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大屋地爵士のJAZZYな生活

子を守る母は強し   ~虫めづる爺いと婆の昆虫記~

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我が家の庭先の茂みにずっと住んでいる「バッタ(飛蝗)」がいる。最初に気がついたのは妻で、7月の下旬のころであった。そのときは、多分孵化したばかりの白い幼虫で、多分「カマドコウロギ(竈蟋蟀)」ではないかと考えていた。(参照拙ブログ「Comin' Home Baby」) なかなか可愛らしく、すっかり妻のお気に入りとなってしまったようだ。その後、しばらく見かけなかったが、その幼虫がバッタであり、大きくなって同じ茂みに居着いているのに気が着いたのは、8月の末頃であった。

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外形もだいぶバッタらしくなってきていたが、健気にも、じっと枝にしがみついていて、飛ぶ気配も、跳ねる気配もない。ほとんど一日中動かずにいるところから、飛べないバッタ、「フキバッタ(蕗飛蝗)」の一種ではないかと、推定もした。(参照拙ブログ「飛べないバッタ ~虫めづる爺いの昆虫記~」) さてそうなると、我々夫婦は気になってしょうがない。この1ヶ月ちかく、一日何回となく、このバッタくんが、ちゃんといるか、別のところへ移動してはいないかを、チェックするようになってしまった。居心地がいいのか、天敵がいないのか、ずっと同じ茂みに居てくれているのである。最初は緑に近い保護色であったが、だんだん成長してくるにつれ、体長も倍ほどになり、色や模様もバッタらしくはっきりしてきた。(写真;冒頭)よく見ると翅が長いので、これは、「フキバッタ(蕗飛蝗)」ではないようである。肢もすっかり逞しくなっている。それでも、飛ばないし跳ねもしないのである。それでは、「一体君は誰~れ?」というのが、我々夫婦の目下の懸案である。

今朝などは、「ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)」が近づいてきたり、天敵「カマキリ(螳螂、蟷螂)」がバッタくんを狙って近づいてきていた。妻は棒で必死にカマキリを撃退している。こうなってくると、もうすっかり「わが子扱い」である。子を守る母は強し、ひさしぶりの「いもたこなんきん」でした。それにしてもこのバッタくんの種類は??

追記)この記事をアップした翌日、大きくなったバッタくんは、パートナーを求めてか、我が家の茂みから巣立ったようだ。妻、ちょっとがっかり。飛んで巣立ったのか、跳ねたのか、それに種類も最後まで分からずじまい。


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さて、今宵のボーカル、以前に何回もこのブログでも取り上げている「ジャヒンサ(ジャシンタ)/Jacintha」。久々の登場である。バッタ君への妻の入れ込み様を見たからというわけではないが、曲は「ダニー・ボーイ/Danny Boy」。

「ジャシンサ」。本名「Jacintha Abisheganaden」、1957年マレーシア生まれ。ピアノを弾き語る中国人の母と、クラシック・ギタリストでスリランカ人の父を持ち、シンガポールで活躍しているJAZZボーカリスト、女優。10代の頃にピアノとボーカルを学び、シンガポール国立大学を卒業した後、芝居と音楽の世界に入ったという。彼女の初めてのジャズ・アルバムは、1998年リリースの「Here's To Ben – A Vocal Tribute To Ben Webster」であるが、その後も、「Autumn Leaves – The Songs of Johnny Mercer」(1999)、「Lush Life」(2002)、「Jacintha Is Her Name」(2003)、「Girl From Bossa Nova」(2004)、「Jacintha Goes To Hollywood」(2007)とコンスタントにアルバムを出していたが、最近はその消息を聞かないがどうしたんでしょう。

かって、このブログで、「アジアの癒し姫たち」と評したことがある「ジャシンサ」。日本ではあまり知られてはいない女性歌手であるが、私との出会いは、東京への出張の折、何気なく入ったCDショップで試聴したアルバムに聴き惚れてしまって以来である。SACD/CDハイブリッド仕様の録音の質の良さは、普通のCDデッキで聞いても特筆に値する。

Here's to Ben

Jacintha / Fim [1st Impression]



「Jacintha - Danny Boy」

          
by knakano0311 | 2014-09-22 23:08 | いもたこなんきん | Comments(0)
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