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大屋地爵士のJAZZYな生活

これが話題の毒キノコでしょうか?

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雨上がりの遊びの山。今日もいろいろなキノコが顔を出している。まるでゴルフ・ボールのような、このキノコは、「シロオニタケ(白鬼茸)」でしょうか。その怖い名前の通り、強い毒性があるという。そして、TVニュースで放映されていた話題の最強毒キノコ、「カエンタケ(火炎茸・火焔茸)」でしょうか、堆積した木の葉の中から、ちらっと顔を出しているキノコ。傘を持たない手指状の独特の形状を持ち、その鮮やかな赤色が、「火炎茸」と呼ばれる所以である。毒キノコの中で、最も少量(3g)で死亡する猛毒を持ち、触るだけでも皮膚がただれて危険な、「最凶キノコ」だという。ああ!怖~~。もちろん、「触らぬ神に祟りなし」である。

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さて、今宵は、「デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ/David Hazeltine Trio」。1958年、ミルウォーキー生まれ。視覚障害者でありながら超絶技巧を誇り、様々なジャンルのピアニストに影響を与えた「アート・テイタム/Art Tatum」、ビ・バップ・スタイルのジャズ・ピアニストの巨人、「バド・パウエル/Bud Powell」などから大きな影響を受けた。13才でプロ・デビュー、ミルウォーキーのジャズ・クラブのハウス・ピアニストとして活動していたが、当時出会った「チェット・ベイカー/Chet Baker」の強い勧めにより、1992年からはニューヨークに拠点を移して、自己のバンド「デイヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ」を中心に活動を続けている。彼はジャズ教育にも熱心に取り組み、出身地、ミルウォーキーにジャズ・スクールを立ち上げ、現在は「バークリー音楽院」で教えているという。

いままでにリリースされているアルバムは相当数あるが、日本国内版として「ヴィーナス・レコード」から4枚ほどがリリースされている。「ワルツ・フォー・デビー」(1999年)、「不思議の国のアリス」(2004年)、「クレオパトラの夢」(2005年)、「アルフィー」(2006)の4部作がご贔屓。エヴァンスへのオマージュ、スタンダード集、パウエルへのオマージュ集、そしてバカラックへのオマージュ集である。

アメリカ生まれのアメリカ育ち。しかし、バリバリのアメリカン・ピアノという訳ではなく、不思議にもどことなくヨーロッパ的というか、そんな雰囲気も漂っていると感じてしまう。決して尖ったところや小難しいところがあるわけではなく、素直に「いいね」とうなずけるリリカルな演奏である。この辺が「ヴィーナス・レコード」、単なるエロ・ジャケ・マーケティングが巧みなだけのレーベルではないことを、見事に証明している。

ワルツ・フォー・デビー

デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ / ヴィーナス・レコード



不思議の国のアリス

デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ / ヴィーナス・レコード



「David Hazeltine Trio - Beautiful Love」
 
          


クレオパトラの夢

デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ / ヴィーナス・レコード



「David Hazeltine Trio - Cleopatra's Dream」
 
          


アルフィー

デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ / ヴィーナス・レコード


by knakano0311 | 2014-09-13 23:37 | 炭焼き小屋から | Comments(0)
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