何百年かに一度という世紀の天文ショー「皆既日蝕」をばっちり観ましたよ。天気予報では曇りと、天候が少し危ぶまれ、私の住んでいる地域は、皆既日蝕が見える北限だったので、「どうかな?」と思いましたが、少し早起きをして、空を見ると、快晴とまでいかないまでも、太陽が降り注ぐ上天気。もう日蝕は始まっていた。
2か月も前から「太陽グラス」を用意して待っていたのである。皆既になるという午前7時半後になると、近所の奥さん連中が家から出てくる。しかし、だれも「太陽グラス」を持っていない。皆で廻し見しましたが、金環がはっきりと見えました。ちょっとした感動。しかし、コンデジによる撮影は見事失敗、NETから無断借用したのが冒頭の写真。
「天の岩戸」の伝説を出すまでもなく、ばあさん連はグラスを持っていなくとも、興味津々で外へと出てきた。しかし皆既日蝕よりもっと不思議だったのは、爺さん連中はお隠れになったまま、誰一人として出てこなかったことであった。
イタリアの鬼才、「ミケランジェロ・アントニオーニ/Michelangelo Antonioni」監督の映画に「太陽はひとりぼっち」という作品がある。1962年(昭和37年)製作・公開のイタリア・フランス合作映画である。原題は仏語:L'eclisse、イタリア語: Eclipse、英語: The Eclipse で、意味は「日蝕」。「アラン・ドロン/Alain Delon」、「モニカ・ヴィッティ/Monica Vitti」主演、音楽は「ジョヴァンニ・フスコ/Giovanni Fusco」。「愛の不毛」をテーマに乾いたタッチで描き、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞に輝いた作品。
この映画を観た当時、私はまだ高校生。「愛」どころか、まして「愛の不毛」など分かるわけもなく、さっぱり分からない難解な映画であった。さて、今観ても分かるかどうか、自信はないが ・・・。
太陽はひとりぼっち [DVD]
紀伊國屋書店
しかし、アンニュイなモニカの表情と、この映画の主題歌ははっきり覚えている。主題歌も当時、ずいぶんと流行りましたね。今でも耳の底に残っている方が多いのではないでしょうか。サントラ盤とカンツオーネ歌手「ミーナ/Mina」の歌が印象に残っている。
感動のスクリーン
映画主題歌 / キングレコード
太陽はひとりぼっち ベスト・オ
ミーナ / キングレコード
まずはサントラから「コレット・テンピア楽団」の演奏で ・・・。
「太陽はひとりぼっち/L'Eclisse/Collètto Tempia and his Orchestra」
そして「ミーナ」の熱唱 ・・・。映画の一シーンと一緒に。
「L'Eclisse - Mina」 1962 (太陽はひとりぼっち)