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大屋地爵士のJAZZYな生活

郷土館で雛飾りを見る

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地域の郷土館へ行ってきた。どこの町にも博物館や郷土館があるように、わが町にもある。私の住んでいる地域は、「多田銀銅山」に代表されるように、その鉱脈が拡がっている地域である。奈良時代に東大寺の大仏鋳造の銅を産出したという伝承もあり、地域のいたるところに「間歩(まぶ)」と呼ばれた昔の坑道跡が残っている。そんな地域で昭和の初期まで操業していた最後の銅精錬所が「平安(ひらやす)製錬所」であり、その跡地に隣接するオーナーの屋敷、旧「平安邸」が地域の郷土館となっている。

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建築時期は大正中後期で、中庭を囲むように数寄屋造りの母屋、離れ、蔵が配置されたお金持ちの大きな屋敷で、レトロな雰囲気にあふれ、いまは国登録文化財となっている。そこの母屋の座敷に、この地方の旧家に飾られていた立派な「雛段飾り」が公開されているので、それを見に行ったのである。写真のように、襖などをすべて取り払った大広間に、豪華絢爛、きらびやかに飾られていた。人形の着ている着物、道具類など細部にいたるまで見事の一言につきる。

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そして広い土間が関西では「お九度さん」と呼ばれる台所となっているが、ここの台所が、私も毎朝見ているNHKの朝ドラ「カーネーション」のロケに使われたという。小原糸子役の「尾野真千子」や子役も含めて相当な数のスタッフがやってきて、ロケをしていったそうである。さて、朝ドラ「カーネーション」であるが、ストーリーもさることながら妙なところに感じ入っている。それはドラマの中の関西弁(実際は岸和田弁)が極めて自然であり、活き活きとしているということ。岸和田弁と大阪弁の区別もつかず、妙な関西弁を使うといわれている私が感心するのであるから、間違いない。それもそのはず、主役の「尾野真千子」はもちろんのこと、父親役の「小林薫」、母親役の「麻生祐未」、祖母役の「正司照枝」など主な脇役がほとんど関西出身であるからだ。NHKの朝ドラ、東京発一色の情報発信に染まりがちなTVにあって、地方の特色や文化を伝えてくれるという面でも、私は楽しみに観ている。そして、かって岸和田出身の部下がいたが、決まって九月の「だんじり祭り」には有給休暇を取るのが常であった。現在でも「祭り」が生活の中心にでんと座っている日本の地方都市の一つである。

さて、「カーネーション」の主題歌を歌っているのが、「椎名林檎(しいな りんご)」。超個性派のシンガー・ソングライターであり、ロックバンド「東京事変」のボーカリストである。特にファンというわけではないのだが、その過激でドラマ性、メッセージ性の強い歌詞やタイトル、パフォーマンスに、私が興味を抱いたアーティストの一人である。最初に彼女のパフォーマンスをTVで見たときは、大げさかもしれないが、「マドンナ/Madonna」、「レディー・ガガ/Lady Gaga)」を観た時と同じようなインパクトがあった。特に「歌舞伎町の女王」などにその印象が強く残っている。そして、多くのJAZZを目指す若い女性アーティストたちが、「丸の内サディスティック」などをレパートリーに好んで取り入れていることを知り、その強いJAZZテイストにも気が付いた。特にゲスト・ボーカルとして参加している「SOIL &"PIMP" SESSIONS(ソイル&“ピンプ”セッションズ)」のアルバム「6」の「MY FOOLISH HEART~crazy on earth~」を聴くと、彼女の持つJAZZタッチがよくわかる。

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SOIL&“PIMP”SESSIONS / ビクターエンタテインメント



「SOIL&"PIMP"SESSIONS X 椎名林檎/MY FOOLISH HEART~crazy on earth~」

       

そして、NHKの朝ドラ「カーネーション」の主題歌が「椎名林檎」と知ったときはびっくりもした。持ち味のあの過激性は影をひそめてるが、ドラマのテーマでもある「明日に向かって強く生きていく女性たち」というメッセージははっきり伝わってくる。

カーネーション

椎名林檎 / EMIミュージックジャパン



「椎名林檎 - カーネーション」
 
     
by knakano0311 | 2012-02-18 23:44 | 地域の中で・・・ | Comments(0)
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