「クリント・イーストウッド」は、根っからのJAZZファンで有名な監督であることはご存知でしょう。クリント自身、クラブでピアノを演奏したこともあり、かつては音楽を勉強しようとシアトル大学に入学したほどだったが、生活費を稼ぐために、大学はやめざるを得なかったという。監督作品に、「チャーリー・パーカー/Charlie Parker」をテーマにした「バード/Bird」があり、「セロニアス・モンク/Thelonious Monk」の音楽ドキュメンタリー、「ストレート・ノー・チェイサー/Straight, No Chaser」をプロデュースしている。 また、「マディソン郡の橋/The Bridges of Madison County」をはじめとして、JAZZを自身の映画音楽として効果的に使っているし、息子の「カイル・イーストウッド/Kyle Eastwood」はジャズ・ベーシストとして活躍していることもよく知られている。
また、自身の映画の音楽監督も手掛けていて、「ミスティック・リバー/Mystic River」、「ミリオンダラー・ベイビー/Million Dollar Baby」、「父親たちの星条旗/Flags of Our Fathers」では、音楽担当のクレジットにその名を連ねている。しかしながら、いずれもその音楽が大きな話題になったり、私の心に残ることがなかったことを見ると、作曲については、そう非凡な才能の持ち主ではないのかもしれない。しかし、ハリウッドで最もJAZZを愛する男であることには間違いない。
その証拠に、私はいまだ観たり、聴いたことはないが、こんなDVD、CDがリリースされている。「イーストウッド ・アフター・アワーズ /Eastwood After Hours」。イーストウッド自身が監督あるいはプロデュースした映画で使用したJAZZの数々の曲を、彼をリスペクトする「ケニー・バロン/Kenny Barron」らジャズ界の重鎮たちが、1996年10月カーネギー・ホールで演奏した模様を収めているとある。
妻が兵士として戦死など、日本ではちょっと考えられないことであるが、アメリカの全軍人の14.3%が女性兵士というし(白石光氏による)、2003年3月の開戦以来、イラク戦争での米国女性の戦死者は、2008年現在で70人を超えるという。(クリステン・ホルムステッド著『Band of Sisters: American Women at War in Iraq』による 公式サイト)