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大屋地爵士のJAZZYな生活

炭焼きの準備を始める

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(写真は補修前の炭焼き窯)

炭焼きの季節が近づいてきた。年が明ければ、炭焼きが始まる。「えっ、もうこんなに早くから準備するのか?」と言われれば、「イエス」である。12月の初めには、炭の材料となる「クヌギ」や「コナラ」を伐採し、一定の長さに切りそろえ、山から降ろして、しばらく乾燥させるという「窯木づくり」という材料の準備を終えなくてはならない。そしてその前には、伐る木、伐らない木の選別、それとクヌギ林の林床整備を行わなくてはならない。こうやって逆算していくと、10月には実行計画の立案、11月からは作業の開始というスケジュールになってしまのである。そしてもう一つ大事な作業が、炭焼き窯の点検と補修である。何せ1年のうち、2か月だけしか炭焼きはせず、後は放置されているのである。しかも、炭焼きの時、窯の中の温度は800度とか1000度近くにさらされるのだ。当然メンテが必要なのは言うまでもない。ちゃんとメンテすれば、窯は100年持つといわれている。

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半年ぶりに窯内に入ってみた。この窯ができたのは10年ほど前である。窯の壁はこの山の赤土、いわゆる粘土で作られているが、10年もの使用でだいぶ壁が剥がれてきている。山から赤土を掘って運び、それを篩(ふるい)にかけて細かくし、少量のセメントと水を加え、こねる。それを壁の剥がれた箇所に埋め、鏝(こて)で丁寧に仕上げていく。立つこともままならない狭い窯の中の作業である。約1時間の作業を終えるともう膝はガクガクの有様。外壁部の石組みや頭頂部の補強、窯口周辺の補修も無事に済み、後は養生をして、炭を焼く日を待つばかりである。

この地域は、太閤秀吉の時代から、茶の湯に使われる最高級の黒炭、「菊炭」の産出地として有名である。炭を使う生活や文化が段々すたれていく中で、遊びの山のクヌギ再生林を手入れし、菊炭を焼く技術を伝承していくのが我々ボランティアグループの活動の目的の一つとなっている。これだけの苦労を掛けて補修したのである。いい菊炭が焼けてもらわないと困るのである。我がボランティア・グループの一大行事、里山文化である「菊炭を焼く技術の伝承」として行っている炭焼きの準備の一つを終え、炭焼きの季節へスタートを切る。

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前にも何度かご紹介しましたが、秋の夜更けに聴きたくなるピアニストの一人が、イタリアの叙情派ピアニスト、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」。強面の顔に似合わない繊細な美メロを奏でる。初めて聴き、魅せられたガラティのアルバム。極めつけの美メロが構築する詩情あふれる空間。深い哀愁の中に 繊細かつ歌心あるピアノが自在に踊る珠玉の傑作。

キュービック

アレッサンドロ・ガラティ・トリオ / BLUE GLEAM



「Alessandro Galati Trio - cubicq」

          
by knakano0311 | 2012-10-16 09:58 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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