人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大屋地爵士のJAZZYな生活

007オマージュ、そして Once Upon A Time ・・・

007オマージュ、そして Once Upon A Time ・・・_b0102572_10425168.jpg

シリーズ初回の作品からずっと映画館で見続けている映画がある。「寅さんシリーズ」でも、「釣りバカシリーズ」でもなく、「007シリーズ」。シリーズ第一作の「テレンス・ヤング/Terence Young」監督、「ショーン・コネリー/Sean Connery」主演の「ドクター・ノオ 007は殺しの番号」は、1963年日本公開でからであるから、もう50年近くということになる。そして、第23作目、シリーズ最新作は「007 スカイフォール (原題:Skyfall)」。しかし、この作品だけは映画館で観ることができなかったので、DVDでということになった。

第一作を見たのは高校生の頃。その時はもうすでに原作の「イアン・フレミング/Ian Fleming」の小説を何作か読んでいたが、原作の面白さに比べ、特撮や大道具がちゃちいという印象をもったことを覚えている。そして第2作が「ロシアより愛をこめて 007危機一発」(1964年日本公開) 。このあたりから、がぜん面白くなってきた。そして50年見続けてしまったのである。

007オマージュ、そして Once Upon A Time ・・・_b0102572_15124157.jpg

銃、車、殺しの小道具に加えて魅力の一つはボンド・ガール。私は?といえば、初代ボンドガールの、「ウルスラ(アーシュラ)・アンドレス/Ursula Andress」の白いビキニに映えるグラマラスな肢体にノックアウトされ、鼻血ブー!。そして、清楚で知的な美人であるが、実はタフで、セクシーな女諜報員の役を演じた「ダニエラ・ビアンキ/Daniela Bianchi」に夢中になりましたね。「ボンド・ガールNo.1は誰か?」という質問に対し、多くの方が「007危機一発/ロシアより愛をこめて」の「ダニエラ・ビアンキ」をあげるという。(参照拙ブログ「青春のシネマ・グラフィティ(4) ~007危機一発/ダニエラ・ビアンキ~」

さて、最新作「007スカイフォール」。今までの荒唐無稽な大人の男の夢物語といったストーリー展開ではなく、肉体的弱みや複雑な内面を抱える中年スパイとなったボンドが、デジタル技術を駆使して「M」への復讐をたくらむボンド自身の分身ともいえる敵役に挑戦していくスパイ・アクションで、そのスリリングなシーン展開はシリーズ一番ではないだろうか。

007オマージュ、そして Once Upon A Time ・・・_b0102572_16334034.jpg

「ノーカントリー」などで強烈な個性を見せた「ハビエル・バルデム/Javier Bardem」扮する、「M]への復讐に燃える強敵「シルバ/Silva」との最後の対決の地を、ボンドが育ったスコットランドの荒野に建つ家を選び、極めてアナログ的な武器で戦いを挑んでいくボンド。かってのボンド・カー、「アストンマーティン」を登場させたこと、「M」も「Q」も、そして秘書の「ミス・マネーペニー」もリセットされるなど、シリーズ50周年を記念してのオマージュ的作品であることがよくわかる。そういえば、エディンバラを訪れた時、「ジェームズ・ボンド」が卒業したとされる、まるでお城のような全寮制の私立ハイスクールの前を通ったことも思い出した。

007オマージュ、そして Once Upon A Time ・・・_b0102572_18103758.jpg

そして007シリーズのもう一つの魅力は、音楽である。今回、観ていてびっくりしたのが、敵役「ハビエル・バルデム」が、最終対決の地にヘリコプターで登場するシーンに流れていた曲。ボンドをして「何と派手な登場」と言わしめた曲が、「アニマルズ/The Animals」のヒット曲「Boom Boom」であった。「アニマルズ/The Animals」 は、イギリスのロックバンド。結成は1963年。007シリーズ誕生の年である。こんなところにも、オマージュ的な隠し味が見え隠れする。1966年に解散した後、本拠地をサンフランシスコへ移し、別のバンド「Eric Burdon & The Animals/エリック・バードン&ジ・アニマルズ」として再始動する。

さてこの曲、かって学生バンドの時のレパートリーであった。40年以上昔の話である。懐かしさが込み上げ、繰り返しこの登場シーンを見てしまった。

「Skyfall Helicopter Scene Song-Boom Boom by the Animals」

          

そんな「エリック・バードン=アニマルズ」のヒット曲が一杯詰まったオマージュ的アルバムはこれ。

Absolutely the Best

Eric Burdon / Varese Sarabande



思い出したついでに、レパートリーだった曲をもう一つ ・・・。「シー・シー・ライダー」。

「See See Rider - Eric Burdon & The Animals」 

          
 
さて、「エリック・バードン」、1941年5月生まれであるからして、もうすぐ72歳のはず。いまどうしているだろうとYOUTUBEで検索してみたら、ありました ・・・。2011年スペインのジャズ・フェスティバルで「Boom Boom」を歌う姿が ・・・。いやあ、まだまだ達者です。

「Eric Burdon & The Animals - Boom Boom (Live, 2011) HD」

          
by knakano0311 | 2013-04-30 10:08 | シネマな生活 | Comments(0)
<< 目に青葉 ふるさとエレジー(20) ~ ... >>