NHK-BSプレミアム「旅のチカラ」。タイトルは、「My Last Song を探して」。4回の癌との闘いを乗り越え、いま71歳になったキャスター「鳥越俊太郎」氏の旅であった。彼は学生時代に「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」に魅せられて以来のJAZZファンだという。「自分が死ぬときに流れていて欲しい音楽」、すなわち、彼にとっての「My Last Song」を探したいという思いが強くなった彼は、JAZZの聖地、「ニューオリンズ」と「ニューヨーク」への旅を始める。そのドキュメンタリーであった。「My Last Song」を見つけたいというその思いは、私にも強くあるので大変興味深く観た。
ニューオリンズにまつわる曲といえば、やはり「バーボン・ストリートの月/Moon Over Bourbon Street」であろうか。「スティング/Sting」のヒット曲である。この歌を聴くと、南部特有のまとわりつくようなヒートウェイヴ(熱波)のなか、バーボン・ストリートのライブハウスの片隅で、JAZZと酔っ払いの喧騒に身を委ね、バーボンを飲んでいた自分が目に浮かぶ。ちょっぴりメランコリーで悲しい歌。