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大屋地爵士のJAZZYな生活

初夏の公園を歩く

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本格的な梅雨に入る前の晴れ間、いつもとコースを変えて、山遊びの公園をウォーキング。たまには、山に入って山仕事をせず、園内を散策して楽しむこともあるのです。

ビオトープの池には、前回訪れたときは、「シュレーゲル・アオガエル」の卵塊であったが、今回は、ビオトープに覆いかぶさるように立っている「ヤマボウシ」の枝に「モリアオガエル」の大きな卵塊が、まるで何か巨大なフルーツのように垂れ下がっている。半月ほど前に際立った声で鳴いていたが、求愛に成功したのだ。しかも4つもの卵塊である。しばらく経てば、この卵塊から小さな「オタマジャクシ」が、ポトリポトリと池に落ちてゆく。毎年毎年くりかえされるが、不思議で感動的な光景。

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そして、この公園に何本も生えていて、つい最近まで、主役の花の一つだったのは「エゴノキ」。その下向きに咲く花びらがすべて散ったあと、残った「萼片(がくへん)」と「花柄(かへい)」がちょっと面白い光景を作り出していた。ほら、まるで小さなテルテル坊主の集団行進のようでしょう。ちょうど、この梅雨に入る前の晴れ間を願ったような ・・・。また、可憐な花に似合わず、その果皮に魚毒性があるサポニンを多く含んでいるので、昔の悪ガキどもは、木の実をすりつぶして流し、川で魚を獲ったものである。

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「ホウノキ」、「ヒトツバタゴ」、「エゴノキ」、「ヤマボウシ」と白い花がつづく中で、散策路にこの時期一際目立つ鮮やかな黄色の花は、「ビョウヤナギ(未央柳)」。「ビョウヤナギ」は、中国原産の半落葉性の低木。古くから庭園花木として植栽されていたが、鮮やかでよく目立つためか、最近はよく似ている花、「キンシバイ(金糸梅)」とともに近辺の道路の路側帯などに植栽されているのを、よく見かける。「美容柳」などの字を当てることもあるが、語源は不明。花が美しく葉が柳に似るためかなどと資料には書かれている。

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それと、ポプリ、ハーブティー、アロマセラピー、観賞用などによく利用される、おなじみの「ラベンダー/Lavender」が、散策路の際に植えられている。かっては、べつの花を植えていたが、ことごとくシカの食害にあってしまい、やっと「ラベンダー」にたどり着いたと公園の管理者は言っていた。鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があるとされるから、確証はもちろんなく勝手な想像だが、「ラベンダー」は、シカが苦手とする植物なのかもしれない。

 
梅雨を快適に過ごす音楽。それならば、スムース・ジャズ系か、フェイク・ボッサがいいかもしれない。まず、私のオススメは、この時期、車ではずっとかけているのだが、妙な刺激をせずに、肩の凝らないフェイク・ボッサ・ユニット「ソニア/Sonia」。まっ、心地よいだけで、「毒にも薬にもならない」と言われてしまえば「身も蓋もない」のだが ・・・。

2000年代前半に立て続けに6枚ほどのアルバムをリリースしたが、その後、新譜がまったくリリースされなくなった。資料では、オーストラリア出身の女性ポップ・ヴォーカリスト、「ポーラ・テリー/Paula Terry」を迎え、西海岸で結成されたボサノヴァ・ユニットとある。そのくらいの情報しかないのだが、「ポーラ・テリー」が日本人の夫とともにその時期、日本に住んで、東京のホテルなどで活動していたという話を聞くと、多分、当時フェイク・ボッサが大モテだった日本のマーケット向けに、レコード会社が、一時的にというか、テンポラリーに日本で編成したユニットだったのではないのだろうかと考えている。最近ソフトで心地よいボッサ・ブームの再燃、「ソニア」のアルバムが順次再リリースされるという。

6枚ほどのアルバムがあるが、まっ、ベスト盤である「Whispers the Finest Songs on Bossa Nova - The Best of Sonia」 (2004年)があれば、この夏は快適!

ウィスパーズ・ザ・ファイネスト・ソングス・オン・ボサノヴァ(ザ・ベスト・オブ・ソニア)

ソニア/コロムビアミュージックエンタテインメント


 
もすこし、JAZZYに・・・と思う方には「ソニア・シングス・スタンダーズ」か「ア・テイスト・オブ・ボサノヴァ」あたりを ・・・。結構、人気ユニットだったと思うのだが、不思議なことにYOUTUBEにはまったくアップされていませんでした。

ソニア・シングス・スタンダーズ

ソニア / コロムビアミュージックエンタテインメント


 
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ア・テイスト・オブ・ボサノヴァ
ソニア/cocoronetworks





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もうひとつのオススメのユニットは、「ケルカン/Quelqu'un」。それぞれに実績のある活動をしていたボーカルの「木村恵子」、ギターの「窪田晴男」が結成したユニット。このユニットも1990年代の初めにたった3枚のアルバムを残したまま、いつの間にか姿を消してしまったようだ。私が初めて聴いたのは、TV旅番組「世界の車窓から」のバックに流れていた「ひまわり」。そのときはもう解散?してだいぶ経っていたので、CDを入手するのに苦労したことを覚えています。フェイク・ボッサ・ユニットの日本代表といってもいいくらいのボッサ・テイスト。どうしてもっとメジャーなユニットにならなかったのか不思議である。しかし、再評価されたのか、こちらのユニットも、「チ・ケーロ!チ・ケーロ!」あたりから再リリースされたようである。

フランス語はまったく分からないが、「Quelqu'un」とは、「誰か」、「someone」というような意味のようである。粋なユニット名をつけたもんだ ・・・。

チ・ケーロ!チ・ケーロ!

ケルカン / コロムビアミュージックエンタテインメント



密月世界旅行

ケルカン / コロムビアミュージックエンタテインメント



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毎日が恋愛映画

ケルカン / 日本コロムビア



「ケルカン」の歌うせつないボッサは、映画音楽「ひまわり」と「夕なぎ」 ・・・。

「Quelqu'un - ひまわり(Sunflower)」
 
          

「QUELQU'UN ― 夕なぎ(Happiness Is Blue)」 あっ、「ロミー・シュナイダー」ですね ・・・。
 
          

「♪ サーチライトが夜を/そっと切り裂くみたい ・・・/最後だっていいのよ/もう一度KISSをして ・・・/・・・/どんな幸せも/あなたほどの永遠じゃない ♪」。

「ケルカン」のオリジナルは「After Glow」。どうしようもないほど歌謡曲で、ベタでやるせなく、そして切なく甘い。しかし、いい。いや、これぞ「ボッサ・ジャポニカ」、フェイク・ボッサの真骨頂 ・・・。

「QUELQU' UN - After Glow」
 
          

       
by knakano0311 | 2012-06-18 15:40 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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