さあ、今回経験したトラブルは思い込み、誤解による店のミステイクであったが、思い込みや誤解は誰しもが日常的に経験すること。しかし好きな相手に自分を誤解されるほど悲しいことはない。そんな想いをバラードに込めて歌ったのは、「ニーナ・シモン/Nina Simone」であった。「悲しき願い/Don’t Let Me Be Misunderstood(どうか私を誤解しないで)」である。「アニマルズ/The Animals」ですっかり有名になったこの曲は、「ニーナ・シモン」が、1964年にオリジナルで最初にレコーディングした曲で、アルバム「ブロードウェイ・ブルース・バラッズ/Broadway-Blues-Ballads」の第一曲目に収められている。翌年1965年に、この曲をR&Bに編曲し直して、「アニマルズ」がカバーし、大ヒットとなった。その後ディスコ全盛時代に「サンタ・エスメラルダ/Santa Esmeralda」がラテンのノリで再び大ヒットさせ、映画「キル・ビル/Kill Bill」でもバックに使われていましたね。