このブログでよく取り上げる、私が所属している森の手入れを中心とした山遊びのボランティアとは別に、地域の子供たちに遊びや工作を教えているグループ、こちらは夫婦揃ってお手伝いをしている。これは最初に妻がお手伝いを始め、定年後、私が引きずり込まれたもので、妻は指編みを教え初めてからもう10年以上になる。したがって、最初の頃来ていた子供は20歳ぐらいになっている勘定で、ウォーキングで団地内を歩いていると、時折高校生ぐらいの子や、子供たちからあいさつや声をかけられたりする。こちらはもう顔も忘れているが、一緒に遊んだ子供たち。なんとなく清々しくて、うれしい気持ちになる。
そんなグループの最大のイベントが近づいてきた。11月の初めの休日は、2日間にわたって、団地あげての、いわゆる「文化祭」が開催される。我が団地は結構文化活動が盛んで、3つある自治会館と公民館は、いつもその活動や教室で一杯である。毎年この文化祭には、その多くのグループが発表やら展示をする。そんな中で、我々のグループは、子供たちの「遊びの広場」を開いている。木工細工、木の実工作、編み物、折り紙、昔の遊びなどで精一杯遊んでもらうという広場である。
そして、何が大変と言えば、木工細工、木の実工作の材料の準備である。2日間で延べ2~300人ぐらいの子供たちが遊びに来るのだ。あっという間に材料がなくなってしまう。一日かけて、枝などを加工して、様々な形状や大きさの材料を作る。もっと大変なのが木の実集め。昨年、一昨年はドングリが不作で集めるのに大変な苦労をした。今年は、どんぐりの成長も順調なようで、暇を見てはいくつかある「どんぐりスポット」で集めているし、私が、毎年集めていることを知っているので、山遊びの仲間も手伝ってくれる。今年はそう苦労しなくても大丈夫なようである。
秋の夜更けに聴くジャズ・ピアノ。ノルウェイから「ヘルゲ・リエン/Helge Lien」なんぞいかがでしょう。私が、ノルウェイのジャズ・ピアニストといえば、それはご贔屓の「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」のことであった。しかし、うれしいことに、もう一人ご贔屓が増えたのである。それが、「ヘルゲ・リエン/Helge Lien」。1975年、ノルウェイ生まれというから、37歳。「ピンク・フロイド/Pink Floyd」に最初に音楽的影響を受けたがクラシックへ。しかし、「オスカー・ピーターソン/Oscar Peterson」を聴いてジャズの世界に入ったという。デビュー・アルバムは、2001年リリースの「What Are You Doing The Rest Of Your Life 」。そして、2002年リリースの第2作「スパイラル・サークル/Spiral Circle」は、いまは休刊している「スイングジャーナル誌選定ゴールドディスク」に選定された。この時弱冠27歳。
タッチが繊細ではあるが、アドリブは鋭い。そんなバランスの微妙さが魅力ともいえよう。それとベース、「フローデ・バルグ/Frode Berg」とドラムの「クヌート・オーレフィアール/Knut Aalefjaer」がすごい。まさに対等の演奏である。「テイク・ファイヴ/Take Five」にはびっくりしたが、それを聴いてみればわかる。あまり好きなカテゴライズではないが、エヴァンス派と言ってもいいだろう、やはりアルバム全体には、北欧の薫りがする。エヴァンスとは、一定の距離をおいたり、独自の世界観を構築しているが故であろうか。グスタフセンもそうであるが、アメリカや古い時代のジャズにはない、こんな新しい感覚のヨーロッパJAZZにどうしても魅かれてしまう。オスロ、レインボー・スタジオ録音、音質も最高。
SPIRAL CIRCLE
ヘルゲ・リエン・トリオ / ディスク・ユニオン
久しぶりにJAZZのスリリングさ、エッジという感覚を味わった、「Take Five」。ライヴ・バージョンから。
「Helge Lien Trio - Take Five」 アルバム「Helge Lien Trio Live」から。
VIDEO
馴染のない曲も含まれているが、オリジナルは一曲もないので、ジャズ・スタンダード集といっていいのだろうか ・・・。バラードにもトリオ全員がその冴えを見せるアルバムは「To The Little Radio」。
トゥー・ザ・リトル・ラジオ
ヘルゲ・リエン・トリオ / ディスク・ユニオン
頑張る爺さんたち(もちろん私を含めて)に捧げる曲は、アルバム、「To The Little Radio」から、「Bill Evans & Stan Getz」の演奏で知られている「Grandfathers Waltz」。いやあ、いいじゃないですか。
「Helge Lien Trio - Grandfathers Waltz」
VIDEO