昨年3月まで所属していたグループを仲間と一緒に離れ、山の手入れのボランティア・グループを立ち上げてから、ちょうど1年がたった。あっという間の1年であった。最初8人でスタートしたが、仲間が3人増え、総勢11人となった。形だけでもと、総会を開き、この1年間の歩みを振り返った。山の手入、炭焼き技術の継承、山の材料を使った木工細工イベントによる来園者への感謝の還元、所属する他クラブとの連携・交流など、当初したいと思っていたことは、ほとんどできたような気がする。今年度の計画を立て、2年目の出発を再確認したが、正直言って、今まで所属していた会の目指すところや運営について疑問を感じ、思い切って離脱し、新しいクラブを立ち上げてよかったとメンバー全員が思っている。シニア世代のボランティア・クラブなのである。楽しいことが第一。おかしいな、楽しくないなと感じたことには目を瞑らず、自分たちがしたいことを率直にできるように行動を起こしたことは、やはり間違っていなかったのである。そのことは1年間の活動実績が如実に示している。
総会の後、11人そろって笑顔で記念写真を撮った。我が遊び場の公園に若い樹ながら、すっくと立って凛と咲く一本の櫻がある。我がクラブも、メンバー各々も、あんな櫻のようでありたいと思う。
さて、櫻の余韻が続く今宵の「お久しぶりピアノ」は、またしても北欧ですが、スウェーデンの若手ピアノ・トリオ、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」。
このトリオとつきあいは、神戸・栄町のレコードショップ、「disques dessinee / ディスク・デシネ」で見つけたアルバム「NORR」からでした。いかにもスウェーデンといった透明感、ひんやりとした乾いた空気感に何度となく出張で訪れたスウェーデンを思い出し、ファンとなってしまったのである。
ピアノの「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」が率いて、2006年に「Skagerrak」でデビュー、多くの北欧ジャズ・ファンを興奮させたという。第2作が「NORR」(2008)、第3作が「VATTENSAGA」(2009)、そして第4作が「VAGEN」(2011) といずれも期待を裏切らないレベルでリリースされている。
「マーティン・ティングヴァル」の奏でるピアノに、今は亡き「E.S.T.」のリーダー「エスビョルン・スヴェンソン/Esbjörn Svensson」の面影を浮かべる人も多いらしく、彼の精神を受け継ぐ後継者として期待する向きも多いようである。そして、5作目として、この4月にライブ・アルバム「In Concert」もリリースされる予定で、これまた久しぶりのお楽しみが増えそうである。
VAGEN / ヴァゲン (直輸入盤 帯ライナー付 )
TINGVALL TRIO (ティングヴァル・トリオ) / DISK UNION JAZZ (原盤:SKIP RECORDS / GERMANY)
そのアルバムから1曲 ・・・・。
「Tingvall Trio - Sevilla」 Martin Tingvall:piano、Jürgen Spiegel:drums、Omar Rodriguez Calvo:bass