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大屋地爵士のJAZZYな生活

あれから3年 ~ 再びの「Everything must change」 ~

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2014年3月11日が近づいてきた。私の68歳の誕生日である。同時に、それは東日本大震災から3年目の日でもある。上の写真は、岩手県陸前高田市の高田松原跡地に立つ、松の木のモニュメント、ご存じ「奇跡の一本松」である。津波の直撃を受け、ほとんどの松の木がなぎ倒されて壊滅したが、たった一本だけが津波に耐えて、立ったままの状態で残ったことから、こう呼ばれた。この松を保護する活動が続けられたものの、根が腐り枯死と判断されたため、賛否両論の中で、モニュメントとしてレプリカを残すことになり、再び元の場所に立てられ、震災からの復興への希望を象徴ともなった。

そして3年目の春。報道などでは、復興が進んでいるところと、全く進んでいないところと、かなりの濃淡や温度差があるようである。しかし、いくら歩みは遅くとも、必ず復興は成し遂げられると思う。人とはそういう力を持った生き物だから ・・・。

「Everything must change」という曲、一度このブログ、「60歳過ぎたら聴きたい歌」で取り上げたことがある。(参照拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(70) ~Everything Must Change~」) 3年たって、一本松の写真を見ていたら、変って欲しくないもの、変わって欲しいもの ・・・、それぞれに被災者の皆さんの気持ちが伝わって来るような気がする。そこで、前の未熟な訳をすこし修正し、再度取り上げてみようと思ったのである。

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この曲は、作曲家としても知られている、米国ヒューストン出身のソウル・シンガー、「ベナード・アイナー/Benarad Ighner」が1974年に作詞作曲した曲で、同年、「クインシー・ジョーンズ/Quincy Jones」のアルバム、「ボディー・ヒート/Body Heat)」に、「ベナード・アイナー」自身による歌唱が収録されている。

さらに、この曲は、1975年に「ランディー・クロフォード/Randy Crawford」が歌ってヒットした。1979年には、ランディーは、「クルセイダーズ/The Crusaders」と作ったアルバム、「ストリート・ライフ/Street Life」の中でも歌い、さらなる大ヒットをさせてからは、ソウル・シンガーだけではなく、多くのジャズ・シンガーにも歌われるようになり、今ではスタンダード・ナンバーの一つと言ってもいい曲になった。

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この曲について「クインシー・ジョーンズ」はこんなふうに語っている。

『この美しい歌は、神様から送られたメロディーの見本のようなものです。大変幸運なことにソング・ライターである「ベナード・アイナー」自身に歌わせることができました。・・・・ 彼に言ったのです。 「君こそ歌うべき人だ」ってね。・・・・ メロディーを書くのに、熟練やテクニックは必要ありません。それは神様からまっすぐに遣わされたメッセージなのです。』


【 Everything must change 】 作詞・作曲 ベナード・アイナー/Benarad Ighner

「♪ Everything must change  全ては移ろいゆく
   Nothing stays the same  一つところに留まるものは何一つとしてない
   Everyone must change   全ての人も変わりゆく
   No one stays the same   変わらない人など誰一人いない

   The young become the old   若き人もやがては老い
   And mysteries do unfold      不思議はやがて不思議ではなくなる
   Cause that's the way of time    時というものはそういうもの
   Nothing and no one goes unchanged  移ろわないものなど何一つないのだ
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        
   And music makes me cry      そして、音楽は僕を泣かせる    ♪」

 
前回(参照拙ブログ「60歳過ぎたら聴きたい歌(70 ) ~Everything Must Change~」)では、「ニーナ・シモン/Nina Simone」、「レディ・キム/Lady Kim」の歌唱を紹介したが、今回は、「ベナード・アイナー」自身の歌を聴いてみましょうか。

 

Body Heat

Quincy Jones / A&M



「Quincy Jones Feat. Benard Ighner - Everything Must Change」

          
by knakano0311 | 2014-03-02 23:42 | 音楽のチカラ | Comments(0)
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