ふるさと・松本の七夕は、「仙台の七夕」などと同じように、8月6日から7日にかけて、旧暦で行われる。そして、全国でも松本地方だけの風習らしいが、この地方では七夕に「人形」を飾るのである。願い事などを書いた短冊を、笹や竹につるして飾るという一般的な「七夕飾り」と共に、男女一対の木製や和紙製の「七夕人形」を軒下につるしてお祝いをするのである。この「七夕人形」を飾る風習は、城下町・松本で江戸時代から今に伝えられている風習で、お雛様や五月人形と同じように、赤ちゃんの誕生の初節句に、その健やかな成長を祈って親から子へと贈られる人形である。私も「初七夕」には次男夫婦に贈ったが、孫ができてからは、我が家でも旧暦の七夕には、「七夕人形」を飾ることにしている。そして、母親が人形を飾ってくれたかすかな七夕の光景を思い出そうとするのであるが、もうその記憶も定かではない。
今年出会った、我が愛しの「姫」といえば、「アナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」。Amazonから届いたアルバムは「Dwa Serduszka Cztery Oczy」。ヨペックのサインからすると、「2 hearts,4 eyes」という意味らしい。中身はヨペックの写真集といった趣のブックレットの中に、過去の単品で発売されている「ID」、「JO & CO」という2アルバムと単品未発売の「SPOZA」という3枚組のアルバムが、収納されている。しかも、Amazonで購入した価格は、なんと1,583円という超お得価格。「ID」は、ポーランドで発売されたオリジナル版らしく、13曲と曲数が増えたり、曲編成が変わっているので、すでに「ID」(インターナショナル版)を有しているファンでも、この価格ならダブっても相当なお得感がある。
この3枚のアルバムに共通するのは、世界中からの多くのゲスト・ミュージシャンとのコラボやライブ。例えば、「リチャード・ボナ/Richard Bona」、「トルド・グスタフセン/Tord Gustvsen」、「ブランフォード・マルサリス/Branford Marsalis」、「クリスチャン・マクブライト/Christian McBride」など錚々たるメンバー。そのゲストたちと作り上げた「音楽的世界観」やお互いの「音楽的共感」を、「2 hearts,4 eyes」と表現したのであろう。その曲は、「JO & CO」のラストに収録されている。録音もよく、いずれも心躍る熱演が繰り広げられる極上のジャズ・アルバム。
Dwa Serduszka Cztery Oczy
Anna Maria Jopek / Universal Poland
あの故郷の七夕人形、織姫・彦星こそ「2 hearts,4 eyes」かも ・・・。例によって、読み方も意味も全く分かりませんが、「Dwa Serduszka Cztery Oczy」版の「ID」から2曲ほど ・・・。まずは、深い哀愁をたたえた絶妙のボサノバ・タッチの曲から ・・・。それに、このスライド・ショーはいいですね。どなたか知りませんが、アップしてくれた方に感謝。
「Anna Maria Jopek - Sklamalabym」
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私がご贔屓のノルウェイの美メロ・ジャズ・ピアニスト、「トルド・グスタフセン/Tord Gustvsen」がサポートしている曲が3曲ほどありますが、そのうちの一つを ・・・。うん、やはりトルドらしい。
「Anna Maria Jopek - Samej Cie nie zostawie」 (英訳; I WILL NOT LEAVE YOU ALONE )
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さあ、今夜はロンドン、テムズ河。さて「足姫」たちの活躍に逢えるでしょうか ・・・。(いやあ、すごい試合でした。これで決勝へ ・・・)