ピアノの 「ベルンハルト・シューラー/Bemhard Schüer」を中心に、1999年に結成されたJAZZピアノトリオ。バンドの名前を「トリオセンス」とした由縁は、 トリオとエッセンスとを併せた造語だそうで、そこに彼らの思いが込められているようだ。ドイツのジャズ・コンペや、「Ostsee Jazz Festival」などで優勝後、CDデビューを果たした。デビュー・アルバムは、「First Enchantment」(2001年録音)。以後、セカンド・アルバム、「Away For A While」(2004年録音)は、ドイツのジャズ・ヒットチャートに6週間連続してランクされるなど、ドイツで最も成功したジャズ・バンドのひとつに数えられている。現在のメンバーは、ピアノは、1979年生まれの「ベルンハルト・シューラー」、ベースは「マティアス・ノヴァク/Matthias Nowak」で1976年生まれ、ドラムは「ステファン・エーミッヒ/Stephan Emig」で同じく1976年生まれと、いずれも気鋭の若手というところ。
私が最初の聴いた彼らの最初のアルバムは、トリオとしては3作目の「When You Come Home」(2008)。ヨーロッパ・ジャズに共通する美メロと哀愁、抒情性が私好みのトリオ。ここで「Enchantment(魔法をかけること)」されたといっていい。そこから遡っての、なかば「ジャケ買い」は、デビュー・アルバム、「ファースト・エンチャントメント/First Enchantment」。全曲を「ベルンハルト・シューラー」が作曲したという。ゆっくりとしたテンポで、ロマンチシズム溢れる美メロが流れる心地よさ。
「サラ・ガザレク/Sara Gazarek」と共演したアルバム、、「トリオセンス・ミーツ・サラ・ガザレク ~ホエア・タイム・スタンズ・スティル/Where Time Stands Still (Triosence feat. Sara Gazarek)」(2010)や最近作、「ターニング・ポインツ/Turning Points」(2013)もいい。 (参照拙ブログ「新春から子供たちと遊ぶ」、「月日は巡って ・・・」)