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大屋地爵士のJAZZYな生活

水鳥は川にいた。山鳥は何処に?

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日課のウォーキングの道筋にある溜池から、冬に決まって飛来していた水鳥が、数年前から姿を消した。ここ数年の気象の変化が影響しているのだろうか?そんな話を先だって書いた。(参照拙ブログ「水鳥はどこへ ・・・」
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そして先日、車の調子がおかしいので馴染みのディーラーへ持っていった。イグニッション・コイルの不具合とやらで部品を取り替えてもらっている間、猪名川の河川敷を散策してみた。鴨をはじめとして、水鳥がいっぱい群れている。あの溜池よりも、餌が豊富で容易に捕れる猪名川に集まっているのであろう。私の心配は解消されたようだが、やはり水鳥の飛来しない溜池は少し寂しい。

そしてディーラーに車を持っていった際、ボンネットを開けてみて驚いた。鳩よりは一回り小さいくらいの「ツグミ(鶇)?」と思しき鳥が死んでいるのだ。一体どうやって中に入り込んだのだろう。年末に掃除をした時には、たしか見当たらなかったから、遊びの山の駐車場で、エンジンの暖かさに誘われて、巣作りでもとホイール周りからでも入り込んだのだろうか。

冒頭の問いの答え。水鳥は猪名川にいた、そして山鳥はエンジン・ルームにいた。

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さて、「お久しぶり熟女シンガー」、今宵は「シェリル・ベンティーン/Cheryl Bentyne」。1954年1月17日、米国ワシントン州生まれというから、ちょうどさきほど還暦、60歳を迎えたばかり。人気ボーカル・カルテット「マンハッタン・トランスファー/The Manhattan Transfer」のボーカルである。父はディキシーランド・ジャズのクラリネット奏者で、音楽一家に育ち、高校の時からクラブで歌い始めたという。高校卒業後は、しばらくスウィング・ジャズのバンドに入り、主に西海岸で活動していたが、1979年にオーディションを受け、交通事故で大けがをした「ローレル・マッセ/Laurel Masse」の後任のソプラノ担当として「マンハッタン・トランスファーに加入、現在のメンバーとなった。1992年には初のソロ・アルバム、「サムシング・クール/Something Cool」を発表して以来、コンスタントにソロ・アルバムを発表、もはや円熟の域に達したといっていい。私が聴き始めたのは、「Sings Waltz For Debby」(2004)あたりからで、その大人の歌唱にすっかり惚れ込んでしまった。「ケニー・バロン/Kenny Barron(p)」、「レイ・ドラモンド/Ray Drummond(b)」を配しているが、まるでバロンとのデュオのような印象を受ける。

シングズ・ワルツ・フォー・デビー

シェリル・ベンティーンキングレコード



珍しくヴァースから歌われる「ブルー・ムーン」を。

「Blue Moon - Cheryl Bentyne」
 
         

そんな彼女の最新アルバムは、「Book of Love」。アルバムにも収録されているが、「マグネティック・フィールズ/The Magnetic Fields」がオリジナルで、「ピーター・ガブリエル/Peter Gabriel」がカバーし、ハリウッド版「シャル・ウィ・ダンス/Shall We Dance?」の挿入歌としても使われた、「Book of Love」をタイトル曲としている。

文字通り「愛の教科書」、「愛の本」。7つのチャプターとエピローグで綴られたこのアルバムは、愛の始まり、憧れ、欲望、愛の歓び、幻滅、そして別れ ・・・、シェリルはひとりの女性の愛の変遷、軌跡を歌に託して優しく綴ってくれる。

Book of Love

Cheryl Bentyne / Telarc


 
涙あふれるように切なく歌い上げるのは、「You don't know me」。
 
「Cheryl Bentyne - You don't know me」

          
 



 
by knakano0311 | 2014-01-19 17:15 | 音楽的生活 | Comments(0)
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