好きな女性歌手の一人である。ヨーロッパJAZZ、それもピアノを主体とした良質なJAZZを提供し続けてくれている澤野工房にあって、ピアニスト「ヨス・ヴァン・ビースト/Jos Van Beest」のパートナーにしてボーカルの「マリエル・コーマン/Marielle Koeman」を別にすると、初めての本格的なJAZZボーカルのデビューである。デビュー作からかなり入れ込んで、やばくなっていたが、この澤野からの3作目も期待にそぐわぬ出来。前作同様、「ロバート・ラカトシュ/Robert Lakatos」のピアノ・トリオが歌伴をつとめ、スタンダード、そしてポップの名曲を、近づく春にふさわしく、華やかに聴かせる。「リュック・ベッソン/Luc Besson」監督の映画「レオン/Léon(1994)」のラスト・シーンで使われた「スティング/Sting」の「Shape Of My Heart」と、ラカトシュの大人気曲に彼女自身が詩をつけた「Allemande」が心に染み入る歌唱。

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ニコレッタ・セーケ/SHAPE OF MY HEART  Nikoletta Szoke(vocal) Robert Lakatos(piano) Jozsef Horvath Barcza(bass)  Andras Mohay(drums)


そして、二人目はこのブログでも何回か紹介した、「エミリー・クレア・バーロウ/Emilie-Claire Barlow」の新作アルバムは「The Beat Goes On」。ボサノヴァからバカラック、60年代のポップな名曲が小粋なアレンジで蘇る。「雨に濡れても/Raindrops Keep Falling On My Head」、「The Beat Goes On / Soul Bossa Nova」、「These Books Were Made For Walkin'」などJAZZ的フィーリングがあふれる。全ての編曲を彼女が手がけたというから、相当の才人である。ハンドルを握る指先が思わずリズムを刻みたくなる快作。

ビート・ゴーズ・オン

エミリー・クレア・バーロウ / ビクターエンタテインメント



彼女の歌で、The beat goes on soul bossa nova

          

お久しぶりの登場の「イーデン・アトウッド/Eden Atwood」。新アルバムは「Like Someone In Love」。「バニー・マニロウ/Barry Manilow/When October Goes」や「シャーリー・ホーン/Here's To Life」など新スタンダードといえるナンバーを彼女がどう歌うか。そして、声帯にできた腫瘍の除去手術を受けた彼女の歌声がどう変わっているかを聴きたくて求めたアルバム。かえってダイナミックで強くしなやかな声を獲得し、さらに輝きを増したようにも思える。

ライク・サムワン・イン・ラヴ

イーデン・アトウッド / バウンディ



 
by knakano0311 | 2011-03-11 10:18 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)
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