人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

60歳過ぎたら聴きたい歌(85) ~ A Cottage for Sale ~

60歳過ぎたら聴きたい歌(85) ~ A Cottage for Sale ~_b0102572_21442323.jpg

年が明けてしばらくたったころだったであろうか、近くの家に「売家」の看板がかかった。多分、まだ築後5、6年だったであろうか、そんなに古くない家なのに、売りに出たのである。しかし、いまだに売れていないようだ。たしか、顔もあまり見ていないが、新婚と思しき若い夫婦が住んでいたように思う。

その「売家」の看板を見ていると、まったくのところ、余計なお世話ではあるが、あれこれとドラマティックな想像や憶測がかってに湧いてくる。実際のところは、単なる転勤だったかも知れないのだが ・・・・ 。

古いポピュラー・ソングに、「A Cottage for Sale」という歌がある。1929年に「ウィラード・ロビンソン/Willard Robison」が作曲し、「ラリー・コンレイ/Larry Conley」作詞によって発表された歌である。以後、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「ビリー・エクスタイン/Billy Eckstine」、「ナット・キング・コール/ Nat King Cole」、「ダイナ・ワシントン/Dinah Washington」、「ジュリー・ロンドン/Julie London」、「ペギー・リー/Peggy Lee」など、あまたの有名シンガーによってカバーされた曲でもある。

60歳過ぎたら聴きたい歌(85) ~ A Cottage for Sale ~_b0102572_15475226.jpg

「60歳過ぎたら聴きたい歌」に取り上げようと思ったのは、その「空家」の看板を見たのがきっかけで、「A Cottage for Sale」という古い歌があったのを思い出し、あらためて聴いてみたら、妙に心にひっかかってくるようになった歌詞だっただからである。間違いなく、「歳」が私のセンチメンタリズムを刺激したのである。

夫婦関係が破たんしたか、あるいはどちらか一方が先に亡くなって、独りぼっちになり、今は売りに出ている「売家」の看板を見て、過去に思いを馳せる ・・・・。そんな歌です。

「♪ Our little dream castle      過ぎ去った夢が一杯詰まっていた
   With every dream gone     小さいかったが私たちの夢の城
   Is lonely and silent         いまは寂しく静かに佇んでいる
   The shades are all drawn    あの夢の影はすっかり色褪せ
   And my heart is heavy      私の心は重く沈んでしまう
    As I gaze upon            「売家」の看板を
   A cottage for sale           じっと眺めていると
    ・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

そして、こんなフレーズも浮かんできた。「♪ 二人でドアを閉めて、二人で名前消して ・・・」。  

1991年にRHINOレーベルより発売された、「ジュリー・ロンドン」のべスト盤、「Time for Love: The Best of Julie London」からの歌唱を選んでみました。

Time for Love

Julie London / Rhino / Wea



「Julie London ‐ A Cottage For Sale」

         
by knakano0311 | 2013-02-26 10:22 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Comments(0)
<< さて、3年後は ・・・ 一期一会のコンサート ~小曽根... >>