いや、大迫力。なんともいい面構えである。「オオカマキリ(大蟷螂・大螳螂)」である。体長10cmくらい、立派な腹をしているところから、メスでしょうか。山遊び帰り道、車のフロントガラスに飛んできてしがみつき、そのまま家まで一緒に帰ってきた。早速アップで撮ってみたら、このような写真が撮れた。
「カマキリ(螳螂、蟷螂、鎌切)」は、昆虫綱カマキリ目に分類される昆虫の総称。前脚が鎌状に変化し、他の小動物を捕食する肉食性の昆虫である。カマキリ同士戦わせたり、尻から線虫を引っ張り出したりするなど、遊び仲間だったといってもいいくらい、子供の頃からのお馴染みの虫。名前の由来については、「鎌切」という表記があることからわかるように、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「カマキリ」は、「鎌を持つキリギリス」の意味であるという説があるようだ。このカミキリは、隣の1年生の男の子が喜んで持っていた。いまも、子供には人気の昆虫のようだ。
さて爺さん、言うまでもなく、我が「蟷螂の斧」はすっかり錆つき、とっくに使い物にならなくなっているが ・・・。
さて、今宵の「タンス ・・・」は、「デヴィッド・マシューズ・トリオ/David Matthews Trio」。「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet」、「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ/Manhattan Jazz Orchestra」のリーダーとして日本での人気も高い一方、アレンジャーとしても活躍。
1942年、ケンタッキー州出身。「ルイ・ビル・ミュージック・アカデミー」でフレンチ・ホルン、作曲を専攻。その後、「シンシナティ音楽院」、さらに「イーストマン音楽院」でのを経て、アレンジャーとして独り立ち。日本で有名になったのはなんといっても、1984年結成の「マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)」の大ヒット。60年代のJAZZ界の主流であったハードバップ、ファンキーの名曲を新しい感覚で80年代に蘇らせ、圧倒的な支持を受けたのだ。さらには、1989年には「マンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)」を結成、これも大成功したと言えよう。(参照拙ブログ
「五人囃子の笛太鼓・・・」、
「ジャズ・オーケストラの魅力」)
会話はもちろん、ひらがな、カタカナの読み書きもできる程の大の親日家で、来日数は70回を超えるというが、私もクインテット、オーケストラ、いずれもコンサートを聴きに行ったことがある。そこで初めて気がついたことがあった。彼は右手を全くといっていいくらい使わないのである。彼は、小児麻痺のため、右手がほとんど使えず人差指と左手でピアノを弾くが、左手だけで演奏することも多いということを初めて知ったのである。あの独特のシングル・トーンの秘密は、実はそうだったのだ。
かってよく訪れていた北新地のジャズクラブ。その日は貸切だったので入れなかったが、引き返すとき入口ですれ違ったのがまさに「デヴィッド・マシューズ」だったのだ。「ハ~~イ」と陽気にすれ違った人懐っこい笑顔を今でも覚えている。
トリオでのアルバムをたしか10枚近く出しているが、ピアノの力量が試されるピアノ・トリオ、普通に聴いている限りでは、左手だけで演奏しているとはとても思えない。引っ張り出してきたのは、そんな2枚。まずは、「センチメンタル・ジャーニー」。アルバム自体は日本人企画のものなので日本人好みのスタンダード中心の選曲だが、3曲にスペシャル・ゲストで、「ケニー・バレル/Kenny Burrell (g)」が参加している。サポートは、「チップ・ジャクソン/Chip Jackson (b)」、「 ダニー・ゴットリーブ/Danny Gottlieb (ds)」。
センチメンタル・ジャーニー
デビッド・マシューズ・トリオ / アポロン
そして、「デヴィッド・マシューズ・トリオ」と「ゲイリー・バートン/Gary Burton (vib)」が、60~70年代のポップスのヒット曲をジャズにしてプレイしているというアルバムは、「デヴィッド・マシューズ・トリオ・ウィズ・ゲーリー・バートン」。1998年リリースのアルバム、「アメリカン・パイ/American Pie」を日本向けに2002年リリースしたもの。「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd (ds)」、「エディ・ゴメス/Eddie Gomez (b)」という強力リズム・セッションが聴きもの。
デヴィド・マシューズ・トリオ・ウィズ・ゲーリー・バートン
デビッド・マシューズ・トリオ / アブソードミュージックジャパン
その中から2曲。
「Sound Of Silence - DAVID MATTHEWS TRIO」
「American Pie ‐ DAVID MATTHEWS TRIO」