人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

思い込み、ミス、教訓、対策 ・・・

思い込み、ミス、教訓、対策 ・・・_b0102572_16532543.jpg

大手スーパー「I」のバーゲンのチラシ広告。妻が「簡単説明DVD 初めての書道セット/絵手紙セット」なる商品を見つけた。書道にしても、絵手紙にしても彼女が前から興味を持っていた趣味である。買ってきた。「DVDデッキの扱いも覚えなくちゃ」などと勇んでパッケージを開けてみたら、DVDなど入っていないのである。両方ともないのである。商品パッケージには、「テキスト」が同封されていると書いてあるが、それがDVDであるとは一言も書いてない。たしか商品の棚にもDVD付と書かれたPOPが置いてあった。これは完全に店のミステイクである。

どういう訳かテキストがDVDであると、バーゲン企画の担当者が思い込み、そのままチラシに印刷し、バーゲン対象10店舗の近隣一円に配布してしまったのである。そして、担当者も店も一度も商品を確かめることなく、各店舗の商品棚に並べ、客(妻が買った最初の客??)に指摘されるまで、まったく気が付かなかったのである。商品の一部が欠品しているとか、壊れてしているとかではなく、全く内容が別の商品を販売していたのである。店に電話をしたところ、すぐにミスであることを認め、平謝りであった。まあ、対応がよかったため、大きなトラブルにもならず返品することで解決した。それにしても、後から考えてみると、細かいことではあるが、電話代やわざわざ返しに店まで再び足を運んだことについては、何の補償もなく、どうなんでしょう、結局対応の良さに丸めこまれてしまったかも知れない。
     

そんな中で、現役時代、尊敬していた上司の教えを思い出していた。メーカーに勤務していたので、不良品、品質上のトラブルや失敗も多かったのであるが、これらは即コストに直結するのである。その上司は、私たちに対しこう指導してくれたのである。「品質上のトラブルはすべてコストの足を引っ張るマイナス要因である。ただ一つのプラス面は、二度とトラブルを起こさないというヒントを与えてくれる宝の山という点である。間違いや失敗を犯した本人を責めず、そのミスが生じたプロセスを隠すことなく明らかにし、克明にたどることによって、2度と起こさない対策を講じることが、責任者の一番重要なことである。」 その教えに従って、品質トラブルの解決やその修羅場もずいぶんくぐってきた。そして、この教えは、政府の東電・福島原発の事故調査・検証委員会委員長である「畑中洋太郎」氏提唱の「失敗学」という考え方にもつながる。この不幸な事故の経験・教訓をどう生かすかが未来の日本にもつながるのだ。畑中氏には期待できるかもしれない。それにしても、肝心な政府の決断決心にあたっての議事録が一つもないとは ・・・・。

失敗学のすすめ (講談社文庫)

畑村 洋太郎 / 講談社



さあ、今回経験したトラブルは思い込み、誤解による店のミステイクであったが、思い込みや誤解は誰しもが日常的に経験すること。しかし好きな相手に自分を誤解されるほど悲しいことはない。そんな想いをバラードに込めて歌ったのは、「ニーナ・シモン/Nina Simone」であった。「悲しき願い/Don’t Let Me Be Misunderstood(どうか私を誤解しないで)」である。「アニマルズ/The Animals」ですっかり有名になったこの曲は、「ニーナ・シモン」が、1964年にオリジナルで最初にレコーディングした曲で、アルバム「ブロードウェイ・ブルース・バラッズ/Broadway-Blues-Ballads」の第一曲目に収められている。翌年1965年に、この曲をR&Bに編曲し直して、「アニマルズ」がカバーし、大ヒットとなった。その後ディスコ全盛時代に「サンタ・エスメラルダ/Santa Esmeralda」がラテンのノリで再び大ヒットさせ、映画「キル・ビル/Kill Bill」でもバックに使われていましたね。

ブロードウェイ・ブルース・バラッズ(紙ジャケット仕様)

ニーナ・シモン / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Nina Simone - Don't Let Me Be Misunderstood」
 
     
  
                                           
  
                                 
by knakano0311 | 2012-02-16 17:15 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)
<< 郷土館で雛飾りを見る 「アデル」って誰? >>