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大屋地爵士のJAZZYな生活

新春から子供たちと遊ぶ

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先週の週末は、炭焼きの合間を縫って、子供たちと遊ぶイベントが連日行われた。年初めから、週5日ペースでの山遊び。現役並みの忙しさであるが、自然の中で体を動かしているので、少しも疲れなどは気にならず、かえって夜はぐっすり眠れる有難さ。二日とも天気はまずまず、野外での食事も太陽の恵みを受け、心地よかった。

まずは、「里山親子探検隊」というイベントのお手伝い。親子で参加してもらい、この山で採集した色々なもの、例えば、色々の種類のどんぐり、その殻斗、イガ付きの栗、松ぼっくり、落ち葉、柿の実、ハンノキの実、椿の実の殻、竹の短冊 ・・・などを材料として、缶にいれ、「飾り炭」を焼く。そして椎茸のホダ木づくりをする。また、昔ながらの竈(かまど)で米を炊く。そんな体験をしてもらうイベントである。一見脆いと思われる材料でも、上手に焼けば、元の形を損なうことなく、綺麗な炭ができるのである。「ウスタビガ」の繭をいれた親子がいたが、見事に繭の原形をとどめた炭ができた。

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そして、あくる日は、公園で活動するボランティア団体、6団体が合同で行う「新春餅つき大会」。大人と子供を交えての数であるが、一般の参加者約40名、活動団体から約30名、70名を超える大人数で餅つきを楽しんだ一日。8臼、16kgほどの餅米を搗(つ)くのであるが、まず公園にある竈で蒸篭(せいろ)を使って蒸す。この竈で火を焚くというのが、一見楽そうに見えるが、結構難しいのである。火を熾すのは、団扇では上手くいかないので、これは「火吹き竹」にかぎるのである。子ども達も餅つきが珍しいのだろう、みんな杵を持ちたがり、餅を丸めるお手伝いをしてくれる。あんころ餅、きなこ餅、納豆を使うので関西独特とは思えないが、私は関西に来て初めて知った納豆とおろし大根に混ぜて食べる納豆おろし餅。そして関西定番の丸餅雑煮。始まった子供たちとの遊び。また今年も一年子供たちから笑顔をもらえる。

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「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」というシンガーがいる。 大分前に二、三度ほど紹介した記憶があるが、デビュー盤、「ユアーズ」(2006)、第2作、「リターン・トゥ・ユー」(2007)で、ナチュラルでオーガニックな歌声が話題になった女性歌手である。(参照拙ブログ「「我が家の歳時記 ~梅雨の花菖蒲ドライブ~」」など) 

1982年、米国シアトル生まれ。女性ジャズ・シンガー。幼少時からジャズを始めとした芸術に触れて育つ。ハイスクールでジャズを学び、在学中の2000年には「リンカンーン・センター」で行なわれた「エリントン・ジャズ・フェス/the Essentially Ellington Competition」で第1回「エラ・フィッツジェルド賞/Ella Fitzgerald Charitable Foundation Vocal Soloist Award」を受賞したという実力派。同年、南カリフォルニア大学の「ソーントン音楽スクール」に進み、幾多のジャズ・アーティストたちとも共演し、プロデューサーに認められ、2006年にデビューを果たした。

ユアーズ

サラ・ガザレク ジョシュ・ネルソン エリク・カーテス マット・スローカムオーマガトキ


リターン・トゥ・ユー

サラ・ガザレク / オーマガトキ



自然体でシンプル、それでいてJAZZYな感性をも併せ持つオーガニックな歌声が「癒し系」と称される由縁であろう。リスペクトする「ブロッサム・ディアリー/Blossom Dearie」(2012)への想いを込めた最新アルバム、「花とミツバチ ~ブロッサムへ」がリリースされたことを見れば、彼女の音楽的立ち位置が窺える。

さて、その「サラ・ガザレク」が、「お久しぶりピアノ・トリオ」として取り上げた、私の贔屓のドイツのピアノ・トリオ、「トリオセンス/triosence」とコラボしたアルバムがある。第3作、「トリオセンス・ミーツ・サラ・ガザレク  ~ホエア・タイム・スタンズ・スティル/Where Time Stands Still (Triosence feat. Sara Gazarek)」(2010)。

サラのオーガニックな感性、「トリオセンス」の北欧JAZZに通ずる清冽さ、抒情性がお互いに共鳴したのであろう。見事な一枚になっている。グランド・キャニオンの岩にこちらに背を向けて座っている女性。ジャケットからもアルバムへの想像力が掻きたてられる。この写真、「トリオセンス」のピアニスト、「ベルンハルト・シューラー/Bernhard Schuler」の手になるものだという。

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ホエア・タイム・スタンズ・スティル

トリオセンス・ミーツ・サラ・ガザレク / オーマガトキ



今年も一年、また自然体で過ごしていきたい。そんな私の思いや願いを込めて、アルバム「Where Time Stands Still (時が立ち止っている場所で)」から、「Like the Wind」を ・・・ 。

「♪ それは風のようなもの
    目に見えないし、触れることもできないけど
      そこにあるのを感じるの
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

「triosence ft. Sara Gazarek - Like the Wind」

          


ちなみに今日、1月22日は「ジャズの日」である。東京都内の老舗ジャズクラブのオーナーらによる「JAZZ DAY実行委員会」が2001年から実施している。JAZZの"JA"が"January"(1月)の先頭2文字であり、"ZZ"が"22"に似ていることからだそうだ。


 
by knakano0311 | 2013-01-22 10:28 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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