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大屋地爵士のJAZZYな生活

続・走り梅雨

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今日も雨。「走り梅雨」が続いている。残念ながら今日の山遊びは中止して、早めに帰ってきた。こんな日は音楽を聴くか、映画を観るに限る。延ばし延ばしになっていた映画「阪急電車 ~片道15分の奇跡~」を観にいってきた。原作の小説については、このブログでも取り上げたことがあるのでぜひ観たかった映画。(参照「晴れ、突然、鉄男」、「その後の小説・阪急電車」)  

平日であるが、シニアを中心に一杯の観客。これだけ映画館に人を観たのも久しぶりであった。「ベストセラー」、「関西地方」、「阪急沿線のご当地映画」ということを割り引いても、この映画のできばえが観客を集めたのであろう。

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始点から終点まで片道15分のローカル線、阪急今津線。偶然同じ車両に乗り合わせた人々の人生を映し出していく。キャスティングもピッタリ、ストーリーも原作のイメージを壊すことなく仕上っていたように思えた。そして小説では冒頭に登場する武庫川にかかる鉄橋から見える「生」の石文字、どうシーンに登場するのか興味があったが、映像ストーリーにするには少し唐突で重い印象があるためか、エンディング・ロールでの登場に止まっていた。ストーリーだけからみれば、基本的にロケは阪急今津線でなくとも、ローカル線ならば可能であるが、原作ににじみ出てくる雰囲気、レトロなホテル、ツバメが住む駅、大学、たった8駅で片道15分の濃いローカル性とコミュニティ、そして何より関西弁の醸し出すリアリティ。やはりあの小豆色の阪急電車・今津線でのロケである必要があったのであろう。それにしても子役(芦田愛菜・あしだまな)の使う関西弁が自然なのには驚いた ・・・。  

49歳で会社を早期退職し、電車の運転士になった男を描いた映画「レイルウェイズ」もそうであったが、ローカル線はコミュニティとコミュニティとをつなぐ大事な「絆」である。今回の地震で三陸鉄道も大打撃をうけたが、鉄道はコミュニティの復旧・復興に欠かせない存在。新幹線も大事であるが、こちらもいち早い復旧を願うばかり。

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鉄道つながりというわけではないが、最近観て面白かったDVD は、「トニー・スコット/Tony Scott」監督の「アンストッパブル/Unstoppable」。「デンゼル・ワシントン/Denzel Washington」主演の映画である。実際の列車暴走事故をもとに映画化したアクション大作。米北東部のペンシルバニアで、大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した最新式貨物列車が、ミスにより暴走を始めてしまう。ベテラン機関士のフランクは、初めてコンビを組むウィルとともに暴走列車を止めようと奔走する。スピード感といい、緊迫感といい、家庭のTV画面ですら手に汗握る興奮。今年前半、イチオシのアクション映画ではないか。

さて、雨と同様に、「駅」、「鉄道」をテーマにした音楽も数多くある。「Take the "A"Train」、「Night Train」、「Soul Station」、「Soul Train」、「Blue Train」・・・。

さあ、今日はちょっと変わった?ところで「パット・メセニー/Pat Metheny」の「Last Train Home」。1987年リリースで翌年のグラミー賞「ベスト・ジャズ・フュージョン・パフォーマンス」を受賞したアルバム「スティル・ライフ/Still Life」に収録。そして、バリトン・ギター1本によるソロ・アルバム 「One Quiet Night」にも再収録されている。

スティル・ライフ

アーマンド・マーサル(perc、vo) / ワーナーミュージック・ジャパン



ワン・クワイエット・ナイト

パット・メセニー / ワーナーミュージックジャパン



「Pat Metheny - Last Train Home」 アルバム「Still Life」より。

           
 
 
 
by knakano0311 | 2011-05-13 15:10 | 音楽的生活 | Comments(0)
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