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大屋地爵士のJAZZYな生活

小春日和には

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昨日の冷たい土砂降りの雨は一転して、今日は雲は垂れ込めているが、陽が顔を出す小春日和。車の6か月点検とメンテをお願いしている間に、猪名川岸をウォーキング。今年はいつまでも暑かったためか、五月山は色づき始めているが、例年のような燃えるような赤は見られない。休日、小春日和、ウォーキングやランニングを楽しむ人、少年野球やサッカーの練習の声、鉄橋を渡る阪急電車、水辺に遊ぶカモたち。何の変哲もない日常的な普通の光景。すべてが穏やかで好ましい。

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妙見さん、丹波へと通ずる古くからの街道、今は国道173号線となっている「能勢街道」を歩いていくと、いつごろ建てられたのかは分からないが、古い洋館づくりの家、うだつの上がった古民家、創業は江戸時代という饂飩屋、かっては盛んであった林業のための道具屋、洋品雑貨屋、かって銀行だったレトロな建物などが和洋折衷というか、新旧混在というか、ちょっと変わった雰囲気を味わえるので、少々車の音が喧しいが、お気に入りのウォーキング路となっている。

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そんな、街道の雑貨屋さんの店の脇にあった大きなブーツのオブジェ。石膏か粘土で造ったものみたいだが、相当にでかい靴である。さりげなく鉢がわりに使っているところが面白い。約1時間ちょっとの猪名川ウォーキング。日が翳って少し寒くなってきたので、暖かい昼食をと、前に見つけた「うどん研究所」へと駆け込んだ。

こんな穏やかな日に聴きたいのは、前回に続く「アジアの癒し姫」の二人目、「ジャシンサ/Jacintha」。中国人の母とインド人の父を持ち、シンガポールで活躍しているJAZZボーカリスト。何枚ものアルバムがリリースされているが、彼女の天性の美声とSACD仕様の録音の質の良さで、オーディオ・ファンはシステムのチェック用にしているという。私は普通のCDデッキを使っているが、それでも、その録音の良さは特筆といえる。振幅の大きなヴィブラートを特徴とし、「レスター・ヤング/Lester Young」や「コールマン・ホーキンス/Coleman Hawkins」と並んで、モダン・ジャズ・テナー・サックスの祖と称された「ベン・ウェブスター/Ben Webster」をトリビュートしたアルバムが「Here's to Ben」。「The Look Of Love」、「Stardust」、「Tenderly」などのスタンダード曲が続くが、圧巻は「Danny Boy」。「ア・カペラ」で歌いはじめ、その吐息が感じられるほどの臨場感と、鳥肌が立つほどの歌唱力に圧倒される。

Here's to Ben

Jacintha / Fim [1st Impression]


注)上記のアルバムはSACD/CDのハイブリッド仕様なので普通のCD再生機で再生可能である。

「Jacintha / Danny Boy」
 
          


 
 
 
by knakano0311 | 2011-11-21 10:46 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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