去年もそうであったが、今年も「どんぐり」が不作?のようである。例年11月に予定している子供たちに「木の実工作」で遊んでもらうイベントのための「材料採集」を始めたが、松ボックリ、ヤシャブシ、椿の実、そしてシイやコナラのドングリなどはそこそこ集まったが、クヌギやアベマキなど、子どもが喜ぶ大きなドングリがさっぱり集まらないのである。夏の猛暑の影響で、実がまだ育っていないということもあるが、いつもたくさん採集できる場所へいっても落ちていないのである。う~~ん、困った。子どもたちの工作もさることながら、獣たちの冬を前にした食料も心配である。もうすこし秋が深まり実が育つのを待つか、もしそれもだめならば、少し離れているが、秘密の穴場へと行ってみざるを得まい。本日、2時間ほどかけて集めた木の実は、カビ防止や虫の駆除のため、熱湯をかけたあと天日干しをして、材料として使えるようにするのである。快晴、抜けるような青空。秋の空はこうでなくっちゃ ・・・。
さて、木の実採集に少し汗をかいた後は、市街地近くにある隠れ家みたいなカフェでお茶を楽しむ。
カフェ「HANARE(ハナレ)」 。このカフェはこの場所に建っていた古民家を改造したカフェで、太くて真黒な梁、土間、屋根裏などを活かしたゆったりした空間と柔らかな明り、かすかに流れる会話を決して邪魔しないBGMなどが醸し出す雰囲気が好きで時々お邪魔する。ライブやイベント、ギャラリーなどにも利用されているようである。
「ジミー・スミス/Jimmy Smith」に代表されるように、ファンキーなジャズ、ブルースにはオルガンはよく似合う。ゴスペルを想起させるからかもしれないが ・・。前回、「ライマン・ウッダード/Lyman Woodard」に続いて、最高にグルーヴィなギター+オルガン・トリオがある。ジャズ・ギタリスト、「マーク・ウィットフィールド/Mark Whitfield」が率いる「Mark Whitfield and The Groove Masters」である。ファンキー・ギターとグルーヴそのものといっていいくらいなご機嫌なオルガンのコラボのアルバムは、2005年のなんと日本ツアーのライブ・アルバム「Mark Whitfield and The Groove Masters」。そのノリはの最高。
マーク・ホイットフィールド・アンド・ザ・グルーヴ・マスターズ
マーク・ホイットフィールド / インディーズ・メーカー
Mark Whitfield(G)、Dr. Lonnie Smith(B3 Or)、Winard Harper(Ds)
Rec. August 2,3&6,2005 Live in Japan (Vega Records ART1030)
YOUTUBEにアップされていないので実感していただけないが、びっくりしたのはそのオルガンである。メンバーを見てお分かりのように、ベースレスのトリオであるが、私はライナーノーツを見るまで、ベースレスとは全く気が付かなかった。そのくらいリズムとベースラインの大迫力をオルガン一人がに担っていたのである。このトリオのオルガン奏者である「ドクター・ロニー・スミス/Dr. Lonnie Smith」ががぜん気になり、興味がわいてきた。ジャケにはマーク以外の写真は写っていないし、名前にはどいう訳か「Dr.」なんてついている。調べてみると、インド人のような、ターバンに包まれた謎のジャズ・オルガニストが浮かび上がってきた。なんと「ルー・ドナルドソン/Lou Donaldson」の名盤「アリゲイター・ブーガルー/Alligator Bogaloo」のオルガニストでもあったのである。う~~ん、納得!。「ロニー・スミス」のオルガンなくして「アリゲイター・ブーガルー」は、名盤たり得なかったことは明らかである。しかし、結局のところドクターを名乗る由縁も、ターバンの理由も分からなかったが ・・・。
アリゲイター・ブーガルー
ルー・ドナルドソン / EMIミュージックジャパン
「Lou Donaldson - Alligator Bogaloo」 。Melvin Lastie (cornet), Lou Donaldson (alto sax), George Benson (guitar), Lonnie Smith (organ), Leo Morris (drums)。
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「ビートルズ/The Beatles」の中でもファンク色の濃いナンバー「Come Together」を、だみ声とともに歌うアルバムは「Rise Up」。年期の入った「Dr.Lonnie Smith」のオルガンが最高のアルバム。
Rise Up
Dr. Lonnie Smith / Palmetto Records
ブラジル・サンパウロでのジャズフェスティバルのライブから、やはりベースレスのトリオで「Come Together」。このジャズフェスのスポンサーが「ブリジストン」というのもすごい。日本企業のグローバルでの活躍が垣間見える。「ドクター・ロニー・スミス」、相当変わったいでたちであるが、そのだみ声、眼光の鋭さ、グルーヴなノリ、最高のファンク爺さんである。
「Dr. Lonnie Smith Trio - Come Together - Bridgestone Music Festival 2008」
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