米電子機器大手アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が死去した。56歳。ジョブズ氏は体調不良を原因に8月に米アップルの最高経営責任者(CEO)職を辞任していた。
ジョブズ氏は1976年にアップルを共同創業し、パーソナルコンピュータ「Apple」や「マッキントッシュ」などを発表、同社を世界的な企業に押し上げたが、社内的な対立で85年に退社。86年に設立したピクサー・アニメーション・スタジオは、多くのヒット作を出して、世界屈指の映像制作会社となった。
97年、経営悪化で苦しむアップルの経営トップに復帰し、2000年には最高経営責任者(CEO)に就任した。復帰後は斬新なデザインのパソコン「iMac」を大ヒットさせ、携帯型デジタル音楽プレイヤー「iPod」で音楽事業をパソコンと並ぶ事業の柱に育てるなど、業績を急回復させた。
その後も、07年に発売したスマートフォン(多機能携帯)「iPhone」、10年のタブレット型情報端末「iPad」と、革新的な製品を次々と世界に送り出し、同社をパソコン大手から、デジタル家電やメディア配信事業を含むIT企業の雄へと変貌させた。11年4~6月期決算では売上高と最終利益で過去最高を更新、アップルは株式時価総額で世界最大のIT企業となった。
一方で、04年に膵臓がんが発覚。半年程度の療養後、仕事に復帰したものの、11年1月から再び病気療養で休職し、8月にはCEOを辞していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 産経新聞 10月6日(木) 配信記事より
「Macintosh SE30」を初めて見たときのあの衝撃はいまでも忘れられない。1990年ころだったか、デモ画面の中で、Dr.なんとかというCGの人間がしゃべっていた。マウスによるその使い勝手の良さに痺れた。すっかり虜になってしまい、その後「Power Mac」と業務でもずっと使い続けていた。やがて、「Mac/Windows」併存の時代から、全社ネットワークの互換性の大義のために「Windows-PC」に統一されるまで、ずっと抵抗して使い続けたのである。
「i-Pod」。これもまた衝撃的だった。そのコンパクトさ、操作性、音質。何にもまして大量の音楽をどこにでも持っていくことができるというそのコンセプト。BOSEのノイズ・キャンセリング・へッドホンと組み合わせて、世界中を持ち歩いた。右の写真は、持ち歩く機会はめっきり減ったが、もう3台目になる80GBの「i-Podクラシック」である。収められている曲数、約13,000曲。多分CDの枚数にして800枚は超えているであろう。全部通して聴いたら108日かかるという。それだけ詰め込んでもまだ15GBの空き容量があるというから驚かされる。最近は車のステレオのAUX端子につなぎ、ドライブの友として楽しんでいる。ちなみに、この「i-Pod」で最も回数を多く聴いた曲は、意外なことに、「マデリン・ペルー/Madeleine Peyroux」のアルバム「Careless Love」の中の一曲、「Dance Me To The End Of Love」であった。
Careless Love
Madeleine Peyroux / Rounder / Umgd
「Madeleine Peyroux - Dance Me To The End Of Love」。 Montreal Jazz Festival June 2008 におけるライブ。
VIDEO
「アップル=ジョブズ」のすごさは、革新的な技術や素材を使わずに徹底的に消費者のニーズにこだわり、世の中を変えるようなヒット商品を世に送り続けたこと。日本の技術者たちの歯ぎしりが聞こえてくるようであった。現在のPCを買い替える時も、本音を言えば、「i-Mac」にしようかと迷ったが、結局前機種との互換性を優先して「Windows7」となってしまった。「i-Phone」、「i-Pad」にはついていってないが、多分現役であれば間違いなく手に入れていたであろう。
わたしのライフスタイルに間違いなく影響を与えた「アップル」。ありがとう、スティーブ。
合掌 ・・・・。