もともと現役時代私が時々行っていた北新地のJAZZクラブのメンバーが中心となって、仲間を集い、始めたもので、確か今年で6回目。会場は我々世代が多く、かって顔見知りのお客さんやらも見かける。オープニングは、JAZZクラブのオーナーでピアニストでもある「大石浩之」氏率いるトリオに、関西では老舗の「アロー・ジャズ・オーケストラ」のベテラン・ホーン3人を加え、「トリオ+3ホーン」のセクステット仕立てで始まる 。曲は「アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ/Art Blakey & The Jazz Messengers」の「危険な関係のブルース」。サックス、トランペット、トロンボーンという3管ホーンの迫力と魅力が遺憾なく発揮される。美メロもいいが、JAZZはやっぱりこうでなくては ・・・。抜群のグルーヴ感、ジャズ喫茶で聴いていたあの時代戻ったかのよう。もう少し聴いてみたかったが、残念ながら3曲のみで、後は肩の凝らないJAZZボーカルが続く。
セクステットで気が付いたが、演奏曲3曲はすべて「ワン・フォー・オール/One For All」のレパートリーであった。「One For All」、テナーの「エリック・アレキサンダー/Eric Alexander」率いる今回のステージと同じ編成の3管フロント・バンドである。「北野タダオ」氏から代った「アロー・ジャズ」のリーダー「宗清 洋(むねきよひろし)」氏が、トロンボーンの「スティーブ・デイヴィス/Steve Davis」を大変お好きらしいという。急ごしらえのセクステットであったが、かっての「ハード・バップ」最盛期をほうふつとさせるような活きのいい演奏であった。