空梅雨、豪雨、強風、一転して猛暑 ・・・。めまぐるしく天候が変わる。そして、なにか梅雨の実感がないまま、週末には「梅雨明け宣言」も出るかもしれないという。
さて、前回は「男節」、爽やかに梅雨を過ごせる「女節」のニュー・カマーはないかと探していたが、「爽やかに」というその思いとは全くうらはらですが、あるブログで紹介されて、ジャケ買いしたのが、「カレン・ソウザ/Karen Souza」。のっけからインパクトのある写真(いずれもNETから拝借)で恐縮ですが、この妖艶さというか、コケティッシュなお色気は、もう枯れ始めている爺さんを引き戻すほどの「チカラ」がありますね。そして、まさしく「女節」といえるハスキーで魅力的な声の持ち主。
彼女、アルゼンチンの出身だそうです。セカンド・アルバムが、彼女の名をつけた「ホテル・ソウザ/Hotel Souza」。売れているそうです。冒頭のボッサ・テイストの「Paris」が流れてくると、もうホテルでもてなされ、くつろいでいるような、そんなリラックスした気分になってくるアルバム。
Hotel Souza
Karen Souza / Music Brok
フル・アルバムが、YOUTUBEにアップされていましたので、「ゆっくりくつろいで聴いてください」と言いたいところですが、エアコンをかけておかないと、曲が進むにつれ、すこしムンムンした気分になるかもしれませんよ。
「Karen Souza - Hotel Souza [Full CD]」
私は知らなかったが、「寺島靖国」氏のコンピ・アルバム、「
FOR JAZZ AUDIO FANS ONLY VOL.5」にも収録された話題になったという、前作「Essentials」も、やはりアンニュイで悩ましく、なかなかのもの。この手のアルバムは絶対、こうでなくっちゃいけません。
Essentials
Karen Souza / Music Brokers Arg
そうなると、ライブの映像が見たくなりますね。上のアルバムから「Every Breath You Take」。邦題「見つめていたい」、イギリスのロックバンド、「ポリス/The Police」の楽曲です。
「Karen Souza - Every Breath You Take」
「Essentials」では、ジョビンやビートルズ、マイケル・ジャクソン、ポリスなどをカバーしているが、彼女の歌いぶりに慣れてきたころ、なんとなく「Karen Souza」の名前に、かすかに聴き覚えがあるのに気が付いた。「お色気たっぷり」、「ロック系シンガーのフェイク・ボッサ・カバー」、「アルゼンチンの女性シンガー」がキーワードでした。かって、2005年ころだったでしょうか、フェイク・ボッサ・ブームのころ、「Bossa n’ XXXX」というタイトルでリリースされた、一連のお色気ジャケのフェイク・ボッサ・アルバムの「ローリング・ストーンズ/ Rolling Stones」編、「Bossa n’ Stones」で、音量を上げるのをはばかるほどのお色気たっぷりボイスで「Satisfaction」を歌っていたシンガーではないかと気が付いたのである。
そう気が付いて、3つのアルバムを通して聴いてみると、なんと変われば変わるもの、最初の露骨なまでの「うっふん ・・・」唱法を抑えて、JAZZシンガーとしてすっかり歌が上手くなり、そして売り(?)のお色気も、上品さを加え、成熟した大人の女性のさらに洗練されたものになっているようです。久しぶりの「秘密の花園」入り決定 ・・・。
Bossa n’ Stones
オムニバス / GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(M)
音量を上げるのをはばかるほどの「Satisfaction」は、下記アンダーライン部をクリックして、自己責任でお聴きください。
「karen souza - satisfaction」