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大屋地爵士のJAZZYな生活

秋のJAZZ祭り始まる

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10月になると全国各地で、堰を切ったようにJAZZフェスティバルが開催される。神戸ジャズフェス、御堂筋Kappoなど関西でも盛んに開催されているが、小さなわが町近辺でも毎年いくつかが開催される。その一つ、「かわにしJAZZコンサート」をのぞいてきた。

もともと現役時代私が時々行っていた北新地のJAZZクラブのメンバーが中心となって、仲間を集い、始めたもので、確か今年で6回目。会場は我々世代が多く、かって顔見知りのお客さんやらも見かける。オープニングは、JAZZクラブのオーナーでピアニストでもある「大石浩之」氏率いるトリオに、関西では老舗の「アロー・ジャズ・オーケストラ」のベテラン・ホーン3人を加え、「トリオ+3ホーン」のセクステット仕立てで始まる 。曲は「アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ/Art Blakey & The Jazz Messengers」の「危険な関係のブルース」。サックス、トランペット、トロンボーンという3管ホーンの迫力と魅力が遺憾なく発揮される。美メロもいいが、JAZZはやっぱりこうでなくては ・・・。抜群のグルーヴ感、ジャズ喫茶で聴いていたあの時代戻ったかのよう。もう少し聴いてみたかったが、残念ながら3曲のみで、後は肩の凝らないJAZZボーカルが続く。

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本日のお目当ては、女性3人のジャズ・コーラス・グループ「ヌーヴェル・ボア」。メンバーそれぞれはソロのボーカリストとして活躍しているがさきのクラブのボーカルである「ヒロミ」さんがリーダーとなり、結成3年目、大石氏が全面的にプロデュースとアレンジを担当しているようである。「A列車で行こう」で始まったが、ハーモニーもスイングもなかなかいい。6曲ほどであった、ラストのビートルズの「イエスタディ」、ゴスペル調のアレンジとハーモニーの力強さにすっかり感心してしまった。今年のJAZZ祭りの秋、滑り出しは上々である。

セクステットで気が付いたが、演奏曲3曲はすべて「ワン・フォー・オール/One For All」のレパートリーであった。「One For All」、テナーの「エリック・アレキサンダー/Eric Alexander」率いる今回のステージと同じ編成の3管フロント・バンドである。「北野タダオ」氏から代った「アロー・ジャズ」のリーダー「宗清 洋(むねきよひろし)」氏が、トロンボーンの「スティーブ・デイヴィス/Steve Davis」を大変お好きらしいという。急ごしらえのセクステットであったが、かっての「ハード・バップ」最盛期をほうふつとさせるような活きのいい演奏であった。

「ワン・フォー・オール」の魅力は腰がすわったハード・バップ・プレイと、その抜けるような痛快な演奏ぶりにある。現代の「ジャズ・メッセンジャーズ」を目指しているというから、「ジャズ・メッセンジャーズ」へのオマージュ・アルバム「危険な関係のブルース/No Problem」はじめ、そのアルバムは、ファンキー路線一本道で理屈抜きで熱く楽しめる。

危険な関係のブルース(紙ジャケット仕様)

ワン・フォー・オール / ヴィーナス・レコード



情事の終わり

ワン・フォー・オール / ヴィーナス・レコード



「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」 へのトリビュート・アルバム「UPWARD AND ONWARD」からタイトルもずばり「John Coltrane」を ・・・。

UPWARD AND ONWARD

One for All / CRISS CROSS



「One For All - John Coltrane」  Eric Alexander (Ts)、Jim Rotondi (Tp / Flh)、Steve Davis (Tb)、David Hazeltine (P)、Peter Washington (B)、Joe Farnsworth (D)

          
by knakano0311 | 2011-10-12 10:58 | 音楽的生活 | Comments(0)
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